宮城の農業普及現地活動情報

県内9つの農業改良普及センターから,地域の特色ある取組や,宮城を元気にする農業普及情報をお届けします!

仙台市の地域計画座談会が開催されました

2024年07月05日 07時45分57秒 | ⑦地域資源の活用等による地域農業の維持・発展

 仙台市の将来の農地利用の姿を明確にすることを目的として、6月18日に宮城地区、21日に生出地区、26日に六郷地区、そして7月4日に七郷地区において、地域農業者による座談会が開催されました。

 地域計画の目標地図の作成に向けては、仙台市が中心となって今年1月から3月にも協議の場を設けており、10年後の耕作者の名前を地図に落とし込むなど、作成作業を進めています。

 今回の座談会では、今後の耕作意向や担い手の有無など、細かな点まで確認しながら、地域農業の将来について話し合いました。

 今年度中の地域計画の策定に向けて、各地区で協議が続いていきますので、普及センターとしては、各地域の将来の農業の在り方の検討を支援してまいります。


  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

第22回やくらい土産センターさんちゃん会通常総会

2024年07月03日 14時52分52秒 | ⑦地域資源の活用等による地域農業の維持・発展

 加美町の薬莱山にある「やくらい土産センター・山の幸センター」は農事組合法人やくらい土産センターさんちゃん会が運営する農産物直売所で、平成6年のスタート以来、中山間地である当地域の活性化に寄与してきました。しかし、ここ数年、販売面等での課題が見られることから、普及センターと加美町では経営改善に向けた様々な支援を行っています。

 去る令和6年6月25日には22回目となる通常総会が開催され、令和5年度は夏の高温・少雨などの異常気象による生産物の減少など厳しい状況であったものの、平成27年以降減少傾向にあった販売額が増加に転じたこと、光熱費をはじめとした諸経費の値上がりなど依然厳しい状況にあるが、今年度は、組合員一丸となって目標である販売額2億円の達成に向かって取り組んでいく等の決意表明がありました。また、役員の改選も行われ、新たに2名の若い役員が誕生し、課題の1つであった経営陣の若返りが図られました。

閉会後は「やくらい土産センタ-さんちゃん会・経営の現状と課題について」と題して、すずき労務経営コンサルタンツの鈴木中小企業診断士から、経営概況、財務状況、今後の課題について御講演いただきました。

 普及センターでは、今後も中山間地農業の拠点となっている農産物直売所やくらい土産センターの発展のため、様々な支援を行っていきます。

<連絡先>

 宮城県大崎農業改良普及センター      地域農業班

 TEL:0229-91-0727   FAX:0229-23-0910


  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

小牛田地域精進料理の会が定例会を開催しました

2024年06月26日 10時09分39秒 | ⑦地域資源の活用等による地域農業の維持・発展

 地域に伝わる精進料理を受け継ぎ、伝承する活動を行っている「小牛田地域精進料理の会」が、令和6年度第1回定例会を6月11日に美里農業改良普及センターで開催しました。

 

 今回は会員等8人が、季節の野菜を使用した「精進揚げ」や「そうめん汁」、「三角油揚とバレンこんにゃく」等の料理の実習を通じた伝承に取り組みました。

 当日は、予定していた7品の料理に加えて、「使用する食材の全てを活用する(野菜の皮も何も捨てない)」という精進料理の神髄に則って、だしを取った後の昆布や調理で余った野菜等を活用した煮物等を同時並行で作り、約2時間で手際よく完成させました。

 完成した料理は「皿」や「坪」、「汁」といったそれぞれ決まった食器に盛り付けて配膳し、試食を行いました。会員及び参加者は、今回作った料理の由来や普段使いする際のポイント等について、料理を味わいながら情報交換を行っていました。

  

 普及センターでは、引き続き地域伝統食の伝承や普及活動の支援を行っていきます。

   

 

<問合せ先>

  美里農業改良普及センター  地域農業班    TEL 0229-32-3115、FAX 0229-32-2225


  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

色麻町特産えごまの播種作業を機械化しました

2024年06月24日 12時02分13秒 | ⑦地域資源の活用等による地域農業の維持・発展

    えごまは、シソ科の植物で、その種子から搾油したえごま油は、魚油に含まれるDHAと同じ成分が含まれており、栄養価が高い食材として注目されています。色麻町では、平成12年から水田転作としてえごま栽培を振興しており、えごま油、ドレッシングなどの加工品は町の代表的な特産品です。

 えごまは機械で定植でき、収穫までの管理作業はほとんどなく省力的な品目ですが、10aあたり4000本前後使用する苗は、ゴマ粒ほどの種子を128穴のセルトレイに2粒播きして育苗するため、播種作業が栽培拡大の妨げの一因となっています。

 そのため、今年度、町内で初めて4戸の生産者が共同で土入れ機と真空播種機を導入し、6月18日に播種作業を行いました。この日は約600トレイを5時間で播種することができました。今年は1700トレイの播種を予定しており、真空播種機を操作した生産者は、「こんなに早く、きれいに蒔ける!」と感嘆の声をあげていました。

 また、えごまの生産拡大に向けては、適期収穫期間が短いことも課題となっているため、普及センターでは、町えごま栽培推進協議会、種苗メーカーと連携して、収穫時期の異なる品種比較試験を行など、引き続き町の特産物えごまの生産振興を支援していきます。

<連絡先>

 宮城県大崎農業改良普及センター  地域農業班

 TEL:0229-91-0727   FAX:0229-23-0910


  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

表山田・三段田地区ほ場整備事業推進委員会が開催されました

2024年06月20日 14時17分40秒 | ⑦地域資源の活用等による地域農業の維持・発展

 令和6年5月30日に表山田・三段田地区ほ場整備事業推進委員会が開催されました。

 昨年度から県営農地整備事業の受託調査が始まり、2年目を迎えるに当たり、委員会と関係機関とで昨年までの議論の総括と今後スケジュール等について打合せを行い、相互に齟齬が生じないよう意見のすり合わせを行いました。

 令和8年度に事業が開始できるよう、今年度も地域一丸となって進めていく方針が確認されました。また、この打合せ内容については、情報誌「かわら版」を発行し、各委員から地元関係者全員に周知することとしました。

 普及センターでは、引き続き活動を支援していきます。

<連絡先>

宮城県気仙沼農業改良普及センター 地域農業班 TEL:0226-25-8068 FAX:022-22-1606

 

 


  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

大崎地域「畑わさび」栽培現地検討会を開催しました

2024年06月11日 09時43分11秒 | ⑦地域資源の活用等による地域農業の維持・発展

 わさびの消費量は近年海外で急増していますが、国内では西日本の産地を中心に温暖化による気温上昇等で生産量が減少し、深刻な原料不足となっています。

 このため、夏季冷涼な東北地域での生産拡大が期待されていることを受け、大崎農業改良普及センターでは、令和4年度からわさび加工メーカーの金印株式会社(名古屋市)と連携して栽培実証ほ場を設置し、わさび栽培の普及に取り組んできました。

 この結果、6月下旬に初収穫を迎えることになったため、令和6年6月7日に関心の高い農業者を集めた現地検討会を開催しました。加美町の実証ほ場では、昨夏の猛暑にも関わらず順調に生育しており、実際にわさびの株を引き抜いて収穫調整のデモンストレーションを行いました。参加者は、初めて見る畑わさび栽培に関心も高く、栽培に意欲的な発言も聞かれ、今後のさらなる普及拡大が期待される検討会となりました。

<連絡先>

 宮城県大崎農業改良普及センター  地域農業班

 TEL:0229-91-0727   FAX:0229-23-0910


  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

みやぎ食材伝道士認定に向けた生産現場実習「りんごの摘果作業」が 亘理町の遠藤果樹園で開催されました

2024年06月07日 15時24分28秒 | ⑦地域資源の活用等による地域農業の維持・発展

 令和6年5月30日(木)、亘理町の遠藤果樹園においてみやぎ食材伝道士「農林水産物生産現場実習「りんご」」が開催され、ホテル等の料理人3人が参加し、摘果の実習を行いました。みやぎ食材伝道士認定事業は、農作業実習等を通して生産者と料理人が交流を深め、料理人の方々により深く仙台地域の食材に関心や愛着を持っていただくことで、地域食材の利用拡大を推進することを目的に、平成19年度から実施しているものです。一定の現場実習を実施した料理人を認定し、料理の提供を通じて生産者の想いを消費者に伝え、消費者の地産地消に対する意識向上に寄与することを目指しています。

  実習では遠藤果樹園の三代目遠藤圭一さんと範子さんから丁寧に作業の説明を受け、「ふじ」と「シナノスイート」の摘果を行いました。参加者は、中心果のみ残し、残りの側果を慎重に切り落としていきました。

 摘果作業を行うことは、今年だけでなく、来年、再来年のりんごのためになること、直売しているお客様に対しておいしく大きく実らせるために重要であること等ご夫妻の熱い想いが伝えられました。参加した料理人の皆さんは、りんご栽培について理解を深め、さらに、品種に関する知識も得たいと意欲的でした。当普及センターからも亘理のりんごの特徴を伝えるとともに、今秋の実習作業(葉つみ・玉回し)を案内しました。今後とも当地域の農産物の利活用拡大に向けた取組を支援していきます。

 

<連絡先>宮城県亘理農業改良普及センター 地域農業班TEL:0223-34-1141 FAX:0223-34-1143


  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

酒米サポーターズの田植えが開催されました

2024年06月04日 10時46分36秒 | ⑦地域資源の活用等による地域農業の維持・発展

気仙沼市廿一地区は、中山間地域に棚田の広がる風光明媚な地域です。

 清流「蔵の華」廿一会(会長:熊谷公兵氏)では、この地域で酒米「蔵の華」を約7ha栽培し、気仙沼市内の蔵元2社(株式会社男山本店、株式会社角星)に全量出荷しています。

 令和6年5月26日に、廿一会員のほ場を会場に気仙沼市民有志らでつくる「酒米サポーターズ」の田植えが行われました。

 当日は好天に恵まれ、廿一会の会員や蔵元関係者など約50人が参集しました。参加者は田んぼに足を取られつつも、楽しみながら丁寧に作業を進め、1時間余りで約5aの田植えを終えました。

秋には収穫イベントも企画されています。普及センターでは、高品質・多収に向け、現地での栽培研修会開催など、引き続き支援を行っていきます。

<連絡先>

宮城県気仙沼農業改良普及センター 先進技術班 TEL:0226-25-8069 FAX:0226-22-1606


  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

かきのジョイント栽培実証ほを設置しました

2024年04月24日 13時50分42秒 | ⑦地域資源の活用等による地域農業の維持・発展

県南の丸森町は、干柿の産地として知られています。しかし近年は、高齢化や担い手不足により、栽培面積や出荷量は減少傾向にあります。

かきは高木性で樹高は3mを超えることから、高齢者にとっては栽培管理の負担が大きく、危険を伴う作業が多いのが現状です。また、従来の樹形では未収益期間が長く成園化まで10年以上の年月がかかり、新規栽培者の参入や既存生産者の規模拡大の妨げとなっています。

そこで、丸森町農業創造センターが主体となり、町内のかき生産者に福岡県農林総合試験場で早期成園化及び管理作業の省力化を目的として開発された「カキのジョイントV字トレリス栽培」の実証について取組者を募集したところ「まるもりころ柿クラブ(3名)」が実証に取り組むことになりました。

4月18日に宮城県農業・園芸総合研究所果樹チームの指導によりかきの接ぎ木を行いました。全員、ジョイント栽培の接ぎ木は初めてのため、手順や接ぎ木のポイントなどの説明を受けた後に接ぎ木を行いましたが、実際に行うと見た目よりかなり難しいといった声が聞かれました。

「まるもりころ柿クラブ」では、今回の実証を契機に町内の取組者が増えることを期待しており、例年、年度末に開催している加工用カキ研修会で生育経過等の報告をしたいと意気込んでいます。

普及センターでは、県内でも初めての取組であるため、今後も引き続き栽培支援に取り組んでいきたいと思います。

 

〈連絡先〉大河原農業改良普及センター 先進技術第二班

     TEL:0224-53-3431 FAX:0224-53-3138

 

 

 


  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「大島かぶ」を使った新商品が完成しました!

2024年03月26日 15時05分20秒 | ⑦地域資源の活用等による地域農業の維持・発展

 「大島かぶ」は、気仙沼市大島で古くから栽培されており、その独特な見た目、かぶとは思えない甘みやホクホク感などの特徴があります。かつては救荒作物等として利用されていましたが、現在では、一部の島民のみが栽培する貴重な野菜となっています。

 

    大島かぶ

 気仙沼大島地場産品出荷・販売組合では、地域資源である「大島かぶ」の存在を知ってもらうと共に、需要の拡大を目指すべく、新たな活用方法として新商品の開発を検討しています。そこで、フードコーディネーターの川島洋子氏を講師に、令和6年1月23日、2月6日、20日に商品開発研修会を開催しました。研修会では、組合員が試作した「大島かぶ」を使用した料理をベースに、講師からアドバイスをいただき、最終的に最も好評だった「砂糖煮」を活用した「大島かぶ蒸しパン」を完成させました。

   研修会の様子

 「大島かぶ蒸しパン」は3月10日(日)に開催された、気仙沼大島ウェルカム・ターミナルのイベント「わかめまつり」で販売され、用意した100個の蒸しパンは午前中に完売してしまうほど好評でした。

「大島かぶ蒸しパン」販売の様子 

 普及センターでは、新商品の開発や生産拡大に向けた取組を引き続き支援してまいります。

<連絡先>

宮城県気仙沼農業改良普及センター 地域農業班 TEL:0226-25-8068 FAX:0226-22-1606


  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする