さすらうキャベツの見聞記

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中傷に対する訓練 4)

2016-03-07 05:29:04 | Sunday 聖書

『ダビデが部下に

「めいめい自分の剣(つるぎ)を身につけよ。」と命じたので、

みな剣を身につけた。』


(旧約聖書・サムエル記第一 25:13)




(中傷に対する訓練 1))
(中傷に対する訓練 2))
(中傷に対する訓練 3))


サムエル記第一 25:10-22

 (・・・それは、サウルが生きていた頃のはなし。

  人々が「サウルは千を打ち、ダビデは万を打った」

  とダビデを称賛しているのを不満に思い、

  嫉妬(しっと)にかられるようになったサウル王が、

  部下のダビデを殺そうとしていた頃の、はなし。・・・)



  ある裕福な事業家が盛大にお祝いをしていた。

  サウルの手を逃れ続けていたダビデ達は、以前、その羊飼いたちを助け、

  昼も夜も守っていたことがあった。

  それゆえ、刈り取りの祝いの席のこともあり、何か親切にしてくれるだろう、と、使者を遣わしたところ、

  その大金持ちナバルは、ダビデをののしり、

  あげく、主人のもとを脱走する奴隷(どれい)のごとく言い放った。



  それを聞いた若かりし頃のダビデは、そこまで侮辱(ぶじょく)したナバルを殺そうとした。

  ダビデが、剣を身につけろ、と言うと、

  400人が剣を帯び、付き従った。

  殺気立った集団が、ナバルに迫っていった。



  
  先ほど見た姿とは違う。

  この時のダビデは、いわれのない中傷を受けたとき、ただ怒りを覚えてしまったのだ。


  = まだ中傷を受けたときの訓練が施されていなかった。


          *************



  ・・・が、このとき、大金持ちナバルの召使いの一人が、ナバルの妻アビガイルに、

  ナバルがダビデを侮辱して、使者を追い返したコト、

  ダビデが羊飼いたちにどれだけ良くしてくれたかを 伝えた。




  事の大きさを知った(たぶん、青ざめた)アビガイルは、急いで、

  パン200個、ぶどう酒2袋、料理した羊5頭、入り麦 約38リットル、

  干しブドウ100ふさ、干しいちじく200個をもち、

  ダビデの怒りを鎮めるべく、動いた。・・・


  (アビガイルの働きについては、6)にて)


          *************


  アビガイルの話をきいたダビデは、どう対処したか。


  もし、このとき、ダビデが、

  「ナバルの妻だから、こんなことを言うのだ!」とか、

  当時、女性の身分が、現代よりもはるかに低い時代だったのだが、「女が忠告するとは!!」とか、

  「王に対して、平民が何かを言うとは!」などという固定観念があったら、

  忠告を聞けない。

  忠告を聞きいれない。

  が、このとき、ダビデは、アビガイルの忠告を聞きいれた。


  現代も、ハドソン・テーラーなど優れた人々は、すぐれた姉妹方からも教えられている。



  ・・・そういった事々や忠告を通して、ダビデは中傷に対してどのように対処するべきか、

  ただ反応して怒りを覚えるのではなく、

  主の前にへりくだるということを学んでいったように考えられる。



           ************


 キリスト自身、こうなさった。


『ののしられても、ののしり返さず、

 苦しめられても、おどすことをせず、

 正しくさばかれる方にお任せになりました。』

(新約聖書・ペテロ第一 2:23)



ローマ12:17-21


 むろん、父なる神に、お任せするといっても、

「神様! あの人たちに復讐(ふくしゅう)してください!!」

では、いけない。

それどころか、

敵が飢えたら、食べさせ、

渇いていたら、飲ませてあげ、

悪(あく)に対して、キリストの愛をもってむくいる。



そうすることで、その人が悔い改められるようにするのが

正しいやり方。


 → (続く)

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