宮城の農業普及現地活動情報

県内9つの農業改良普及センターから,地域の特色ある取組や,宮城を元気にする農業普及情報をお届けします!

スマート農機とほ場管理システムの活用により水田農業を「見える化」!

2024年10月22日 08時46分18秒 | ③先端技術等の推進・普及による経営効率化・省力化

 清々しい秋晴れの空の下で、有機栽培米の刈取が行われました。こちらのほ場では、県庁農業振興課と連携して、ほ場管理システム「ザルビオ フィールドマネージャー」を活用した可変施肥を実施したほか、移植後には、遠隔で水位の確認や水の出し入れが可能な「ファーモ 水位センサーと給水バルブ」、水田の除草作業の負担を軽減する「アイガモロボ」を投入するなどのスマート農機を活用して栽培に取り組んできました。

 刈取作業はヤンマーアグリジャパンの協力により、作業と連動してほ場ごとの収穫量やほ場内の収量のばらつきが「見える化」する、収量マッピングのためのデータ取得を同時に行えるコンバインによって進められました。さらに、このコンバインは外周部分を刈り取ることで、その後は自動走行が可能となり、運転者の負担軽減を図ることができます。

 普及センターでは、様々なスマート農機の実証に参画し、生産者の負担軽減につながる様々な技術の実証や普及に努めていきます。

 

 <問い合わせ先>

  美里農業改良普及センター  先進技術班    TEL 0229-32-3115、FAX 0229-32-2225


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大衡村の法人でアグリテックアドバイザー派遣を実施しました!

2024年08月14日 11時42分10秒 | ③先端技術等の推進・普及による経営効率化・省力化

 宮城県では、スマート農業技術の導入や効果的な活用に向けて、生産者へ有効な助言・指導を行うアドバイザー(専門家・先進的農業者)を派遣する事業を実施しています。

 7月26日に大衡村の法人に対して、近年普及が進んでいるザルビオフィールドマネージャーの活用について、サービス提供元のBASFジャパン(株)の担当者の方をアドバイザーとして派遣しました。

 ザルビオフィールドマネージャーは衛星画像からほ場の地力や生育状況を確認し、AIによるデータ分析を活用し施肥や防除の作業計画を立てるなど、効率的な営農をサポートするシステムです。今回は、システムの特徴や操作方法、効果的な活用方法を担当者の方から実演を交えて解説いただき、法人も今後の活用に弾みがついたようです。

 今後も普及センターではスマート農業の普及拡大に向けて支援を行って参ります。

 アグリテックアドバイザー派遣制度に興味がある方は、下記URLのホームページをご覧いただき、お近くの農業改良普及センターにご相談ください。

 

 宮城県公式ホームページ「みやぎアグリテックアドバイザー派遣」

 https://www.pref.miyagi.jp/soshiki/nosin/agritech-adviser.html

 

〈連絡先〉

宮城県仙台農業改良普及センター 先進技術第一班

〒981-8505 仙台市青葉区堤通雨宮町4番17号

TEL:022-275-8410

FAX:022-275-0296

E-mail:sdnokai@pref.miyagi.lg.jp


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アグリテックアドバイザー派遣研修会を開催しました

2024年08月08日 09時38分08秒 | ③先端技術等の推進・普及による経営効率化・省力化

 令和6年6月18日、気仙沼市の農業法人1社を対象に、普及センター主催のアグリテック研修会を開催しました。

 ヤンマーアグリジャパン㈱からアドバイザーをお迎えし、農作業機械で利用される自動操舵システムの機種、性能、価格の説明と規模や使用目的に応じた機種選定方法等について講義してもらい、その後、具体的な意見交換が行われ、参加者は導入に向けたイメージが整理されたようでした。

 県では、アドバイザー派遣のほか、トラクタや田植え機の自動操舵システムを始めとしたアグリテックの推進のため、農業用ドローン等にも活用可能なRTK-GNSS基地局のサービスを昨年度から提供していますので、御活用ください。

 

<連絡先>

宮城県気仙沼農業改良普及センター 先進技術班 TEL:0226-25-8069 FAX:0226-22-1606


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令和6年度水稲乾田直播栽培現地検討会を開催しました

2024年07月31日 13時18分50秒 | ③先端技術等の推進・普及による経営効率化・省力化

仙台農業改良普及センターでは、令和6年度から黒川地域で水稲乾田直播栽培に取り組む農業法人を対象に、安定生産と面積拡大に向けた支援を行うプロジェクト課題を実施しています。

そこで、水稲乾田直播栽培現地検討会を7月18日に開催しました。プロジェクト課題の対象としている5つの農業法人を対象に、関係機関担当者等約20名が参加しました。対象の農業法人の各ほ場を巡回し、農業法人の代表者から耕種概要を説明した後、普及センターから生育状況について説明しました。今回の検討会では、東北農業研究センターから2名の講師を招き、生育状況や病害虫・雑草の発生状況等を確認しながら、今後の栽培管理のポイントや追肥のタイミング等について助言をいただきました。

参加者からは、乾田直播栽培における砕土・整地のポイントや、除草剤散布や追肥のタイミングなどについて、多くの質問が出されました。また、乾田直播栽培の取り組みの拡大を図るための方向性などについて、活発な情報交換ができました。

普及センターでは、黒川地域での水稲乾田直播栽培の技術定着と面積拡大に向けて、生産者を支援していきます。

〈連絡先〉

宮城県仙台農業改良普及センター 先進技術第一班

〒981-8505 仙台市青葉区堤通雨宮町4番17号

TEL:022-275-8410、FAX:022-275-0296

E-mail:sdnokai@pref.miyagi.lg.jp


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令和6年産「だて正夢」地域栽培塾を開催しました

2024年07月23日 16時07分44秒 | ③先端技術等の推進・普及による経営効率化・省力化

 大河原管内は県内における「だて正夢」全作付面積の約24%を占めており、「だて正夢」の栽培が盛んな地域です。

 大河原管内における「だて正夢」の高品質化及び収量の安定化に向け、7月17日に「だて正夢地域栽培塾」を蔵王町で開催しました。

 

 地域栽培塾では、「だて正夢」展示ほ場の生育調査結果に基づいた生育状況について説明したほか、展示ほ場の幼穂長を確認し、追肥時期の判断や出穂期の予想を行いました。

 特に、下記の①~③のポイントについて十分に注意するよう説明しました。

①今年度の気象経過から、水稲の生育がかなり早くなっており、出穂期が令和5年並に早くなると予想されること。

②管内における斑点米カメムシの発生が多いと予想されることから、出穂状況を確認して適切なタイミングで薬剤防除を行うこと。

③出穂期以降も高温傾向が続くと予報されていることから、水管理を適切に行い、土壌を湿潤状態に保つこと。

 

 秋には、おいしい「だて正夢」を消費者の皆様に届けられるよう、今後も生産者とともに生育状況を確認しながら、栽培技術のサポートを図って参ります。

 

〈連絡先〉大河原農業改良普及センター 先進技術第一班

     TEL:0224-53-3496 FAX:0224-53-3138


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大豆用高速畝立播種機で適期播種を実現!

2024年06月13日 14時46分53秒 | ③先端技術等の推進・普及による経営効率化・省力化

 令和6年6月11日(火)に当普及センター主催で「RTKを活用した大豆高速畝立播種機実演会」を開催しました。本会は大豆の優良種子生産に向けた指導を兼ねて開催されたものです。

 大豆用高速畝立播種機は令和5年に販売が開始された播種機です。従来の耕耘同時畝立播種機は作業速度が2~3㎞/hですが、高速畝立播種機は6~7㎞/hの作業が可能で、麦刈りや降雨により遅れがちな大豆の播種も、適期に短期間で行うことが可能になります。

 実演会には生産者・関係機関ら25名が参加し、古川農業試験場の研究員による高速畝立播種機の特徴や播種前の整地のポイントの説明を熱心に聞いていました。

 石巻地域では県内大豆生産量の約22%を占める大豆の主要な産地です。当普及センターでは、今後も優良大豆の生産支援およびスマート農業技術の活用による省力化に向けた支援を行っていきます。

 

 <連絡先>

 宮城県石巻農業改良普及センター

 TEL0225-95-7612 FAX0225-95-2999


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圃場整備事業の一部完成を祝うセレモニーとスマート農業技術を導入した田植機、トラクタ等の実演会が開催されました

2024年05月20日 17時14分46秒 | ③先端技術等の推進・普及による経営効率化・省力化

(本文)

角田市の尾袋川東地区では、既存の水田を2ha区画に作り直し、更に自動水管理システムの導入を行う工事(圃場整備事業)を令和3年から実施しています。工事は令和11年に終了予定ですが、今回計画のうち一部が完了したことで営農可能な水田ができたことから、それを祝してのセレモニーが行われました。

また、完成した水田を会場に、大手農機具メーカー3社による自動操舵システムを導入した田植機、トラクタ等のスマート農業機械の実演会も併せて開催されました。

 

大河原農業改良普及センターでは、これまで当地区の担い手法人設立等の支援を行ってきたことから、セレモニーに来賓として招かれました。また、同日に実施されたスマート農業実演会にも参加し、実際に田植機に試乗する等、今後の技術普及に向けた知見を得ることができました。

 

今後も、管内における担い手の育成及び農作業の更なる省力化や軽労化が実現されるよう、取組を進めてまいります。

 

〈連絡先〉大河原農業改良普及センター 地域農業第一班

     TEL:0224-53-3519 FAX:0224-53-3138


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大規模露地園芸アグリテック実演会が開催されました!

2024年05月14日 09時31分43秒 | ③先端技術等の推進・普及による経営効率化・省力化

令和6年4月30日に大郷町の有限会社薬師農産のほ場を会場として、大規模露地園芸アグリテック実演会が開催されました。

 実演会では、ヤンマーアグリジャパン株式会社の協力のもと、エダマメ生産における全工程機械化一貫体系の実証とPRを行うため、RTKシステムを活用した耕起、播種、除草剤散布の実演が行われました。

 パワーハロー、真空播種機、トラクター積載型のブームスプレーヤーを使用した機械化播種体系と、RTKシステムの組合せによって実現された高速かつ高精度な播種作業は、スムーズかつ操縦者の負担が最小限で行えるため、参加者は大きな関心を寄せていました。

 昨年度から本格稼働したRTKシステムは、令和6年1月末現在で県内132経営体において活用されており、今後も導入の拡大が期待されます。普及センターでは、今後もアグリテックの普及拡大を支援していきます。


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自動操舵システムを活用した労務改善効果の測定を行いました

2024年05月10日 08時50分03秒 | ③先端技術等の推進・普及による経営効率化・省力化

 大河原農業改良普及センターの令和6年度重点活動「中山間地域におけるスマート農業導入効果」の取組の一環として、七ヶ宿町の農事組合法人において、自動操舵システムを活用した労務改善効果の測定を行いました。

 同法人では昨年度から、七ヶ宿町が県の補助事業を活用して整備したRTK基地局を利用する自動操舵システムトラクター等を農作業で活用しています。

 今回は、代かき作業におけるトラクター運転時の身体への負担を、筋電計(N社製筋電図解析システム)を用いて測定しました。

 今後も、管内における農作業の更なる省力化や軽労化が実現されるよう、取組を進めてまいります。

 

〈連絡先〉大河原農業改良普及センター 先進技術第一班

     TEL:0224-53-3496 FAX:0224-53-3138

 


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マウント型ブームスプレーヤーで薬液量も時間も節減!

2024年05月08日 14時00分59秒 | ③先端技術等の推進・普及による経営効率化・省力化

 令和6年4月23日(火)に石巻市の(有)高須賀農産で、トラクターマウント型ブームスプレーヤ―の実証試験を行いました。

 本実証試験は、みやぎRTKコンソーシアムのモデル実証の1つで、1600L(従来の2倍以上)の大容量ブームスプレーヤ―を使用し、水稲乾田直播栽培の除草剤散布作業の効率化を検証するものです。実証機械はタンク容量の大きさに加え、散布幅が21m(従来16m)と広く、走行速度も4㎞/h(従来2㎞/h)と速いため、作業時間は従来の38分/haから14.5分/haとなり、作業時間の短縮効果がありました。また、セクションコントロール機能で、散布の重複を解消し、使用薬液を最小限にする効果も期待されました。

石巻地域では乾田直播栽培が1000haと拡大しており、播種や除草などの適期管理が求められます。当普及センターでは、今後もスマート農業技術の活用による省力化に向けた支援を行っていきます。

 <連絡先>

 宮城県石巻農業改良普及センター 先進技術第一班 TEL0225-95-7612 FAX0225-95-2999


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