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初の試験飛行! ブルー・オリジンの新型有人ロケット“ニュー・シェパード”

2015年06月03日 | 宇宙へ!(民間企業の挑戦)
ブルー・オリジン社が開発中のロケット“ニュー・シェパード”が、
初飛行を行ったんですねー

ブルー・オリジン社は、Amazon.com創設者によって立ち上げられた宇宙企業。

ロケット・エンジンや宇宙船の開発などを手掛けているのですが、
その活動内容については、あまり多くは明らかにされてきませんでした。

でも、ユナイテッド・ローンチ・アライアンス社の次期基幹ロケット“ヴァルカン”用の、
大型ロケット・エンジンの開発に乗り出すなど、
表舞台に登場する頻度が高くなりつつあります。

一方で“ニュー・シェパード”は、
地球の軌道に乗らない“サブオービタル”飛行を目的に開発されているロケットで、
実機の姿が公開されたのは、今回が初めてなんですねー

普通のロケットよりも寸詰まりで、
前部と後部が丸くなった、カプセル錠剤のような姿かたちをしています。

ブルー・オリジン社は2010年前後に、
より小型の実験機の打ち上げを行っていたことが知られていますが、
ちょうど、その機体を大きくしたような形をしています。

機体を構成しているのは、先端のクルー・カプセル(宇宙船)と、
それを打ち上げるための推進モジュール(ロケット)。

クルー・カプセルが運べる宇宙飛行士は3名以上。
推進モジュールには、BE-3という液体酸素と液体水素を推進剤とする、
ロケット・エンジンが搭載されます。

ただ、推進モジュールは打ち上げ後、
地表に垂直に着陸することができるように作られていて、
BE-3は推力を変えられる(スロットリング)能力を持っているんですねー

発表によると、試験が行われたのは4月29日。
“ニュー・シェパード”は最大高度94キロまで上昇し、
最大速度はマッハ3を記録。

誘導や航法、制御システムは、すべて予定通り機能したそうです。

最大高度まで到達すると、推進モジュールと無人のクルー・カプセルは分離され、
クルー・カプセルはパラシュートで地上に帰還。

一方、垂直に着陸する予定だった推進モジュールは、
油圧系統に問題が発生し、回収は失敗に終わっています。

ただ、すでに改良に向けた取り組みを始めていて、
推進モジュールの2号機、3号機の組み立ても進行中だそうですよ。


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