ヨーロッパ南天天文台の大型望遠鏡VLTで撮影された
木星の画像が公開されました。
驚かされたのは“大気のゆらぎの影響が極めて少ない”ことなんです。
“MAD”という新型の装置を用いて撮影されているのですが、
地上から捉えた木星の画像としては、これまででもっとも鮮明な画像に仕上がっています (^^
“MAD”とは新しい技術を使った補償光学装置のことで、
まず観測する天体の近くにガイドとなる星を決めます。
次に、その星の光を観測して大気のゆらぎを測定することで、天体の像からゆらぎによる影響を取り除く技術。
これにより鮮明な天体の画像が得られるわけです (^^
ただ、大気のゆらぎ方は見る方向によって異なってくるので、
ガイドとなる星から離れすぎた天体の補正には使えません。
このため、補償光学装置の視野は普通15秒角以下に限定されていました。
一方“MDA”は複数のガイド星を追うことで、1~2分角という広い領域にわたる補正を実現しています。
今回の撮影で“MDA”がガイドとして使った星は2つ、木星の衛星“エウロパ”と“イオ”です。
木星を挟んだ反対側にあり、しかも異なる速度で移動しています。
この2つの星を追い続けることで約2時間、256枚の赤外線画像が撮影できたそうです。
そしてこの画像から分かったのが“木星大気の変化”でした。
2005年にハッブル宇宙望遠鏡が撮影した画像と比較したところ、
北半球側の明るい領域(2005年)が、今回(2008年)の画像では南半球側(6000km南)に移動してたんですねー
明るい領域は、大気の上層にあって太陽光を強く反射する窒素化合物などの“もや”と考えられています。
明るさが強くなったということは、もや自体の量が増えたか、より高い高度に“もや”が移動したことを示しているとか…
擬似色を使ってはいますが、かなり綺麗に見れるものなんですねー

木星の画像が公開されました。
驚かされたのは“大気のゆらぎの影響が極めて少ない”ことなんです。
“MAD”という新型の装置を用いて撮影されているのですが、
地上から捉えた木星の画像としては、これまででもっとも鮮明な画像に仕上がっています (^^
“MAD”とは新しい技術を使った補償光学装置のことで、
まず観測する天体の近くにガイドとなる星を決めます。
次に、その星の光を観測して大気のゆらぎを測定することで、天体の像からゆらぎによる影響を取り除く技術。
これにより鮮明な天体の画像が得られるわけです (^^
ただ、大気のゆらぎ方は見る方向によって異なってくるので、
ガイドとなる星から離れすぎた天体の補正には使えません。
このため、補償光学装置の視野は普通15秒角以下に限定されていました。
一方“MDA”は複数のガイド星を追うことで、1~2分角という広い領域にわたる補正を実現しています。
今回の撮影で“MDA”がガイドとして使った星は2つ、木星の衛星“エウロパ”と“イオ”です。
木星を挟んだ反対側にあり、しかも異なる速度で移動しています。
この2つの星を追い続けることで約2時間、256枚の赤外線画像が撮影できたそうです。
そしてこの画像から分かったのが“木星大気の変化”でした。
2005年にハッブル宇宙望遠鏡が撮影した画像と比較したところ、
北半球側の明るい領域(2005年)が、今回(2008年)の画像では南半球側(6000km南)に移動してたんですねー
明るい領域は、大気の上層にあって太陽光を強く反射する窒素化合物などの“もや”と考えられています。
明るさが強くなったということは、もや自体の量が増えたか、より高い高度に“もや”が移動したことを示しているとか…
擬似色を使ってはいますが、かなり綺麗に見れるものなんですねー
