豪華なハイクラス(?)のベッドマットに「ピロートップ」というものがあります。
ベッドマットに、ベッドパッドが取り付け一体化されたようなものです。中身はといえば、ポリエステル綿やWOOL綿、そしてウレタン・ラテックス(天然ゴム)などが詰められています。片面仕様と両面仕様とが有ります。
日本ベッドのピロートップ
マットにベッドパッドが付いたものですから、長年使っていると、ヘタりなどが出てくると思われます。取り外し可能なピロートップも有りますが、実際そうした事例のマットは少ないですね。爺が実際現物を見たのは、イギリスのメーカーだけです(爺が知らないだけかも・・・)。
ひょっとしたらこれはピロートップとは言わないのかも・・・
日本ベッドのピロートップは、両面仕様ですから、ローテーションをすれば、そのヘタリも均一に近いものになると思いますが、片面使用のピロートップは一面しか使わないのですから、ヘタリ易いのは明明白白と思います。USA製(実際製造しているのはアジアの国・日本のマット工場でのライセンス生産)が多い(?)ですね。
先日のドバイのベッドマットは、Made in USAで片面仕様。しかも10㎝近い厚さでした。これでは、硬いマットに敷き布団を敷いているようなものだと思います。ふとんなら日に干すこともできますが、このマットでは不可能ですね。
では、ピロートップ式のマットはどのように生まれたのでしょうか・・・
伝聞ですが、 ・・・ 昔ヨーロッパでは、貴族たちも一般庶民もベッドで休んでいました。貴族の方々はもちろん良い(?)ベッドです。でも、外観だけでは、大きな違いが有りませんでした。マットは所詮、弁当箱みたいですから、寝心地が良いと言うだけでは、庶民との差・優位性が十分に発揮されません。
そこで、外観ではっきり差が出るようにと作らせたのが、ピロートップ式のベッドマットだった訳です。
いつも言うように、ヨーロッパやUSAなどと、日本の気候は違います。日本には日本の気候に合った寝具が必要なのです。蒸し暑い日本に対して、地球上の多くは乾燥地帯はもちろんだが、どちらかと言えば湿気の少ないところが多いようです。
汗をかけば「べたつき」気持ちよくありません。洗濯するのが普通でしょう。日本でピロートップのマットを使われても、ベッドパッドを無しで休むことは問題が多いと思います。必ず、ベッドパッドは使うべきです。吸湿性の良いベッドパッドが必要ですね。
つまり、ピロートップなしの本来のベッドマットに、季節に応じたベッドパッドなどで寝心地を調整されたほうが快適にお休み戴ける筈ですし、また、マットの寿命も長くなると思います。そして清潔にご使用になれると思います。夏には夏の、冬には冬に適したベッドパッドですね。
日本人は古来より「海の向こうから新しい文化」を取り入れてきました。そのDNAが盲目的に外国製は良いと思い込むきらいがあるようです。思想・宗教などは日本人なりの解釈をし発展させました。日本文化は取り入れた外国の文化をそのまま鵜呑みにしてはいません。外国製のベッドがBESTではありません。Made in Japanが最高と決めつける訳でもありません。
フランス料理であっても、日本料理であっても、素材が良くても、必ずしも美味しい料理になるとは限りません。料理人の「腕」がモノを言います。出汁であったり、隠し味であったり、盛り付けであったり、さらにはレストランの雰囲気であるかもしれません。
マットの良し悪しだけで、100%快眠が決まるわけではありません。ベッドパッド・枕なども、とても重要なアイテムです。
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ハイクラスHOTELのベッド以上に、あなたのベッドの寝心地が良くなる・・・・・