さすらうキャベツの見聞記

Dear my friends, I'm fine. How are you today?

7歳の英才教育

2013-03-16 11:05:11 | Thursday 生活
(つれづれなるままに。)

 先日、あるママさん達が、お子さんの話で盛り上がっていた。
 今はちょうど、卒園の頃。
 スーツの話や子どもの話、仕事と育児の両立の難しさ…。

 そんなとき、ちゃきちゃきしっかりしている、あるママさんの話に、驚いた。
「うちの子、春から小学校だというのに、夜、絵本を読まないと泣くし、まだまだ甘えたい頃なのよね。一人でお留守番なんて、ムリ」

 それを聞いたとき、キャベツは心底驚いた。

(私は、親と仲は悪くはないが、小学校に上がる頃、「絵本を読んで♪」などと親に言った記憶が・・・ないぞ(゜_゜ )

(どんな1年生だったっけ?)


        *******************

 ・・・・・・・・(゜_゜


 あの時は、キャベツ兄弟が生まれた頃だった。
 キャベツは既に鍵っ子で、その日は、キャベツひとりだけで家で寝泊まりした。


 いや、その前に、5歳のときに、あることを決意していた。
 それは、子ども用の マリー・キュリーの伝記を読んで、非常に衝撃を受けたときだった。


「・・・なんてことだ。

 マリー・キュリーは、3歳のときに、難しい本をすらすら読んでいたなんて。

 私は、もう5歳だというのに、まだこんな簡単な本しか読めてない。

 あぁ、、、私は、凡才だ。

     ・・・・・・


 仕方ない。

弟を英才教育しよう。」




 5歳のキャベツは、大真面目にそんなことを考え、

―「トンビが鷹を産めるのかね?」と、つっこむ人もいなかった―



 7歳のとき、母親に、「は 私が育てる!」宣言をした。



(その際、「あれ? その前にYを育てるって言っていなかったっけ?」と聞き返されたことは、脇に置く

      **************


 だが、「英才教育」― 基(もとい)、「子育て」― というものを、7歳のキャベツは甘く見ていた。


 ミルクを飲ませる。
 おむつを交換する。
 お布団を整える。


 それは、これまでと一緒だ。

 ― 「英才教育」をするには・・・?

 先ず、文字や勉強も知らなければならない。それについては、「私が教わっていることを教えればいい」。

 そんなあまっちょろいことを考えていた。
 まだ、「成長発達段階」さえ知らなかった。


(そもそも、「英才教育」の定義はなんぞや?と、今の私なら、つっこむ



 あのとき、「たまひよ」などの育児雑誌がそばにあったら、また違ったかもしれない。

 模索しつつ、ようやく小学校2年生のとき、何かに応募して、うすっぺらい育児書を頂いた。


       *****************


 その本には、その当時としては珍しく、

「子どもは、叱るより、ほめて伸ばすほうがいい」

と書かれており、目からうろこだった。


(そうか!! 「は~~~? なに? 95点? なんで、100点じゃないんだ!」「は? 100点? それが何だって言うんだ?」って、あんな風に ガミガミ叱るより、子どもは、誉めた方が伸びるのか!!)


 だが、ここで一つ、問題があった。


 幼いキャベツには、「誉める」ことと「ねこっ可愛がりする」ことの区別がついていなかった、ということだ。


       *****************


 はっきり言って、はそれまでの子どもたちの中では最も手がかかる子だった。

 他の子たちは、元気いっぱいだったのに、Kは、ある晩だけで3回も嘔吐して、そのたびに、キャベツはシーツを洗った。
(とはいえ、キャベツ自身が、しまいには、を自分の布団から追い出した酷いヤツであったことを、告白する)

 文字を教えようとしても、なっかなか覚えない。
(結局、キャベツ自身が「私が3歳の時には、これくらい覚えてたのに…」などと癇癪を起して、文字を教えることを放棄)

 だが、可愛かった。

 親がガミガミしても、可愛がった。

       *****************


 そして、・・・キャベツが小学校6年生には、手が付けられない程、はわがまま坊主になっていた。

 キャベツは、母親から金切り声で言われた。

「お前が育てたから、はあんなわがままになったんだ!!」


(ああ、英才教育はいずこに・・・?)



 ・・・おかげさまで、小学校を終える頃には、「『子育て』って大変なんだな」と、世の中の親御さんの苦労を少しばかり想えるようになりました。・・・

 (P.S- でも、あの子、結局、それなりに良い子に育った、よね?)

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