宮城の農業普及現地活動情報

県内9つの農業改良普及センターから,地域の特色ある取組や,宮城を元気にする農業普及情報をお届けします!

JAみやぎ仙南角田苺部会がいちご生産日本一の産地を視察研修

2010年07月30日 17時00分00秒 | 安全安心な農畜産物の生産に取り組む経営
 農薬と化学肥料を節減したいちご栽培に取り組んでいるJAみやぎ仙南角田苺部会では,近年,発病が拡大傾向にある炭そ病などの防除対策と,新しい品種の特性や育種の現状について情報収集するため,平成22年7月20日に栃木県真岡市芳賀地域を訪れました。
 いちご生産の先進地である芳賀地域における炭そ病対策は,炭そ病菌を含んだ土壌からの水滴の跳ね上がりで胞子が飛散し,育苗時に潜在感染し定植後に発病するという性質を踏まえ,感染機会を出来るだけ少なくするため,雨よけ施設内でのベンチ育苗(採苗)方式が導入されており,高い効果を上げていることを学ぶことができました。また,ベンチの高さが70㎝程度であることから,苗受けや採苗時における疲労軽減や作業性の向上などの点でも優れている育苗方法であるとの説明に,部会員は興味深く聞き入っていました。
また,平成13年に品種登録された「とちひめ」は,果皮が軟らかいという性質を持ち日持ちが悪く市場流通していないため,あまり知られていない品種ですが,酸味が少なくジューシーで摘み取り農園などに向く品種として有望であることが分かり,直売施設向けとしても有望な品種であるとの情報を得ることが出来ました。
JAみやぎ仙南角田苺部会が生産するいちごは,現在,安全・安心な産直品として県内消費者から高い評価を得ていることから,農業改良普及センターでは,農薬節減栽培における生産安定に向けて引き続き支援していきます。

〈連絡先〉大河原農業改良普及センター  先進技術第二班 
       TEL:0224-53-3431 FAX:0224-53-3138

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「(農)上片モーちゃんクラブ哺育育成牛舎落成祝賀会」が開催されました

2010年07月30日 15時34分53秒 | 先進的技術に取り組む経営体の育成・支援

 農事組合法人上片モーちゃんクラブ(代表理事 菅原啓悦)は,栗原市金成上片馬合地区の和牛繁殖農家7戸で構成する畜産法人で,構成員各戸で生産された子牛を集合施設で共同哺育育成する事業を計画しています。
 6月末に事業の核となる哺育育成牛舎が完成し,平成22年7月15日に「(農)上片モーちゃんクラブ哺育育成牛舎落成祝賀会」が開催され,構成員及び関係者計35名が出席して,盛大な式典となりました。
 牛舎は,くりはら地区畜産担い手育成整備事業により整備され,子牛50頭の飼養規模です。また,哺乳ロボットを導入し,哺育作業の効率化が図られています。
 祝賀会に先立って現地見学会が開催され,(社)宮城県農業公社から事業概要や施設機械についての説明がありました。祝賀会では,菅原代表理事から「2年前から事業を計画し,関係機関の支援により本日落成式を迎えることができた。これからいよいよ共同飼育事業が開始されるので,より一層の支援をお願いしたい」との挨拶がありました。また,栗原市長,JA栗っこ組合長並びに普及センター専門監から祝辞が述べられ,出席者全員からも一言ずつお祝いのメッセージが送られました。
 7月中に,4頭の受入が予定されており,いよいよ共同飼育事業の開始となります。普及センターでは関係機関と連携し,当畜産法人が地域肉用牛基盤強化の核として発展するよう育成,支援していきます。


完成牛舎

菅原代表の挨拶

現地見学会の様子

集合写真

<連絡先>
宮城県栗原農業改良普及センター 先進技術班   
TEL:0228-22-9404       FAX:0228-22-5795・6144


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逢隈小学校5年生が校外学習で普及センターを見学

2010年07月29日 14時03分02秒 | 地域農業を支える意欲の高い担い手確保
 亘理町立逢隈小学校では,総合学習の授業の中で,5年生は「米づくり」の体験学習を実施しています。平成22年7月15日にその一環として17名が「お米の勉強」校外学習の施設見学のため,農業改良普及センターを訪れました。
 始めに土壌診断実験室を見学しました。施設園芸の産地である当普及センターでは土壌分析を多く行っており,ハウスの土を使った分析方法について説明,実演しました。子供たちは土を分析するための前処理やEC,pHの測定の様子を興味深く観察していました。
 引き続き,普及センターの業務,亘理町農業の概要とともに,お米の育種について,古川農業試験場での取り組みの様子をスライドにて紹介し,県で行っている試験研究の状況について学習しました。その後の質問コーナーでは,「米は栽培温度のよって味が変わりますか」「宮城県での有名な品種は何ですか」「米づくりで一番気をつける時期はいつですか」など沢山の具体的な質問が出され,作物担当から応えました。皆さんが普段からお米について大変良く学習している様子が伺えました。
 普及センターでは,農業や農作物への理解促進や地産地消,食育活動の支援に向け,今後とも積極的に支援して行きます。

<連絡先>亘理農業改良普及センター 地域農業班 0223-34-1141


土壌診断って何をするのかな?


お米の質問をいっぱい考えてきたよ

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「JAみやぎ仙南西洋野菜(プンタレッラ等)研究会」総会開催

2010年07月28日 14時43分09秒 | 先進的技術に取り組む経営体の育成・支援
「JAみやぎ仙南西洋野菜(プンタレッラ等)研究会」の総会が7月16日、角田市のシンケンファクトリーにおいて開催され、西洋野菜の振興に向けた平成22年度の事業計画が承認されました。
宮城県の友好姉妹県である、イタリア・ローマ県とゆかりのある「プンタレッラ」の栽培が丸森町を中心に始まったのは今から5年前のことです。研究会は「食材王国みやぎ」の下、「新たなブランド」の確立に向け、平成21年7月7日に生産者14名で設立し2年目となりました。
研究会の菅野範夫会長はあいさつのなかで、「今年もプンタレッラの季節になった。土壌分析に基づく適正な施肥管理や耕種的防除による病害虫対策を進め,安心・安全でおいしいプンタレッラの栽培に取り組んでいきたい。」と抱負を語っていました。
また、研究会ではプンタレッラのみならず、タルディーボやカーボロネーロなど第2、第3の西洋野菜栽培への取組も行っていく予定です。
普及センターでは,会活動の支援をとおして,管内における西洋野菜の振興を引き続き推進することとしております。

〈連絡先〉大河原農業改良普及センター  先進技術第二班
      TEL:0224-53-3431 FAX:0224-53-3138

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平成22年度登米ヤングファーマー交歓交流会が開催されました

2010年07月28日 12時50分57秒 | 地域農業を支える意欲の高い担い手確保
 平成22年 7月21日登米市迫庁舎において,登米農業改良普及センターと登米市農業振興協議会の共催により,「平成22年度登米ヤングファーマー交歓交流会」が開催されました。当日の参加者は,平成21年度新たに就農した個人就農者2名と,法人就業者2名の合計4名でした。
 本交流会は新規就農者を対象に,農業経営感覚の醸成と「同じ仲間」との意見交換を行うことを目的に毎年開催しています。
 第一部として,迫町北方の青年農業士の千葉 昭広氏のハウスにおいて,先輩の経営を現地研修しました。当日は暑い中にも関わらず,参加した新規就農者は熱心に先輩の経営を学んでいました。
 現地研修後,登米市役所迫庁舎の会議室で,登米市 市長,みやぎ登米農業協同組合 小堀 常務理事,普及センター 杉田 所長からそれぞれ激励の言葉を戴きました。意見交換会では,助言者として元登米市農業士会会長 及川 健吉氏,宮城県青年農業士 千葉 昭広氏,登米市4Hクラブ会長 菅原 達徳氏が参加し,就農時の苦労話や経験談を披露しながら,新規就農者の将来への展望や悩み事やについて,アドバイスして頂きました。「仕事の中に楽しさを見つけること」や「休みの取り方について,親と話し合うこと」などのアドバイスを助言者から頂きました。諸先輩方も,若い頃は同じ様な悩み事を抱えていた事が共有でき,皆それぞれ何かを感じ取った様でした。
 普及センターでは,今後とも地域農業を担う若い農業者を支援していきます。

     宮城県登米農業改良普及センター
     〒987-0511 宮城県登米市迫町佐沼字西佐沼150-5
     電話:0220-22-8603  FAX:0220-22-7522 
     mail:tmnokai@pref.miyagi.jp


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柴田鉢花研究会ポットマム現地検討会

2010年07月27日 10時00分00秒 | 先進的技術に取り組む経営体の育成・支援
 柴田鉢花研究会のポットマムは,敬老の日のギフトをはじめ幅広い用途に使える鉢花として市場や量販店等から高い評価を受けています。
母の日向けのポットカーネーションの出荷終了後,施設内は一斉にポットマムに入れ替わります。ポットマムは随時作付けされ7月から10月まで長期にわたり出荷されますが,植え込みがほぼ終了し,一部で出荷も始まったことを受け,去る7月21日,秋鉢物現地検討会が開催されました。
 検討会には生産者・関係機関・市場関係者など合わせて28名が参加し,各作型の生育状況や病害虫の有無を確認し,出荷までの栽培管理について農協や普及センターよりアドバイスを行いました。総合検討では,栽培管理のほか集荷方法等についても詳細に話し合われました。
 夏の暑さが厳しい今年の天候は,ポットマムの生育にとっても過酷ですが,生産者は高温対策等を行いながら、例年通りの品質を維持する努力をしています。また,今年は,これまでの主力品種「風車」シリーズに加え,業界でも注目されている品種「アナスタシア」シリーズの作付けが増えたため,仕立てや肥培管理を工夫するなどして更に意欲的に栽培に取り組んでいます。
 普及センターでは,今後も良品生産に向け栽培技術面を中心に支援を続けて行きます。


注目の「アナスタシア」シリーズ

〈連絡先〉大河原農業改良普及センター  先進技術第二班 
       TEL:0224-53-3431 FAX:0224-53-3138

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七ヶ宿源流米の追肥判定現地検討会を開催

2010年07月22日 16時46分46秒 | 安全安心な農畜産物の生産に取り組む経営
 宮城県七ヶ宿町では,山間高冷地向けの良食味米品種「やまのしずく」を基幹品種として位置づけ,町内の生産者9人で構成する「七ヶ宿源流米ネットワーク」が独自の栽培基準で生産した米を「七ヶ宿源流米」としてブランド化に取り組んでいます。
 大河原農業改良普及センターでは,七ヶ宿源流米の食味向上と販路拡大等を図るため,21年度からプロジェクト課題として取り組むとともに,七ヶ宿源流米ネットワークの活動を支援しています。
 今回は,追肥適期を迎えるに当たり,追肥の要否判定のための現地検討会を7月14日に七ヶ宿源流米ネットワーク会員の各ほ場において開催しました。
 土壌肥料学を専門とする宮城大学食産業学部の木村和彦教授や普及センター水稲担当者を講師に,昨年度に実施した各会員の土壌分析結果をもとに,ほ場毎に現在の生育状況に応じた追肥の要否や施肥量などについて指導しました。
 実際に自分のほ場状態に応じた指導をもらえるため,全会員が出席するとともに,追肥は食味値を大きく左右するため,会員は積極的に講師へ質問していました。
 また,翌日には,七ヶ宿源流米ネットワーク等が主催して,食味コンクールで好成績を収めている山形県高畠町の上和田有機米生産組合への視察研修を実施し,水稲の生育状況等を比較・確認しました。
 普及センターでは,七ヶ宿源流米ネットワークの活動を今後も継続的に支援していきます。

〈連絡先〉大河原農業改良普及センター  地域農業第二班 
       TEL:0224-53-3516 FAX:0224-53-3138

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基本からの複式簿記研修会

2010年07月21日 13時19分55秒 | 競争力のあるアグリビジネス経営体の育成
 仙台普及センターとJAあさひな青色申告会は,7月中旬から8月上旬にかけて毎週火曜日に4回連続で複式簿記の研修会を開催しています。これまでの複式簿記研修会は,内容が難しいとの評価が寄せられていたので,今回は専門学校で30年余り教鞭をとったベテラン講師を招きました。
 受講者のほとんどが初心者でしたが,複式簿記がとてもわかりやすかったと好評を得ています。また,熱心に受講する態度や理解の早さには,講師から高い評価を受けています。
 講習会終了後は,パソコンを利用した簿記記帳の指導など応援していくことにしています。

〈連絡先〉
宮城県仙台農業改良普及センター 先進技術第二班
〒981-8505 仙台市青葉区堤通雨宮町4番17号
TEL:022-275-8374
FAX:022-275-0296
E-mail sdnokai@pref.miyagi.jp

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登米市東和町梅加工勉強会が開催されました

2010年07月21日 12時44分06秒 | 農村地域の振興に向けた取組支援
 平成22年7月7日,登米市東和町にある嵯峨立コミュニティセンターにおいて「梅加工勉強会」が開催されました。勉強会は,今年3月新たに設立した「嵯峨立高原村梅クラブ」が主催し,地元産梅の有効活用と,地域住民の梅加工技術の習得を目的に開催されたものです。
 当普及センターの菅原技術副参事が講師を務め,参加した地域住民20人に梅を使った加工品7品を紹介し,そのうち①青梅の甘露煮,②梅味噌,③梅サワーの3品について加工実習を行いました。いずれも,下準備を丁寧に行うことができれば,とても簡単に取り組むことができるものでした。
 実習後,あらかじめ用意しておいた完成品を参加者全員で試食しました。参加者からは「梅サワーは誰でも飲むことができ,夏場には重宝しそう。梅味噌は和風ドレッシングの感覚で野菜サラダ等に活用できそうだ」と,実習を行った加工品に対して興味を持っていただきました。
 試食後は,普及センターより梅の機能性や収穫時期の判定などを説明し,参加者は梅についての理解度を高めました。また,情報交換の中で,多くの参加者が各家庭に植えられた梅の樹や小売店から果実を買い求めて,これまで梅干しや梅酒を中心に梅加工を実践していたことが分かりました。今回実習した加工方法が今後各家庭で取り組まれ,地元産梅が地元でより消費されることが期待されます。
   宮城県登米農業改良普及センター
   〒987-0511 宮城県登米市迫町佐沼字西佐沼150-5
   電話:0220-22-8603  FAX:0220-22-7522 
   mail: tmnokai@pref.miyagi.jp

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「ラズベリー摘み取り体験とジャムづくり」農産加工研修会を開催

2010年07月21日 10時31分36秒 | 地域農業を支える意欲の高い担い手確保
 本吉管内では,農産物直売所の開設に伴い,農産物加工・販売に取り組む農業者が増えています。そこで,本吉地区生活研究グループ連絡協議会では加工技術の向上のため,7月9日に,地元食材を有効活用した農産加工について研修会を開催しました。研修会では,気仙沼市の石甲若妻会の菊田邦子代表を講師として,菊田氏のラズベリーほ場で摘み取り体験し,そのラズベリーを使ってジャムづくりを行いました。
 ラズベリーの摘み取り体験では,初めてラズベリーの摘み取りを行う会員に,菊田氏がその手順を説明し,40分程度で18kgのラズベリーを摘み取りました。また,菊田氏のレシピによるジャムづくりとしては,まず水洗いする前に熱湯で洗って虫やゴミなどの不純物が取り除くことや,レモン汁等を加えずにラズベリー本来の酸味を活かした作り方もあることを学んでいました。
 今後も普及センターでは,地元食材を有効活用した農産物加工や,その技術の向上を支援します。
 

本吉農業改良普及センター
地域農業班
TEL 0226-46-6902
FAX 0226-46-5140

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