EscaPADE(Ecape and Plasma Acceleration and Dynamics Explorers)は、火星を周回する軌道に2機の探査機を投入し、火星を取り巻く磁気圏などを観測するミッションです。
このミッションにより様々なデータを得ることで、太陽風が火星の磁気圏に与える影響などが理解できる見込み。
簡単に言えば、太陽風が火星の大気をどのように吹き飛ばし、火星の気候を変えてしまったのかが分かってくるはずです。
2機の探査機はRocket Labが開発し、大きさは冷蔵庫ほど、燃料込みの重さは約120キロとなり、打ち上げは9月29日が予定されています。
この2機の探査機を打ち上げるのが、ブルーオリジン社の新型ロケット“ニューグレン(New Glenn)”です。
ニューグレンは、直径7メートルの2段構成で全長82メートル、3段構成で全長95メートルとなる大型ロケット(3段構成はオプション)で、今回が初打ち上げとなります。
軌道投入能力は地球低軌道(LEO)で45トン、製紙以降軌道(GTO)で13トンで、1段目は再使用することを想定しています。
NASAは、スタートアップ企業の育成や大企業の競争力強化を目的に科学技術衛星の打ち上げを民間企業に委託する“VADR(Venture-class Acquisition of Dedicated and Rideshare)”の契約を進めています。
EscaPADEの打ち上げでも“VADR”での契約を活用し、ブルーオリジン社(※1)に2000万ドル(約31億円)を与えています。
“ニューグレン”の開発は、当初のスケジュールから数年遅れているので、EscaPADEの打ち上げはスケジュール上のリスクも指摘されています。
ただ、ブルーオリジン社は2月に、新型の大型ロケットエンジン“BE-4(Blue Engine 4)”を搭載していない“ニューグレン”を、ケープカナベラルの第36打ち上げ施設に配備。
ブルーオリジンのニューグレン担当シニアバイスプレジデントのJarrett Jones氏によれば、初号機は2024年には打ち上げ予定としています。
“BE-4”エンジンは、アメリカの民間宇宙企業ユナイテッド・ローンチ・アライアンス(ULA)社の新型ロケット“ヴァルカン(Vulcan)”初号機の1段目に採用され、今年の1月に無事打ち上げられています。
なので、ニューグレンロケットより一足先に“BE-4”エンジンには成功事例ができた訳です。
さらに、ヴァルカンロケットは、アメリカの民間宇宙企業シエラ・スペースが開発した有翼の宇宙往還機“ドリーム・チェイサー(Dream Chaser)”の初号機“テナシティ”を搭載し、近々打ち上げられる予定です。
ひょっとすると、ニューグレンロケット向けの“BE-4”エンジンは、ヴァルカンロケットに持っていかれたのかもしれませんね。
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このミッションにより様々なデータを得ることで、太陽風が火星の磁気圏に与える影響などが理解できる見込み。
簡単に言えば、太陽風が火星の大気をどのように吹き飛ばし、火星の気候を変えてしまったのかが分かってくるはずです。
2機の探査機はRocket Labが開発し、大きさは冷蔵庫ほど、燃料込みの重さは約120キロとなり、打ち上げは9月29日が予定されています。
この2機の探査機を打ち上げるのが、ブルーオリジン社の新型ロケット“ニューグレン(New Glenn)”です。
ニューグレンは、直径7メートルの2段構成で全長82メートル、3段構成で全長95メートルとなる大型ロケット(3段構成はオプション)で、今回が初打ち上げとなります。
軌道投入能力は地球低軌道(LEO)で45トン、製紙以降軌道(GTO)で13トンで、1段目は再使用することを想定しています。
NASAは、スタートアップ企業の育成や大企業の競争力強化を目的に科学技術衛星の打ち上げを民間企業に委託する“VADR(Venture-class Acquisition of Dedicated and Rideshare)”の契約を進めています。
EscaPADEの打ち上げでも“VADR”での契約を活用し、ブルーオリジン社(※1)に2000万ドル(約31億円)を与えています。
ブルー・オリジン社は、インターネット小売り大手のアマゾン・ドット・コムの創業者ジェフ・ベゾス氏が設立したアメリカの民間宇宙開発企業。
NASAのNick Benardini氏は、ケープカナベラル宇宙軍基地での探査機の組み立てや、火星の汚染を防ぐ保護要件について言及していますが、ブルーオリジン社による正式な打ち上げ日の発表はなし…“ニューグレン”の開発は、当初のスケジュールから数年遅れているので、EscaPADEの打ち上げはスケジュール上のリスクも指摘されています。
ただ、ブルーオリジン社は2月に、新型の大型ロケットエンジン“BE-4(Blue Engine 4)”を搭載していない“ニューグレン”を、ケープカナベラルの第36打ち上げ施設に配備。
ブルーオリジンのニューグレン担当シニアバイスプレジデントのJarrett Jones氏によれば、初号機は2024年には打ち上げ予定としています。
“BE-4”エンジンは、アメリカの民間宇宙企業ユナイテッド・ローンチ・アライアンス(ULA)社の新型ロケット“ヴァルカン(Vulcan)”初号機の1段目に採用され、今年の1月に無事打ち上げられています。
なので、ニューグレンロケットより一足先に“BE-4”エンジンには成功事例ができた訳です。
さらに、ヴァルカンロケットは、アメリカの民間宇宙企業シエラ・スペースが開発した有翼の宇宙往還機“ドリーム・チェイサー(Dream Chaser)”の初号機“テナシティ”を搭載し、近々打ち上げられる予定です。
ひょっとすると、ニューグレンロケット向けの“BE-4”エンジンは、ヴァルカンロケットに持っていかれたのかもしれませんね。
ブルーオリジン社の大型ロケット“ニューグレン(New Glenn)”。(Credit: Blue Origin) |
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