輸入飼料高騰並びに米の生産調整の拡大に対応するため,水田における飼料用米等の新規需要米の作付けが拡大しています。管内でも大衡村,大和町を中心にホールクロップサイレージ(以下WCS)用のイネの作付けが年々増加しており,管内の繁殖農家や酪農家に利用されています。本年は東日本大震災に伴う東京電力福島第1原子力発電所事故による農畜産物の放射能汚染の問題が心配される中での生産でしたが,8月上旬に実施された県の検査(WCS用イネを含む粗飼料の検査)では,国の暫定許容値を大幅に下回っており,安全性に問題ないことが確認されました。それを受け管内では,8月8日の大衡村駒場地区での開始を皮切りに,続々と刈取り作業が始まっています。当普及センターでは今後随時,収穫調製の技術支援を行い,良質でしかも安全なイネWCSの生産のお手伝いを行っていきたいと考えております。
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