水星の内部は液体か固体かという話です。
これまで小さな惑星は形成後急速に冷えてしまい、
中心の核も早く固まると考えられていました。
このことから水星の核も液体ではなく、鉄でできた固体と考えられていたのですが一つ不思議なことがあります。
それはマリナー10号が水星で観測した微弱な磁場です。
地球の場合は中心に鉄とニッケルでできた硬い核があり、
その周りに鉄とニッケルが液体の状態で存在する外核があります。
磁場は外核の液体金属が流動することで発生する電流から形成されます。
ということは水星の核も液状である可能性が出てきますね。
マリナー10号が観測を行った1970年代には、発見した磁場が微弱なこともあり正体は分かりませんでした。
でも、この謎を解明するためゴールドストーン天文台の口径70メートル電波望遠鏡で観測を行った結果、
水星の磁場が観測され液状の核の存在が分かったんですねー
これで小さな惑星が液体の核を持てないという理論がくつがえされたわけです。
しかし、また新たな疑問が出てきました (^^;
小さな惑星が溶解した核を数十億年もの間維持するには、核にある物質の溶解温度を下げる必要があるそうです。
たとえば硫黄などの軽い物質です。
なので水星の化学的な組成がわかれば、核だけでなく惑星形成に関する情報が得られるかもしれません。
2011年にはNASAの探査機メッセンジャーが水星の周回軌道に入る予定なので、また新しい発見があるかもしれませんね。

これまで小さな惑星は形成後急速に冷えてしまい、
中心の核も早く固まると考えられていました。
このことから水星の核も液体ではなく、鉄でできた固体と考えられていたのですが一つ不思議なことがあります。
それはマリナー10号が水星で観測した微弱な磁場です。
地球の場合は中心に鉄とニッケルでできた硬い核があり、
その周りに鉄とニッケルが液体の状態で存在する外核があります。
磁場は外核の液体金属が流動することで発生する電流から形成されます。
ということは水星の核も液状である可能性が出てきますね。
マリナー10号が観測を行った1970年代には、発見した磁場が微弱なこともあり正体は分かりませんでした。
でも、この謎を解明するためゴールドストーン天文台の口径70メートル電波望遠鏡で観測を行った結果、
水星の磁場が観測され液状の核の存在が分かったんですねー
これで小さな惑星が液体の核を持てないという理論がくつがえされたわけです。
しかし、また新たな疑問が出てきました (^^;
小さな惑星が溶解した核を数十億年もの間維持するには、核にある物質の溶解温度を下げる必要があるそうです。
たとえば硫黄などの軽い物質です。
なので水星の化学的な組成がわかれば、核だけでなく惑星形成に関する情報が得られるかもしれません。
2011年にはNASAの探査機メッセンジャーが水星の周回軌道に入る予定なので、また新しい発見があるかもしれませんね。
