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肝臓友の会との関わりで成長した肝臓専門医のブログです。2017.2.12より新規開始しました。

肝臓と糖尿病研究会 第4回 脂肪肝対策急ぎましょう 糖尿病の方も年に一回は肝がんチェックを

2018年03月21日 | 学会研究会報告新聞記事など
 
札幌で行われた肝臓と糖尿病研究会第4回に行ってきました。
2017年9月の研究会ですが、川口先生の話は何度聞いても勉強になるので、参考になれば幸いです。
聞きながらのメモなので誤字脱字内容間違いあり得ますこと御了承下さい。
肝がんの予防につながっている中味が沢山あってとても勉強になりました。ここまでわかっているんだと心強く思いました。

狩野先生座長
糖尿病治療と脂肪肝・肝がん
久留米大学 消化器内科 川口巧先生

非B非C肝がん初発が2015年は、40%になっている
C型が45%逆転しそうな勢いになっている。比率で総数ではない。けどNBNCは増えてるってことかあ。。。

糖尿病で、肝がんと大腸がんが増えると言われている。

高炭水化物食に反応する転写因子の同定
油は注意だが炭水化物は大丈夫みたいに思われていたがそうではないのだと言うことを研究してきた
糖質から脂肪が合成されることを証明してきた。

一般の人と血糖では差がなかったが インスリンがC型では高くなっていることがわかってきた。

患者さんの膵臓はどうなっているか。剖検から
正常と比べるとC型はランゲルハンス島全体からインスリンが分泌されていることがわかる。

インスリンが細胞を増やすことがわかっている 肝臓にいちばん濃度が高くなるインスリンの50%が使われる。
それが、発癌しやすい原因ではと
インスリン受容体だけでなく、他の所にも結合してIGFBPなど 細胞が増殖する

肝がんの再発率には差がなかったが、分化度や予後はインスリン抵抗性があると悪い

NASHの肝がんは高分化通り越して中分化から悪化してるようなのが多い気がすると

6500人脂肪肝 NAFLD 5〜6年で0.25%の発癌率 糖尿病有りの人が多い 肝硬変症(C型)は年間0.6%

100人から年4〜8%NASH 0.8から1.6肝硬変へ 0.1から0.2が肝がん年率
NAFLDの診療ガイドから

非B非C肝がんは57%がステージ3以上

肝臓の硬さが出てくると肝がんがでやすくなる 硬い人を早く見つけて行くのが大事だろう
Fib-4がデータから年齢、AST、血小板、ALTで計算できる 自動的に計算してる施設もある
2.67以上が線維化進展
日本は1.66 日本は低め

M2BPGi 1.02をこえたら硬めとして専門医紹介など

糖尿病128名
脂肪肝>236dB 57%
肝硬度の上昇>7kPa 18.6%

運動をしていると肝臓が柔らかい そしてHba1cがよいと柔らかい
運動時間では差が出ない 短い時間でも効果があった

運動療法 有酸素に限らずなおる 体重減少はなくても脂肪肝の50%はよくなってる
筋肉が収縮することでいろんなホルモンや物質が出てることが関係してるようだと

1.レジスタンス運動 筋肉内のエネルギーを枯渇させる
2.有酸素 エネルギーが枯渇した状態で運動 マイオカインが分泌される 
と言う順番でどっちもやる

ひざトレーナーという機械が歩いていても同じ状態がつくられる。

糖尿病の治療によりインスリン濃度を上げると 発癌を増やすと言われている
メトホルミンは発癌抑制に働いている

発がん抑制に使えるかもしれない? 海外では病気でない人が飲んで長寿に伝わるか研究されている

健康食品 医者にはなかなか聞けないが看護師さんとかには効いてくると思う 国立健康影響研究所

NASHの新薬の開発がすすんでいる

薬の話し
DPP4 高発現する 肝がんでの話し どういう影響が有るかはわかっていない

発癌マウスではDPP4では肝がんが小さくなっているのがわかる
遺伝子解析では変わらず 代謝産物で分析すると違う代謝マップ

糖質から核酸が合成される それがブロックされて抑制に働くのではと言われている

SGLT-2では
肝臓の脂肪がとれてALTの改善が先に来てるHba1cよりも

脂肪肝にはSGLT2がいいのではと言われている
癌がどうなるか膵がんマウスでみたら がん細胞に糖が取り込まれなくなっている

がん細胞の膜でがん細胞を兵糧攻めしてると言えるのではと