海の幸、山の幸、うちの幸

のんきなお料理記録のはずが、いつの間にかレット症候群という難病の娘と日常のあれこれの記録に…。

私が馬主?になったわけ…

2007年02月01日 | いろいろ
なぜかわからないが、強烈に馬を愛している

初めて貰ったボーナスは、その日のうちに
乗馬クラブの入会金に消えた
だが、大満足だった
仕事で嫌なことがあっても、馬たちといると癒される
私はご機嫌な乗馬ライフを送っていた

                         

そして、
運命の日は突然やって来た

牧草地だけが果てしなく広がる景色の中
見えるのは牛ばかり
北海道の別海町に来ていた。
目的は、大草原での乗馬だ 

第一村人発見! 

「この先に、競走馬を育てている家がある」
と教えてくれた らっきー

その家に着くと、門のところにおばあさんが…

「乗馬をさせてくれませんか!」
と、切り出した超図々しい私
なのにおばあさんは驚きもせず、
「あぁいいよ~」
と、これまたあっけなく了承してくれたのだった

馬はじぃちゃんの趣味だ。
地方の競走馬を育てている。
ぜんまいを取りに出かけているじぃちゃんが帰ってきたら、
放牧している馬を連れてきてくれるという。

じぃちゃんを待つ間、
家でお茶をご馳走してくれた(本当は昼ごはんもいただいた
家の中には、競走馬の写真やトロフィーがたっくさん
驚いた

じぃちゃんを待つ間、
おばあさんと、たくさん話をした。
いろんなことを話しているうちに、
お友達になった 

結局、じぃちゃんは帰って来ず、
後ろ髪を引かれる思いで、おばあさんとさよならをした

何日か経って、
おばあさんから電話が来た
乗馬をさせてあげられなかったというお詫びだった。

いきなり押しかけて、勝手なお願いをした
こんなにも図々しい私に・・・。
(昼ごはんまでご馳走になっているし

そして、おばあさんの口から信じられない言葉が 

「子馬が生まれたんだよ~。
その馬、あんたのだからね~、
今度は、その子馬に乗りにおいで~!」

・・・

こんなにもあっけなく
私は、子馬のオーナー?になったのだった




この後、私とおばあさんの友情は、長らく続くのだが、
おばあさんは馬ばかりか、いろんなものを送ってくれた 
正月用の新巻鮭だったり、四葉バターだったり、
またある時は、新鮮ないくらだったり

おばあさんとの友情を通して、
たくさんの贈り物をいただいたわけだが、
一番の贈り物は
「人間の優しさ」だったのかもしれない。
おばあさんは、まさに「懐かしい日本人」の姿だった。

もう、こんな日本人にはめぐり合えないような気がする 
年をとったら、
お人よしで温かな「昔ながらの日本人」に
なっていたいものだ














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