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ベッド解体新書(その8)・・・ 柔らか過ぎたマット

2017-07-22 15:13:19 | ベッド(マット)の納品とマットの解体

 ベッドの納品が、碧南市内・安城市・大府市と続いてます。一般のベッドだけでなく、介護用のベッドもあり、このところの暑さで、少々バテてます。

         

 以前にも書きましたが、Watakeiでは「マットの買い替え」のお客様が多いんです。今回、納品したのは「日本ベッド」のシルキー・硬さレギュラーです。数日前に、納品に伺いました。

 そして、引き換えに廃棄を依頼されたのがこちらのマット(写真①)です。メーカー名は分かりません。品票等も無く、メーカー名の分かるものは一切ありませんでした。が、解体していくにつれ、ひょっとして外国製(ドイツ製)かな?とも思える構造でした。

 写真①写真②

 一般的なボンネルタイプのマットは、今までにも解体してきましたが、このところ特別なマット・特徴のあるマットは見当たらなかったので、解体は最近していませんでした。今回久しぶりに解体に挑戦してみました。(この暑い時にしなくてもいいのにと、婆が呆れ顔で見ています。)

 側を外したところです(写真②)。中のコイル全体がウレタンで包まれています。約2.5cmのウレタンシートを剥がすと、ポケットコイルが現れました(写真③)。

写真③

 ベッド自体はウッドスプリングでした。購入してからどの程度の年月が過ぎたかは分かりませんが、ウッドスプリングの跡が移りこんでいました(写真②)。ウレタン自体には、大きなヘタリは見られなかったです。 

  写真④

 【3ゾーン】になっています(写真④)。(A)ゾーンはコイルは並列で9列x12個=108個。中央の(B)ゾーンは千鳥で15列x12/11個=173個。そして、(C)ゾーン・・・(A)ゾーンと同じ・・・となってました。

 コイル数は全部で、389個です。日本ベッドのシルキーマットが1,200個ですから、約1/3以下ですね。(面積的にウレタンが無いとしても、計算上コイル数は530個弱となり、密度で換算しても約45%・半分以下となります。)

写真⑤

 ウレタンの厚さ(写真⑤)は、天地部分が10cm・左右が9cm、表裏に張り合わせた部分は2.5cmほどでした。体積で考えると、高さは2.5+15+2.5cmで、合計の厚さは約20cmですね。実にウレタンの体積はマット全体の体積の約45%という計算になります。実質、側生地にポリエステル綿が入っていることからすれば、コイル部分の体積は50%(弱)という計算になりますね。

 コイル本体の巻きは6巻き、高さは約14㎝(写真⑥)で、以前解体したドイツ製のマットと同じでした。以前のドイツ製のマットより、これだけ大量にウレタンが使われていると、湿気の少ないヨーロッパなら許されるかも知れませんが、日本の気候では少し問題だと思います。

  コイルの質は、残念ながら「良い」とはいえません。コイルには焼入れが行われた形跡はありません。焼入れがされたとするならば、極めて雑な焼入れと思われます。

  袋に入った状態での高さは、約14cm(写真⑥)、袋から出した時(写真⑦)はAとCゾーンで約16cm、Bゾーンで約18cmでした。そして、コイルを両手で引き伸ばしたところ、約25cm位まで伸び、元に戻ることは有りませんでした(焼入れはされてないと判断されます)。

写真⑥

写真⑦

 綺麗に使用されていた為か、それほど古くはないように思われますが、写真⑧から見ても「マットのやわらかさ」が十分分かると思います。お客様(女子高生)が、「マットの買い替え」を望まれたのは、たぶん「柔らかすぎる」ことと、夏は相当暑いマット思われ、その2点が買い替えの理由だと思われます。

 とにかく「柔らかいマット」です。女子高生でスマートな体型だから、使用できたと思われますが、男性であればまず無理なマットと思われます。(爺の感想)

写真⑧

  このマットの良い点

  1. ABCの3ゾーンからなり、中央部(B)がACに比べやや硬くなっている・・・腰は支え、肩の部分はソフトに
  2. 一般のポケットコイルに比べ、やや軽い(コイルが少ない)
  3. ウレタンが大量に使われ、冬季は暖かいと思われる。

 このマットの悪い点

  1. コイル数が少ない(389個・・・シルキーは1200個)
  2. コイルの質が悪い・・・焼入れがされていない。ヘタリが早い。
  3. ウレタンの使用量が多すぎる。・・・夏は寝苦しいと思われる。ドイツなど湿気の少ない地区では良いでしょう。

 なお、ウレタン素材は極めて標準と思われます。使われているウレタンを一部切り取って計測してみると、43.5cmx13.8cmx9.0cmのブロックを切り取り、重量を測ったところ130gでした。これから計算すると、24kg/㎥(立方メートル)となります。

 日本ベッド・シルキーをお求めなら、是非Watakeiで、ご自身に合った硬さをしっかりとお確かめ下さい。

 

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