農薬と化学肥料を節減したいちご栽培に取り組んでいるJAみやぎ仙南角田苺部会では,近年,発病が拡大傾向にある炭そ病などの防除対策と,新しい品種の特性や育種の現状について情報収集するため,平成22年7月20日に栃木県真岡市芳賀地域を訪れました。
いちご生産の先進地である芳賀地域における炭そ病対策は,炭そ病菌を含んだ土壌からの水滴の跳ね上がりで胞子が飛散し,育苗時に潜在感染し定植後に発病するという性質を踏まえ,感染機会を出来るだけ少なくするため,雨よけ施設内でのベンチ育苗(採苗)方式が導入されており,高い効果を上げていることを学ぶことができました。また,ベンチの高さが70㎝程度であることから,苗受けや採苗時における疲労軽減や作業性の向上などの点でも優れている育苗方法であるとの説明に,部会員は興味深く聞き入っていました。
また,平成13年に品種登録された「とちひめ」は,果皮が軟らかいという性質を持ち日持ちが悪く市場流通していないため,あまり知られていない品種ですが,酸味が少なくジューシーで摘み取り農園などに向く品種として有望であることが分かり,直売施設向けとしても有望な品種であるとの情報を得ることが出来ました。
JAみやぎ仙南角田苺部会が生産するいちごは,現在,安全・安心な産直品として県内消費者から高い評価を得ていることから,農業改良普及センターでは,農薬節減栽培における生産安定に向けて引き続き支援していきます。
〈連絡先〉大河原農業改良普及センター 先進技術第二班
TEL:0224-53-3431 FAX:0224-53-3138
いちご生産の先進地である芳賀地域における炭そ病対策は,炭そ病菌を含んだ土壌からの水滴の跳ね上がりで胞子が飛散し,育苗時に潜在感染し定植後に発病するという性質を踏まえ,感染機会を出来るだけ少なくするため,雨よけ施設内でのベンチ育苗(採苗)方式が導入されており,高い効果を上げていることを学ぶことができました。また,ベンチの高さが70㎝程度であることから,苗受けや採苗時における疲労軽減や作業性の向上などの点でも優れている育苗方法であるとの説明に,部会員は興味深く聞き入っていました。
また,平成13年に品種登録された「とちひめ」は,果皮が軟らかいという性質を持ち日持ちが悪く市場流通していないため,あまり知られていない品種ですが,酸味が少なくジューシーで摘み取り農園などに向く品種として有望であることが分かり,直売施設向けとしても有望な品種であるとの情報を得ることが出来ました。
JAみやぎ仙南角田苺部会が生産するいちごは,現在,安全・安心な産直品として県内消費者から高い評価を得ていることから,農業改良普及センターでは,農薬節減栽培における生産安定に向けて引き続き支援していきます。
〈連絡先〉大河原農業改良普及センター 先進技術第二班
TEL:0224-53-3431 FAX:0224-53-3138