少数民族カレン族には、クリスチャンが多いという。
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実は、「旅」やら「留学」やらでどこかに行くとき、私の場合、「日曜日、どこで聖餐式を行うか(パンを裂くか)」を念頭に置かなければならず、そこをあらかじめ探したり、長老に紹介状を依頼しなけれなならない。
そんなわけで、友人の、
「うちの院長先生も、クリスチャンだよ。
カレン族って、そういう人が多いみたい。
キャベツのいる集会と同じで、十字架も掲げていなくて、簡素で、ものすごくシンプルだったよ」
という言葉から、もしかするとタイ・ビルマ国境でパンを裂ける集会があるかも・・・と期待していたが、今回は確認が取れず、断念。(バンコクまで戻ることとなる)
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とはいえ、今回、出会った方々の多くが、クリスチャンだった。
案内をしてくれたカレン族の男の子たちも、食事の前に祈っていた。
(アテンドをしてくれた、キャンプ外に住むカレン族スタッフが、「ちょっと親戚のところに」と途中立ち寄ったとき)
あるスタッフが「図書館に、カレンの歴史とか、聖書の話とかが少ないから、採用してもらえないか言ってみるつもり」
と、何冊か手にしていたような、気がする。
(聖書の話や、カレン族の歴史が書かれたカレン語の本。読めません)
ミャンマー(ビルマ)は仏教の国であり、西はロヒンギャ(ムスリム)との対立問題があり、かつ、タイも仏教国だ。
東南アジアは仏教徒が多いイメージだったので、難民キャンプとはいえ、「クリスチャンだ」と言う人が多いことに驚いた。その昔、イギリスの支配下にあったときにそうなったのか、それとも・・・
あとで思い出したことだが、東南アジアに唯一、旧約聖書(創世記)に類似した伝承が多い民族が、カレン族だという(どこまで本当かは不明)。
いろいろと聞けなかったり、確認できなかったりしたままだが、・・・ああ、これも聞いておけば良かった。
ちなみに、古い資料だが、2005年TBBCによると、メラ難民キャンプ内のエスニシティは、カレン族95%、ムスリム3%、チン族・カヤ族・モン族・シャン族等が2%,
また、クリスチャンが47%、仏教徒が35%、ムスリムが15%、アニミズムが3%である。
(木と竹と葉っぱの家々。これらの材料はタイ内務省から支給され、各自で作るらしい。
ただ火災の危険があるため、あちらこちらの軒先に、こうして水の入ったビニール袋がぶら下げられていた)
(続く)