宮城の農業普及現地活動情報

県内9つの農業改良普及センターから,地域の特色ある取組や,宮城を元気にする農業普及情報をお届けします!

大豆用高速畝立播種機で適期播種を実現!

2024年06月13日 14時46分53秒 | ③先端技術等の推進・普及による経営効率化・省力化

 令和6年6月11日(火)に当普及センター主催で「RTKを活用した大豆高速畝立播種機実演会」を開催しました。本会は大豆の優良種子生産に向けた指導を兼ねて開催されたものです。

 大豆用高速畝立播種機は令和5年に販売が開始された播種機です。従来の耕耘同時畝立播種機は作業速度が2~3㎞/hですが、高速畝立播種機は6~7㎞/hの作業が可能で、麦刈りや降雨により遅れがちな大豆の播種も、適期に短期間で行うことが可能になります。

 実演会には生産者・関係機関ら25名が参加し、古川農業試験場の研究員による高速畝立播種機の特徴や播種前の整地のポイントの説明を熱心に聞いていました。

 石巻地域では県内大豆生産量の約22%を占める大豆の主要な産地です。当普及センターでは、今後も優良大豆の生産支援およびスマート農業技術の活用による省力化に向けた支援を行っていきます。

 

 <連絡先>

 宮城県石巻農業改良普及センター

 TEL0225-95-7612 FAX0225-95-2999


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圃場整備事業の一部完成を祝うセレモニーとスマート農業技術を導入した田植機、トラクタ等の実演会が開催されました

2024年05月20日 17時14分46秒 | ③先端技術等の推進・普及による経営効率化・省力化

(本文)

角田市の尾袋川東地区では、既存の水田を2ha区画に作り直し、更に自動水管理システムの導入を行う工事(圃場整備事業)を令和3年から実施しています。工事は令和11年に終了予定ですが、今回計画のうち一部が完了したことで営農可能な水田ができたことから、それを祝してのセレモニーが行われました。

また、完成した水田を会場に、大手農機具メーカー3社による自動操舵システムを導入した田植機、トラクタ等のスマート農業機械の実演会も併せて開催されました。

 

大河原農業改良普及センターでは、これまで当地区の担い手法人設立等の支援を行ってきたことから、セレモニーに来賓として招かれました。また、同日に実施されたスマート農業実演会にも参加し、実際に田植機に試乗する等、今後の技術普及に向けた知見を得ることができました。

 

今後も、管内における担い手の育成及び農作業の更なる省力化や軽労化が実現されるよう、取組を進めてまいります。

 

〈連絡先〉大河原農業改良普及センター 地域農業第一班

     TEL:0224-53-3519 FAX:0224-53-3138


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大規模露地園芸アグリテック実演会が開催されました!

2024年05月14日 09時31分43秒 | ③先端技術等の推進・普及による経営効率化・省力化

令和6年4月30日に大郷町の有限会社薬師農産のほ場を会場として、大規模露地園芸アグリテック実演会が開催されました。

 実演会では、ヤンマーアグリジャパン株式会社の協力のもと、エダマメ生産における全工程機械化一貫体系の実証とPRを行うため、RTKシステムを活用した耕起、播種、除草剤散布の実演が行われました。

 パワーハロー、真空播種機、トラクター積載型のブームスプレーヤーを使用した機械化播種体系と、RTKシステムの組合せによって実現された高速かつ高精度な播種作業は、スムーズかつ操縦者の負担が最小限で行えるため、参加者は大きな関心を寄せていました。

 昨年度から本格稼働したRTKシステムは、令和6年1月末現在で県内132経営体において活用されており、今後も導入の拡大が期待されます。普及センターでは、今後もアグリテックの普及拡大を支援していきます。


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自動操舵システムを活用した労務改善効果の測定を行いました

2024年05月10日 08時50分03秒 | ③先端技術等の推進・普及による経営効率化・省力化

 大河原農業改良普及センターの令和6年度重点活動「中山間地域におけるスマート農業導入効果」の取組の一環として、七ヶ宿町の農事組合法人において、自動操舵システムを活用した労務改善効果の測定を行いました。

 同法人では昨年度から、七ヶ宿町が県の補助事業を活用して整備したRTK基地局を利用する自動操舵システムトラクター等を農作業で活用しています。

 今回は、代かき作業におけるトラクター運転時の身体への負担を、筋電計(N社製筋電図解析システム)を用いて測定しました。

 今後も、管内における農作業の更なる省力化や軽労化が実現されるよう、取組を進めてまいります。

 

〈連絡先〉大河原農業改良普及センター 先進技術第一班

     TEL:0224-53-3496 FAX:0224-53-3138

 


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マウント型ブームスプレーヤーで薬液量も時間も節減!

2024年05月08日 14時00分59秒 | ③先端技術等の推進・普及による経営効率化・省力化

 令和6年4月23日(火)に石巻市の(有)高須賀農産で、トラクターマウント型ブームスプレーヤ―の実証試験を行いました。

 本実証試験は、みやぎRTKコンソーシアムのモデル実証の1つで、1600L(従来の2倍以上)の大容量ブームスプレーヤ―を使用し、水稲乾田直播栽培の除草剤散布作業の効率化を検証するものです。実証機械はタンク容量の大きさに加え、散布幅が21m(従来16m)と広く、走行速度も4㎞/h(従来2㎞/h)と速いため、作業時間は従来の38分/haから14.5分/haとなり、作業時間の短縮効果がありました。また、セクションコントロール機能で、散布の重複を解消し、使用薬液を最小限にする効果も期待されました。

石巻地域では乾田直播栽培が1000haと拡大しており、播種や除草などの適期管理が求められます。当普及センターでは、今後もスマート農業技術の活用による省力化に向けた支援を行っていきます。

 <連絡先>

 宮城県石巻農業改良普及センター 先進技術第一班 TEL0225-95-7612 FAX0225-95-2999


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水稲乾田直播栽培試験展示ほ現地検討会が開催されました

2024年05月07日 08時41分39秒 | ③先端技術等の推進・普及による経営効率化・省力化

 令和6年4月16日(火)に、JA全農みやぎが水稲乾田直播栽培の栗原地域での取り組み推進を図るため、栗原市金成地区に設置した試験展示ほで現地検討会を開催しました。水稲乾田直播栽培に関心のある生産者をはじめ、栗原市やJA新みやぎの職員約60人が参加しました。

 検討会では、農研機構東北農研センター水田輪作研究領域の研究員から「栽培のポイント」について、クボタアグリサービス株式会社仙台事務所仙台担い手推進部の職員から「パワーハロー、グレーンドリル播種機、鎮圧ローラーの特徴と作業のポイント」について説明が行われました。

 展示ほの設置に協力した営農組合は、初めて乾田直播栽培に取り組むこともあり、真剣に説明を聞いていました。また、参加した生産者も、近い将来の取組に向けて興味深く聞いていました。

 実際の播種作業は4月20日に実施されました。

普及センターでは,今後も生育調査に基づいた情報の発信など、乾田直播栽培の収量・品質の安定生産に向けて支援してまいります。

<連絡先>

宮城県栗原農業改良普及センター 先進技術班    

TEL:0228-22-9404       FAX:0228-22-6144


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黒川地域で水稲乾田直播栽培の播種作業が始まりました!

2024年04月23日 16時05分49秒 | ③先端技術等の推進・普及による経営効率化・省力化

 今年度仙台農業改良普及センターでは、黒川地域で水稲乾田直播栽培に取り組む法人を対象に、水稲栽培の省力化と乾田直播栽培技術の定着について重点的に支援していくプロジェクト課題を実施します。

 大郷町のみどりあーと山崎(株)は今年から乾田直播栽培に取り組んでおり、4月5日に初めての播種作業がスガノ農機(株)、JA新みやぎあさひな統括営農センター、普及センターの指導と立ち合いの下行われました。

 3月以降の断続的な降雨の影響でほ場準備が進まない地域も多い中、ほ場が乾いた合間を縫って行われた播種と鎮圧作業は、約1haのほ場を3時間で終えることができました。

 普及センターでは、今後も水稲乾田直播栽培の技術定着を支援してまいります。

 

〈連絡先〉

宮城県仙台農業改良普及センター 先進技術第一班

〒981-8505 仙台市青葉区堤通雨宮町4番17号

TEL:022-275-8410、FAX:022-275-0296

E-mail:sdnokai@pref.miyagi.lg.jp


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環境制御技術を活用したいちご増収研修会を開催しました。

2024年04月22日 09時54分23秒 | ③先端技術等の推進・普及による経営効率化・省力化

令和6年4月9日、JA新みやぎ階上いちご部会長三浦拓也氏のほ場で、気仙沼農業改良普及センター主催の「環境制御技術を活用したいちごの増収研修会」を開催し、生産者、各関係機関が参加しました。

気仙沼産いちごのさらなる増収に向け、普及指導員から環境制御を活用したいちご栽培管理のポイントについて説明するとともに、講師として三浦氏より、環境制御技術を活用した栽培管理事例について紹介してもらいました。

 三浦氏からは冬期の天窓設定や温度管理についてアドバイスがあり、参加した生産者からは「改めて環境制御について学ぶことができて勉強になった。」との感想がありました。

当普及センターでは、引き続き、いちご栽培における環境制御機器の導入と同技術を活用した栽培管理の改善指導を行い、いちごの多収、高品質化による経営発展を後押ししていきます。

 

<連絡先>

宮城県気仙沼農業改良普及センター 先進技術班 TEL:0226-25-8069 FAX:0226-22-1606


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美里町の農事組合法人みらいす青生で、ほ場管理システムの研修を行いました!

2024年03月27日 17時05分09秒 | ③先端技術等の推進・普及による経営効率化・省力化

 美里町の農事組合法人みらいす青生は、水稲・大豆・麦の土地利用型作物の生産に加え、露地園芸作物の生産に取り組んでいる地域を代表する農業法人です。

 RTKシステムやドローンを導入する等、アグリテックを積極的に活用し、農作業の効率化を進める一方で、経営面積の拡大に伴い、管理するほ場数が増え、ほ場ごとの栽培履歴の管理や共有の効率化が課題でした。

 そこで、「みやぎアグリテックアドバイザー派遣事業」を活用し、3月13日・21日の2日間、ほ場管理システムの社内研修を行いました。

 13日はほ場管理システム「Z-GIS」及び衛星データを活用した営農支援システム「ザルビオ」について、21日は栽培管理支援情報サービス「SAKUMO」について、システムのアドバイザーから説明がありました。

 研修ではそれぞれのシステムを実際に操作しながら、特徴や操作性、注意するポイント等について説明がありました。参加者は、疑問点を質問しながら、法人における効果的なシステムの導入方法について理解を深めていました。

 普及センターでは、今後も関係機関と連携し、アグリテックの推進に向けて支援を行っていきます。

研修の様子

 

<問合せ先>

  美里農業改良普及センター  先進技術班    TEL 0229-32-3115、FAX 0229-32-2225


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町内産堆肥で黄金色の麦浪をつくろう!

2024年03月26日 09時48分33秒 | ③先端技術等の推進・普及による経営効率化・省力化

 昔からの格言で「米は地力で、麦は追肥で作る」と言いますが、実際には、麦作にも地力は重要です。地力を上げるには堆肥など有機物を水田に入れることが1番ですが、管内で多い「水稲-麦-大豆」などの輪作体系では、ほ場の準備期間が短く、作付け前に堆肥の散布期間をとれないことが課題でした。

 そこで、3月18日、涌谷町内のほ場において、生育中麦への牛ふん堆肥の散布試験が行われました。越冬後のまだ小さい麦の上から堆肥を散布する大胆な試みですが、他県では麦や後作大豆の収量が向上するという試験結果も出ています。当日は強風でしたが、風に負けない大きなマニュアスプレッダーが登場し、無事に2t/10aほどの堆肥が散布されました。

 今後、普及センターでは、堆肥が麦や後作物に与える影響を調査していきます。

<問合せ先>

  美里農業改良普及センター先進技術班   

  TEL 0229-32-3115 FAX 0229-32-2225


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