平成25年10月23日,赤色LEDランプによるきく電照栽培の第3回現地検討会を開催しました。7月から電照を開始した輪ぎく11月咲き作型の実証圃2箇所を生産者と巡回し,輪ぎくの出蕾状況や生育の進展を確認して意見交換を行い,赤色LEDランプの光質についての理解を深めました。
パイプハウスと鉄骨ハウスそれぞれに実証圃を設けましたが,鉄骨ハウスは電照の光源位置が高いため,十分な開花抑制効果が得られるか懸念されました。しかし,電球型蛍光ランプと比較して,出蕾後の生育進展に違いはなく,現時点で計画どおりの効果が期待できることを確認しました。
出席者からは,「今後,7,8月咲き開花作型の夏秋系品種で検討してみたい」と積極的な意見とともに,「導入時に活用できる補助事業があればよい」など,初期導入コストの低減を求める声も聞かれました。
今後,関係機関と地元生産者の協力を得ながら,赤色LEDランプの実用性を検討していく予定です。
<連絡先>
宮城県本吉農業改良普及センター地域農業班
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