今春に石巻市にオープンした,レストラン「アル・ケッチァーノ石巻」の高橋シェフより新たに取引できる野菜生産者を紹介して欲しいと普及センターに依頼がありました。そこで,東松島市で昨年から新規就農者として施設ミニトマトと露地アスパラガス栽培に取り組んでいる津田さんを紹介いたしました。
津田さんからは,ミニトマトは味や特性の違う3品種を栽培しており,直売も行っているため消費者の反応をダイレクトに聞くことが出来ることや,アスパラガスは7月から今年2回目の収穫を予定していること,4月に収穫したアスパラガスはとても甘く,アスパラガス栽培は初めてであるが,魅力を感じていること等説明していただきました。
高橋シェフには収穫中のミニトマトを試食提供し,品種ごとの味の違いや甘さ等を感じていただきました。アスパラガスについても地場産ということで鮮度や甘さが期待できることから注目しているようでした。今後の取引につながることが期待されます。
今後も,様々な機会をとらえて石巻地域の野菜の魅力発信や実需者とのマッチング支援を行って参ります。
大﨑ワイナリーでは,令和2年2月に果実酒の醸造免許を取得し,地元大崎市内の自家農場で生産された生食用ぶどうのみを使用した珍しいワインを製造販売しています。
今回は,ワインの販売促進活動等について意見交換を行いました。生産開始から間もないために販路の拡大を課題にしていることから,販売フェア・販売店等の情報提供を関係部署と連携しながら行うこととしました。
製造・販売責任者の喜藤孝徳さんは,「あっさりとした味わいが特徴で,日頃から食卓にあり,地元の方を中心に多くの方々に愛されるワインになって欲しい」との思いをお持ちです。
5月上旬からは,「醸室(かむろ)」内物産観光センター「DOZO(どーぞ)」(大崎市古川七日町)でみやぎクラフトワインフェアが開催されており,他地域のワイナリーのワインとともに大﨑ワイナリーのワイン(白・ロゼ。※赤完売)も販売されています。是非一度ご賞味ください。
<連絡先>
宮城県大崎農業改良普及センター 地域農業班
TEL:0229-91-0727 FAX:0229-23-0910
令和3年5月20日(木)に丸森町町営牧場において子牛育成センター竣工式が行われました。丸森町営牧場は福島県に接する宮城県最南端,丸森町筆甫地区にあります。標高500mを超える場所に昭和46年設置され,農事組合法人丸森町酪農振興組合が管理している牧場です。
竣工式が行われた育成センターは,3ヶ月齢以上の子牛を入牧し,6ヶ月齢まで育成するもので,その後,放牧します。また,和牛子牛については,丸森町町営牧場から直接子牛市場への出荷が可能になりました。この育成センターの活用により,農家の負担が減り,畜産経営の安定や規模拡大が期待されます。
テープカットの様子
育成センター内の様子
〈連絡先〉大河原農業改良普及センター
TEL:0224-53-3496 FAX:0224-53-3138
去る5月25日,中山間地域である川崎町古関地区の集会所において,集落営農組織として法人化を目指す古関集落の農業者9名が集まり今年度2回目の勉強会が開催されました。
構成員や法人の形態などチェックリストをもとに進捗状況を確認し,秋に予定している法人登記に向け今後のスケジュールや検討事項について話し合いました。特に保有する機械や作業料金について,法人化した際の経営収支計画をもとにオペレーター候補者でさらに検討し,次回の勉強会で具体案を検討することになりました。また,法人化に向け農業経営相談所の専門家からアドバイスをいただくことも了承されました。
大河原農業改良普及センターでは,法人化に向けた勉強会を支援するとともに法人設立後の運営や営農計画の実現に向け支援していきます。
〈連絡先〉大河原農業改良普及センター TEL:0224-53-3496 FAX:0224-53-3138
JAいしのまきでは直売所などの販売品目拡大のため以前から果樹の新植を進めており,新たに果樹の栽培を始める生産者も増えてきています。なかでも皮ごと食べられる食味に優れたぶどう「シャインマスカット」の栽培面積は水稲育苗ハウスへの作付けなどにより年々増えており,直売所に出荷する生産者も多くなっています。JAと普及センターではこのような生産者の栽培技術向上のため,毎年季節ごとに基礎的な栽培技術に関する講習会を開催しています。
令和3年度第1回目となる今回の講習会は昨年と同様に新型コロナウイルスへの感染防止のため日時,会場を分散し5月25日,26日の2日にかけて3会場に分けて開催しました。
石巻地区では5月下旬はぶどうの花が咲く時期となりますが,今回の講習会ではこの時期の重要な作業である無核化(いわゆる種なしぶどうにする作業)について普及センター職員から説明を行いました。
9月中旬以降,管内の直売所では生産者の皆さんが丹精込めて育てた「シャインマスカット」をはじめ石巻圏域産のぶどうが販売されますので,是非お買い求めいただき御賞味くださいますようお願いします。
<連絡先>
宮城県石巻農業改良普及センター 先進技術第二班
TEL:0225-95-1435 FAX:0225-95-2999
令和3年5月19日(水),JA新みやぎ栗っこズッキーニ部会の現地検討会が栗原市瀬峰・築館・金成の3ほ場で開催され,部会員24名,種苗会社,普及センターの担当者が出席しました。
種苗会社からは,ズッキーニの栽培技術のポイントとして,露地栽培は定植が始まったばかりのため,まずは長期間の収穫に備えて体づくりを行い,ハウス栽培は出荷が4月中旬頃から始まっているので,追肥をしながら樹勢を維持するよう話がありました。普及センターからは,病害虫防除として,病害虫の発生しにくい環境づくりを心がけることや,これから発生が多くなる褐斑細菌病について,特徴や防除方法の説明を行いました。今年新たにズッキーニの栽培を始めた方も検討会に参加し,ほ場を見ながら熱心に質問をするなど活発な意見交換が行われました。
普及センターでは,販売額1億円に向けて,継続して支援を行っていきます。
<連絡先>
宮城県栗原農業改良普及センター 先進技術班
TEL:0228-22-9404 FAX:0228-22-6144
【放牧風景】 【秋までがんばります! 】
令和3年5月25日,栗原市営深山牧野(栗原市栗駒文字地区)で放牧が開始されました。
深山牧野は栗駒山を望む眺望のすばらしい牧場です。昭和45年に開牧した歴史ある牧野で,県内でも有数の公共牧場であり,和牛産地である栗原畜産の核となっています。今年も栗原市内の農家から約100頭が預託されます。放牧は,広大な飼料基盤の活用のみならず,繁殖機能回復や牛の健康維持,飼養農家の生産コスト低減等に大きな役割を果たしています。 和牛の経営は,経済情勢の変化,飼養管理者の高齢化,担い手の不足等,厳しい状況にありますが,このような施設を積極的に活用しながら,経営が発展することが期待されます。
【深山牧野から望む栗駒山】
<連絡先> 宮城県栗原農業改良普及センター 地域農業班
TEL:0228-22-9437 FAX:0228-22-6144
講習会では,普及センターから親株と子苗のかん水・肥培管理,病害虫防除対策のポイントについて説明を行いました。令和3年産のいちごはまだ収穫中ですが,生産者は次作に向けて,これから育苗管理を本格的に始めていきます。また,県庁の園芸推進課より,みやぎ園芸特産振興戦略プランのいちご100億円産地の育成に向けた取組内容について説明がありました。
普及センターでは,今後も関係機関と連携し,いちごの産出額向上に向けて,支援していきます。
<連絡先>
宮城県亘理農業改良普及センター 先進技術班
TEL:0223-34-1141 FAX:0223-34-1143
亘理農業改良普及センターでは,シャインマスカット栽培技術の向上と省力化を目的に,プロジェクト活動に取り組んでいます。
令和3年5月21日,プロジェクトで支援する生産者等を対象にした「第1回シャインマスカット栽培研修会」を,農業・園芸総合研究所を会場に開催しました。
研修会では,果樹チームの庄子技師より,シャインマスカットの芽欠きや花穂形成,無核化処理の技術について,実演を交えて説明がありました。生産者からの質問もたくさんあり,意欲の高さが感じられました。また,各参加者のほ場での生育状況や今年度の技術目標等について情報交換の場を設け,地域内の生産者の交流を深めました。
普及センターでは,今後も研修会の開催や個別巡回等により,当地域のシャインマスカットの普及拡大を支援していきます。
<連絡先>
宮城県亘理農業改良普及センター 先進技術班
TEL:0223-34-1141 FAX:0223-34-1143