平成27年5月22日,石巻市河北上品山牧場で牛の放牧が始まりました。東日本大震災後は放牧を中止していましたが,平成25年6月に再開し,今年で3年目になります。
前年度の閉牧後に各牧区の土壌分析を行い,施肥設計に基づいて土壌改良資材施用し,5月上旬には牧草の放射性物質検査を行いました。その結果,ほとんどの牧区が不検出となり,放牧が可能であることを確認しました。
放牧当日は河北地域,河南地域及び桃生地域から黒毛和種雌牛47頭がトラックで運び込まれました。牛たちは採血,体重測定,牛体の放射線量の測定等を行った後,広々とした牧場を駆け回っていました。なお,放牧は11月4日まで実施されます。
普及センターでは,今後も関係機関と連携を図りながら土壌診断や牧草の放射性物質の検査を行い,牧場の安全性を高めていきたいと考えています。
【トラックから降ろされる牛】 【放射線量の測定】 【放牧された牛たち】
<連絡先>宮城県石巻農業改良普及センター 先進技術第一班
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