久義氏の長男拓也氏は平成13年から「ひらきゅう」に就職し,生産計画,現場管理,顧客との商談等に当たってきました。就農して10年,これからはバイヤー相手ではなく,自分たちがつくった農産物を通して,農業や農産物に対する思いを直に消費者に訴えていきたい,地域や農業を活性化させたいという意識から,株式会社ざおうハーブを立ち上げ,直売所「わいわいハウス」を開設しました。
7月9日(土)のオープンを前に6日(水)記念式典が開催され,蔵王町長をはじめ関係取引先,地元の協力者等約50名の出席がありました。生ハーブをふんだんに使ったビュッフェが振る舞われ,調理に当たった地元のシェフから材料のハーブや蔵王産野菜等が紹介されました。平間親子のこだわりから契約生産者は約10件で販売品目もまだ少ないのですが,拓也氏は「農業や蔵王,特産物を消費者に繋げ,伝える拠点として直売所を運営していきたい」と意気込みを語っていました。
当管内は県境で交通の要所ということもあり,ブームになる前から多種多様な農産物直売所があります。景気の低迷等で農業や他産業も元気がない中,平間拓也氏のような若い担い手が「地域を元気にしたい」という思いから,地域の遊休,休眠施設等を利活用して農産物直売所等を続々とオープンしており,商品交流も行われています。
〈連絡先〉大河原農業改良普及センター 地域農業第二班
TEL:0224-53-3516 FAX:0224-53-3138