令和2年3月26日に,JAいしのまき河北営農センター主催の「タフブロック」実演会が開催され,河北・北上地区の生産者約10名が参加しました。「タフブロック」とは水稲種子消毒用の微生物農薬で,種籾表面に有効成分の菌を定着させ育苗期期間中にこの菌が増殖することで,病原菌の増殖や侵入を防ぎます。今回の実演会では,催芽時の使用方法が実演され,催芽機の水槽の水の中に「タフブロック」を溶かしたあと,籾全体に有効成分が行き渡るように,種籾が入った網袋を揺すりながら水槽に入れることや,網袋を取り出す際は,有効成分が流れ落ちないようゆっくり取り出すことなどの注意点が説明されました。普及センターからは,種籾の準備や健苗育成の大切なポイントと,法人の設備や機械に合わせた「タフブロック」の使用手順について助言しました。生産者からは,種籾の脱水(水切り)や水で種籾の温度を下げて芽の伸びすぎを抑える芽止めの方法などについて質問があるなど活発に意見交換が行われ,有意義な実演会となりました。普及センターでは今後も,水稲の安定生産に向けた支援を続けて参ります。
<連絡先>
宮城県石巻農業改良普及センター 先進技術第1班
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