肝臓病と共に生きる人たちを応援します

肝臓友の会との関わりで成長した肝臓専門医のブログです。2017.2.12より新規開始しました。

2008年8月7日 西区手稲区医療講演のご案内

2008年08月04日 | 医療講演やイベント

西区・手稲区健康フォーラム 肝臓病医療講演会
日時 平成20年8月7日(木) 午後6:30開場~午後9:00

【医療講演】 午後7:00~午後8:00
 司会  北海道大野病院 消化器・呼吸器外科 三品 壽雄 先生

『きっとかなう夢のために
  ー肝がんの不安が無くなる世の中を目指してー
  ウイルス性肝炎を取り巻く状況とその治療について』

 講師  札幌緑愛病院 肝臓センター所長
    新発寒ファミリークリニック肝臓内科 川西 輝明 先生

無料療養相談 講演会終了後行います。
また、B型肝炎・C型肝炎が治ったといわれた方でも、定期的な受診や治療が必要な場合もありますので、
是非、ご家族と一緒に、お気軽に聞きに来ていただければと思います。

場所 札幌市生涯学習センター(ちえりあ)
住所 札幌市西区宮の沢1条1丁目1-10  
電話 011-671-2200
興味のある方はどなたでも(御家族の方も是非どうぞ) 参加無料!

お問い合わせ先
中外製薬(株) 電話(011)271-5311 担当:山口(やまぐち)
主催/ 中外製薬(株) 道央肝炎友の会
後援/ 札幌市医師会

川上さんのブログから

2008年08月04日 | 医療講演やイベント
先日のせたなでの医療講演をムービーにして紹介してくれていました。
ギターの弾き語りもこんな感じです。
こう言うのが私簡単にできないんですけど。代わりにご紹介します。

川上ひろしの肝炎なんてぶっ飛ばせ

第1回 PEG-IFN Expert Meeting In ANAインターコンチネンタルホテル

2008年08月04日 | 学会研究会報告新聞記事など
第1回 PEG-IFN Expert Meeting In ANAインターコンチネンタルホテル
ってのが東京で有りました。正確性がちょっと自信ないのでこんな感じかと言うことで読んで下さい。

ペガシスの使用例数の多い病院の先生を集めて、今後の方向性を見出していくという感じの研究会 全国から25名

最初 武蔵野の泉並木先生の基調講演 ヨーロッパ肝臓学会の話 2008.4ミラノでのものです。

ペグイントロンとペガシスでの併用療法がどちらが優れているかを明らかにしようとした試験では
○IDEALスタデイというのがありました。最終的には、差がなかったということのようで治療中の陰性化率はペガシスとコペガスの方がいいが再燃が多いと言うデータになっていました。
このことは、治療中の陰性化率が高いと言うことから長期になるとペガシスの方が成績がよくなる可能性がたかいのではないかと思われました。

○もう一つの比較 試験名忘れてしまった。
160例ずつ ペガシスとペグイントロン
ジェノタイプ1では54%のSVR、ペグイントロンでは38%
ペガシスの方が肝硬変に近かったりがあったのによかったロジスティック解析でもペガシスの方が良かった。とのこと。

○レスポンスガイドセラピー(治療に対する反応に応じて変更していく治療)がヨーロッパでは広がっている。
ペガシスコペガス
4週以内に消えるRVRは48週でいい
 c(conplete)EVR 4週で陽性で12週で消えるが、2LogIU/ml下がって陰性化
この群では、72週にしても差がないので48週でいいと
 p(partial)EVR 2LogIU/ml以上下がるがウイルスは消えないひとたちは、72週を目指す方がいいだろうと。

○REPEATスタデイ IFNの種類を換えると効果が出ることある
ペグイントロンとレベトールでウイルスが消えなかった人でもペガシスとコペガスで効果があった人たちがいると言う報告。

○新規薬剤
○Telaprevir probe1というスタデイ
ペガシスとコペガスとあわせて12週使ってその後、48週引っ張る方がウイスル消失率が67% 
あわせないでペガシスとコペガスだけ48週なら41%

ペガシスとテラペビルだけ24週は36%リバビリンがないと効果は低い 三者で24週でも60%超えている。

再治療でのTelaprevirでは
三者併用を24週後ペガコペ24週 52%になる再治療でも効いている
再治療前の反応は nonrespondersでも65%利く、再燃は7割以上利く

○ポリメラーゼ阻害薬 R1626
ペガシスやペガコペとあわせる 三者併用が84% リバビリン抜くと65%に下がる
好中球、血小板の減少が強い
最適な治療プロトコールは何かを探っている

○Aliniaという薬がエジプトから出てきた、クロプトスポリジウムなど寄生虫とかの薬
これも、3剤併用にすると79% ジェノタイプ4でも利く(普通はすごく効かないゲノタイプらしい)
既治療例でも効果がある8から25%にあがる(例数が少ないのでまだいいきれない)
貧血はリバビリンの影響と思われるが他に副作用がない

○武蔵野のデータ
ペグイントロンとレベトールでのデータ
ISDRの変異が少ない方がSVR低い、終了時に差はなかった 再燃率が高い
コア変異は治療中の変化も悪いが再燃率は差がない

自然免疫の研究からわかったこと RIG-I(リグアイ)
HCVはIPS-1とミトコンドリアのアンカリングを切るこれによってβIFNができなくなってる。
ウイルスが消えなかった人たちではIPS-1が減る
リグアイとIPS-1の比を改善させる治療は、まだ、はっきりしていない。

ペガシスとコペガス 157例(効きにくいとされるゲノタイプ1bの高ウイルス量の人だけ)
女性の占める割合77%と増えている
ウイルスの変化が、ペガシスは一度減ったあとの増加が少ない。

ペグイントロンとレベトールでの治療では
タックマンで8週以内に陰性化すれば、100%SVRになってる
タックマンは72周到代で36週まで可能性があり、72週を検討していいだろうと
48週でやめてしまうと24週でも1例も消えていない。
72週すると 48週で終わるより2倍近くいい。

まだまだ、いろんな話が聞けました。少量長期での使用経験もたくさん話せたらと思いましたが時間がなくて残念でした。