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目的地は“リュウグウ”! “はやぶさ2”が目指す小惑星の名前が決定

2015年10月07日 | 小惑星探査 はやぶさ2
小惑星探査機“はやぶさ2”が2018年の到着を目指している小惑星の名前が、
“リュウグウ(Ryugu)”に決定したんですねー

もともと小惑星“199 JU3”と呼ばれていたのですが、今年の夏に一般から公募。
応募された7300件あまりの案から選ばれたのが“リュウグウ”でした。


選定の理由

浦島太郎の物語で、浦島太郎が玉手箱を持ち帰るということが、
“はやぶさ2”が小惑星のサンプルが入ったカプセルを持ち帰ることと重なること。

そして目標となる小惑星は、水を含む岩石があると期待されているので、
“リュウグウ”という名称は水を想起させるからでした。

既存の小惑星の名称に類似するものがなく、
神話由来の名称案の中で多くの提案があった名称であったのも理由の1つ。

ちなみに、神話由来の名称が望ましいというのが、
国際天文学連合の定めたルールにあったそうです。

選考委員会による選定の後、
この小惑星を発見し名称提案権を持つ“リニアチーム”に、
“リュウグウ”という案が伝えられます。

その後、同チームから名称決定権を持つ国際天文学連合に提案されて、
正式決定に至っています。
国際天文学連合からリリースされた“小惑星会報”。
“リュウグウ”の名前の由来について説明がある。


“リュウグウ”を見つけたのは?

1999年にアメリカのリンカーン地球接近小惑星観測プロジェクト、
“リニアチーム”による観測で発見されたのが“リュウグウ”でした。

発見された日付や順番から、まず“1999 JU3”という仮符号が与えられ、
続いて“162173”という小惑星番号が付けられています。
“リュウグウ”と
“はやぶさ”が目指した“イトカワ”の比較

現在、“はやぶさ2”は太陽を周回する軌道を順調に航行中。

今年の12月3日に地球スイングバイを実施し、
“リュウグウ”へ向かう軌道に移ることになります。

そして、2018年の夏ごろに“リュウグウ”に到着。

約1年半にわたって探査活動を行い、
2019年末に“リュウグウ”を出発し、地球に帰還するのは2020年になるそうですよ。


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2 コメント

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月日の経つのも・・・。 (Sahara)
2015-10-07 13:48:17
 えっ!?「リュウグウ」ですか??
 何だか戻って来れなさそうな名前ですな~(「♪月日の経つのも夢の内~」なんて事になりませんように・・・)。
 宇宙人に改造され56億7千万年後に地球に戻ってくるとか無シですよ(ミロクかっ!!)。
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Unknown (モバライダー)
2015-10-07 20:42:18
コメントありがとうございます。
自分も「リュウグウ」って違和感がありました。それに、神話由来の名称が望ましいってことなんですが、浦島太郎って神話でしたっけ? まぁー 細かいことは抜きに、気長に玉手箱を持って返ってくるのを待ちましょうか (*^_^*)
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