NASAの探査機“ニューホライズンズ”による観測で、
青く美しい冥王星の大気のもやがとらえられました。
もやの粒子自体の色はおそらく灰色や赤。
でも、その粒子が青い光を散乱し、この美しい光景として見えているんですねー
まさか、カイパーベルトに青い空を持つ天体が存在するとは、
思いもよらないことでした。
地球では窒素分子が太陽光を散乱し、そのおかげで空が青く見えます。
では、冥王星の場合はどうなのでしょうか?
冥王星では、窒素分子より大きい“ソリン”と呼ばれる粒子が、
その役割を果たしているようです。
“ソリン”が表面を赤くする
“ソリン”の粒子は、高度の高い大気中で作られると考えられています。
そこでは太陽光の紫外線が窒素やメタンの分子を分解・電離し、
より複雑なイオンができていきます。
初めて土星の衛星タイタンの上層大気中で確認されたプロセスと同様に、
イオンは再結合して、さらに複雑な高分子となり、それらが結合して小さな粒子になります。
その後、粒子に霜がつき、大気中から冥王星表面へと降って、
冥王星の表面が赤っぽくなることになるようです。
水の氷が露出
また“ニューホライズンズ”は、
冥王星の表面に、水の氷が露出した領域を検出しています。
領域は小さいのですが、数多く見つかっているようです。
冥王星の表面は別の物質の氷で覆われているので、
広い範囲にわたって水の氷の露出は見られませんでした。
なぜ、今回の場所で水の氷が露出していて、他の場所でしていないのか?
が、今後解決すべき課題になるようです。
さらに興味深いことは、
水の氷のスペクトルがはっきりと見られた領域が、
冥王星の明るい赤い領域と対応していること。
ただ、氷はひじょうに赤いのですが、
赤っぽい“ソリン”の色素との関係は、まだ分かっていないそうです。
こちらの記事もどうぞ ⇒ 【冥王星探査】“ニューホライズンズ”が最接近のデータを本格送信
青く美しい冥王星の大気のもやがとらえられました。
もやの粒子自体の色はおそらく灰色や赤。
でも、その粒子が青い光を散乱し、この美しい光景として見えているんですねー
まさか、カイパーベルトに青い空を持つ天体が存在するとは、
思いもよらないことでした。
青いもやに包まれた冥王星 |
地球では窒素分子が太陽光を散乱し、そのおかげで空が青く見えます。
では、冥王星の場合はどうなのでしょうか?
冥王星では、窒素分子より大きい“ソリン”と呼ばれる粒子が、
その役割を果たしているようです。
“ソリン”が表面を赤くする
“ソリン”の粒子は、高度の高い大気中で作られると考えられています。
そこでは太陽光の紫外線が窒素やメタンの分子を分解・電離し、
より複雑なイオンができていきます。
初めて土星の衛星タイタンの上層大気中で確認されたプロセスと同様に、
イオンは再結合して、さらに複雑な高分子となり、それらが結合して小さな粒子になります。
その後、粒子に霜がつき、大気中から冥王星表面へと降って、
冥王星の表面が赤っぽくなることになるようです。
水の氷が露出
また“ニューホライズンズ”は、
冥王星の表面に、水の氷が露出した領域を検出しています。
領域は小さいのですが、数多く見つかっているようです。
検出された水の氷(青い部分) |
冥王星の表面は別の物質の氷で覆われているので、
広い範囲にわたって水の氷の露出は見られませんでした。
なぜ、今回の場所で水の氷が露出していて、他の場所でしていないのか?
が、今後解決すべき課題になるようです。
さらに興味深いことは、
水の氷のスペクトルがはっきりと見られた領域が、
冥王星の明るい赤い領域と対応していること。
ただ、氷はひじょうに赤いのですが、
赤っぽい“ソリン”の色素との関係は、まだ分かっていないそうです。
こちらの記事もどうぞ ⇒ 【冥王星探査】“ニューホライズンズ”が最接近のデータを本格送信
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