気仙沼地域では,農地復旧工事が行われたほ場でねぎが栽培されていますが,用いられた客土は有機質に乏しく,土壌の物理性と化学性の両面で大きな問題を抱えています。そこで,普及センターでは,緑肥すき込みによる土壌環境改善を目的とする実証ほを設置し,緑肥の導入拡大を図るために8月10日に現地検討会を開催しました。
現地検討会では,雪印種苗株式会社の越智氏から「ねぎの作型に合った緑肥の選定と施用方法」,農業・園芸総合研究所の瀧主任研究員から「緑肥作物及びねぎの施肥技術に関する試験研究成果」について説明を受けた後,緑肥施用実証ほに移動し,普及センターから緑肥の生育状況について説明を行いました。
実証ほの緑肥は9月にすき込みを行った後に土中で1ヵ月程度腐熟させ,土壌三相分布や土壌硬度等の調査を行います。今後,調査結果をもとに緑肥施用効果を検証し,生産者へ情報提供を行い導入拡大を図っていいく予定です。