宇宙のはなしと、ときどきツーリング

モバライダー mobarider

銀河で新たな星が誕生しなくなるのはなぜ?

2008年10月25日 | 宇宙 space
多くの銀河で星の形成が止まってしまうのは何故か?
今のところ天文学で最大級の謎の一つです。

この謎が“おとめ座銀河団”の観測で、解明されるかもしれません。

地球から約5千万光年の距離にある“おとめ座銀河団”には、
渦巻銀河“NGC4438”と楕円銀河“M86”が含まれています。

キットピークス天文台のメイヨール望遠鏡で観測したところ、
この2つの銀河をつなぐように伸びる、長さ約40万光年の水素ガスが捉えられました。

これは2つの銀河が高速で衝突し、現在遠ざかりつつある証拠だそうです。

中規模の銀河どうしが、ゆっくりと衝突すると、ガスが中心付近に集中するので星が誕生しやすくなります。

でも“M86”のように巨大な銀河になると、重力が強い分相手の銀河を引き寄せる速度も大きくなるんですよねー
衝突によるエネルギーで星間ガスが高温に過熱され、冷めることが出来なくなります。

星間ガスは冷えないと収縮する事が出来ないので、新たな星が誕生しなくなるということです。

衝突の仕方により星が誕生したり、しなかったり…
条件によって色々とあるんですねー

でも、高温になった星間ガスは本当に冷えないんですかねー
冷え始めると一度にたくさんの星が誕生するとか… (^^;