宮城の農業普及現地活動情報

県内9つの農業改良普及センターから,地域の特色ある取組や,宮城を元気にする農業普及情報をお届けします!

長面地域における大規模土地利用型経営体の持続的な水田農業の実現に係る成績検討会を開催しました。

2024年03月11日 16時08分04秒 | ⑨大規模自然災害等からの復旧・復興

 令和6年3月5日に当普及センターのプロジェクト課題の成績検討会として「長面地域における大規模土地利用型経営体の持続的な水田農業の実現に係る成績検討会」を開催しました。

 本プロジェクト課題は東日本大震災による津波で被災した長面地区において、堆肥施用による土づくりと、効率的な施肥技術(堆肥および速効性と緩効性肥料成分の組み合わせ)により、飼料用米の収量向上やWCS稲の作付により経営の安定を図ること、さらに乾田直播栽培技術等の省力化技術の導入により作期を分散することを目標にしています。

 本検討会にはプロジェクトの対象である(株)宮城リスタ大川、(農)みのり、(株)ゆいっこの3法人、北上川沿岸土地改良区、JAいしのまき、東部地方振興事務所農業農村整備部が参加しました。当普及センターから堆肥施用実証ほ場や乾田直播実証ほの調査結果をもとに、土づくりや施肥改善による収量向上や、WCS・乾田直播栽培による作業分散効果等の成績を報告しました。対象の3法人は、土づくりにより収量が安定してきていることや作期が分散されて作業が効率的に進むこと、栽培技術が安定したことなどの効果を実感していました。

 当普及センターでは、これからも津波被災地域での農業振興を支援していきます。

<連絡先>

宮城県石巻農業改良普及センター先進技術第一班 TEL0225-95-7612 FAX0225-95-2999


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(株)宮城リスタ大川にて水稲勉強会を開催しました!

2023年11月27日 09時47分24秒 | ⑨大規模自然災害等からの復旧・復興

 令和5年11月22日に当普及センター主催で (株)宮城リスタ大川において水稲勉強会を開催しました。

 (株)宮城リスタ大川は、東日本大震災で津波の被害から復旧した農地を中心に193haの面積で水稲を作付けしている県内でも最大規模の土地利用型農業法人です。

 今年の稲作は高温の時期が長く続き、品質への影響や白未熟粒が例年より多く発生しました。本勉強会では同法人の生育調査や収量調査結果をもとに今年の稲作を振り返りました。また、来年以降の稲作に向け、乾田直播栽培の除草に関する栽培指導を行ったほか、高温対策や土づくりなどについて社員の方々と積極的な意見交換を行いました。

 当普及センターは、これからも復興した農地の担い手への栽培支援を行っていきます。

<連絡先>

宮城県石巻農業改良普及センター先進技術第一班 TEL0225-95-7612 FAX0225-95-2999


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令和元年東日本台風の被災地区で、集落営農法人が設立!

2023年09月29日 13時45分01秒 | ⑨大規模自然災害等からの復旧・復興

 令和5年9月10日丸森町羽生地区において、地区の担い手らが発起人となって、集落営農組織「農事組合法人 羽生ファームまるもり」の設立総会が行われました。

 丸森町羽生地区は、令和元年東日本台風の浸水被害から、令和3年に営農を再開することができたものの担い手の減少や高齢化が進んでいる現状から、若い世代に継承しやすい営農環境を整えていく必要があると考え、農地整備事業の実施希望と併せて、集落営農法人の設立に向けた話し合いが進められてきました。

 法人設立後は、農地中間管理事業を活用して、新法人に農地を集積・集約化し、園芸作物などの高収益作物の導入も検討しながら、効率的な営農の実践を目指していきます。

 普及センターでは、設立法人の円滑な組織運営と安定経営が行われるよう、関係機関等と連携して支援を継続してまいります。

 

〈連絡先〉大河原農業改良普及センター 地域農業第一班

     TEL:0224-53-3519 FAX:0224-53-3138


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長面地区にてプロジェクト課題の水稲の現地検討会を開催しました。

2023年07月28日 08時38分16秒 | ⑨大規模自然災害等からの復旧・復興

 令和5年7月25日に当普及センターのプロジェクト課題で取り組んでいる「長面地区における大規模土地利用型経営体の持続的な水田農業の実現」に係る現地検討会を開催しました。本検討会にはプロジェクトの対象である(株)宮城リスタ大川、(農)みのり、(株)ゆいっこの3法人、石巻市河北総合支所、北上川沿岸土地改良区、JAいしのまき、東部地方振興事務所農業農村整備部、当普及センターから27人が参加しました。

 本プロジェクト課題は東日本大震災による津波で被災した長面地区において、堆肥施用による土づくりと、効率的な施肥技術(堆肥および速効性と緩効性肥料成分の組み合わせ)により、飼料用米の収量向上やWCS稲の生育により経営の安定を図ることを目標にしています。本検討会では堆肥施用実証ほ場を巡回し、草丈や茎数、葉色などから順調な生育であることを確認しました。本検討会では堆肥の供給状況や企業により試験的に設置された水管理システム、昨年度に施工したカットブレーカーによる排水対策等、地域の課題について意見交換が行われました。

 当普及センターは、これからも大規模土地利用型経営体の経営安定を目指し、東日本大震災からの復興を支援していきます。

<連絡先>

 宮城県石巻農業改良普及センター先進技術第一班 TEL0225-95-7612 FAX0225-95-2999


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令和元年東日本台風等豪雨災害からの施設園芸法人経営再建支援

2023年06月14日 10時34分11秒 | ⑨大規模自然災害等からの復旧・復興
 普及センターでは、令和元年東日本台風及び令和4年7月の大雨により被災した株式会社イグナルファーム大郷(大郷町)の経営再建に向けた支援を行っています。県関係機関や専門家による支援チームをつくり、経営及び生産技術支援の両面から、グループ会社である株式会社イグナルファーム(東松島市)をあわせて支援することにより、経営改善を進め(株)イグナルファーム大郷の再建を目指しています。
  支援チームとイグナルファームとの月次のミーティングでは、経営の課題を明らかにしながら、改善の取組を進めています。その一つとして、同社が手掛ける6次産業化の商品などを返礼品としたクラウドファンディングに挑戦することとなりました。この支援を活用して新たな生産施設の整備に着手し、(株)イグナル大郷の再開への足掛かりとしていくこととしています。

〈連絡先〉
宮城県仙台農業改良普及センター 先進技術第二班
〒981-8505 仙台市青葉区堤通雨宮町4番17号
TEL:022-275-8374
FAX:022-275-0296
E-mail:sdnokai@pref.miyagi.lg.jp

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集落営農の法人化に向けた現地視察研修会の開催

2023年03月06日 08時49分50秒 | ⑨大規模自然災害等からの復旧・復興
 令和5年2月22日に集落営農の法人化に向けた現地視察研修を開催しました。令和元年東日本台風による被災からの復興の取組において,営農を組織化しさらに法人化を検討している丸森町竹谷地区をはじめとして,法人化を検討している3組織と2法人が参加し,農事組合法人舘島田生産組合(角田市)と農事組合法人下名生ファーム(柴田町)にて視察研修を行いました。研修先の代表者から,法人化に至る経緯や地域農業の維持発展のための後継者確保と育成への取組みなどについてお話をいただきました。特に,正社員等の雇用拡大に向け,園芸品目を取り入れた経営の複合化の取組みに対して積極的な質疑が行われました。普及センターでは被災農地の復興にとどまらず,法人化に向けた取組についても支援を行っていきます。





〈連絡先〉大河原農業改良普及センター 先進技術第一班
     TEL:0224-53-3496 FAX:0224-53-3138

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(株)宮城リスタ大川にて肥料についての勉強会を開催しました!

2022年11月30日 15時13分45秒 | ⑨大規模自然災害等からの復旧・復興

 

令和4年11月15日に堆肥と土づくりに関する勉強会を開催しました。これは当普及センターのプロジェクト活動の一環で企画され,プロジェクトの対象法人である(株)宮城リスタ大川社員7人,JAいしのまき職員等が参加しました。

 勉強会では同法人に設置している堆肥実証ほの収量調査結果を説明し,土づくりの観点からバランスの良い肥料体系を紹介しました。その後,堆肥と土づくりに関しては肥料の三要素から化学肥料と堆肥の肥効の出方の違いや成分計算の方法について,社員への質問・出題を織り交ぜながら講義を行いました。

同法人は復旧農地において堆肥を用いた土づくりを進めており,代表取締役の大槻氏は「地力の低い長面では,肥料としてよりも土壌改良効果を期待して堆肥を施用し,地力の高い農地を目指したい」と今後の方針を話していました。

 当普及センターは,これからも復旧農地の担い手への栽培技術支援を行っていきます。

 

<連絡先>

 宮城県石巻農業改良普及センター先進技術第一班 

TEL0225-95-7612 FAX0225-95-2999

 

写真 勉強会の様子


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(株)宮城リスタ大川にて水稲の刈取適期勉強会を開催しました!

2022年09月21日 09時36分45秒 | ⑨大規模自然災害等からの復旧・復興
 令和4年9月5日に当普及センター主催で水稲刈取適期判断に関する勉強会を開催しました。本勉強会は当普及センターのプロジェクトの一環で企画され,プロジェクトの対象法人である(株)宮城リスタ大川社員7人が参加しました。

 勉強会では刈取適期の判断について実際に宮城リスタ大川が耕作するほ場から採取したサンプルを用いて3種類の予測方法を説明しました。その後,ほ場において登熟状況を確認し,今後の刈り取り予定について話し合いました。長面地区では籾の熟色が青く,刈取適期予測に至らないところもありました。今回予測出来なかったほ場は,今後熟色判断を行い,順次刈り取りを行っていくとのことです。

 当普及センターは,これからも復旧農地の担い手への栽培技術支援を行っていきます。


<連絡先>
 宮城県石巻農業改良普及センター先進技術第一班 
TEL0225-95-7612 FAX0225-95-2999


写真1 勉強会の様子


写真2 ほ場で刈取適期予測を行う様子

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オリーブ巡回指導会

2022年01月28日 14時30分03秒 | ⑨大規模自然災害等からの復旧・復興

 石巻市では平成26年からオリーブの栽培を行っており,現在4haあまりの栽培面積となっています。今年で栽培開始から7年目となりますが,幼木期の初期収量をあげるため当初3m間隔で植栽(※計画密植)していた樹体もまもなく隣の樹と重なるほどに大きく生長してきています。
 このため,新たに園地を造成し,1本おきに移植することとしましたが,大きく生長した樹体を移植するためには地上部の切り詰めや根廻などを行う必要があります。そこで令和4年1月25日に移植に向けた指導会が開催されました。
 講師には(株)アライオリーブの荒井雅信社長をお迎えし,移植樹のせん定方法や根廻など実技を交えながら実習を行いました。通常のせん定とは異なり,移植樹は地上部を大きく切り詰めるため,移植後の樹冠容積回復にはやや年数を要しますが,移植樹が健全に生育するよう思い切ったせん定を行いました。
 普及センターではこれまで造成地の土壌診断などの支援をおこなっていますが,今回の移植樹が健全に生育するよう技術支援を行っていきます。

※計画密植:果樹を栽培する場合,最初の数年は樹体が小さいので,本来必要な間隔(オリーブでは6m×6m)よりも狭い間隔で植栽し,樹の密度を高くして面積あたりの収量を上げるという考え方。やがて樹種ごとの適性間隔にするため,間伐や移植を行う必要があるが,仮に間伐を行ったとしてもその時点ですでに苗木代と育成費以上の収益をあげているため,このような植栽を行うことがある。

 <連絡先>                                                                  
 宮城県石巻農業改良普及センター 先進技術第二班                              
  TEL:0225-95-1435   FAX:0225-95-2999                              


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オリーブの収穫が始まりました。

2021年11月02日 13時01分55秒 | ⑨大規模自然災害等からの復旧・復興

 石巻市では平成26年からオリーブの栽培を行っており,現在,旧北上町,旧河北町を中心に4haほどの栽培面積があります。
 今年は例年よりも生育が早まったことから,昨年よりも20日早い令和3年10月25日に収穫を開始しました。
 最高級のオリーブオイルであるエキストラバージンオイルを製造するには,着色前の緑果を収穫し速やかに搾油を行う必要があります。このため,当日は収穫から搾油までの一連の作業がスムーズに行えるよう収穫と選果,搾油の各班に分かれて作業を行いました。
 今年搾油されたエキストラバージンオイルは仙台の百貨店で限定販売される予定となっています。まだ若木が多く収穫量が少ないため,いまのところ販売できる数量は限られていますが,樹の生長とともに収穫量・販売量も増えていきますので,今後,石巻産のオリーブオイルをお見かけの際は是非お求めいただき御賞味ください。

 <連絡先>
 宮城県石巻農業改良普及センター  先進技術第二班
  TEL:0225-95-1435   FAX:0225-95-2999 


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