キャベツ亭では、朝と夕、床拭きをする。
もうちょっと正確に言うと、起床時と帰宅時に、床を拭く。
小さな城だからこそできることだが、
ある日、キャベツはストレッチをしながら、ふと気付いた。
「そういえば、今日、帰ってきたときに床拭きしたっけ・・・?」
何気なく同居人に問うと、同居人は急に動きが止まり、
顔をそむけ、抑揚のない機械のような声で、ナレーターのように返答した。
「・・・返事がない。まるで、生ける屍(しかばね)のようだ」
同じやり取りが2度、続いたあと、
ストレッチを続けながら、キャベツは聞いた。
「スルーしたほうがいいかな・・・?」
すると、ナレーターは言った。
「正解、デ、アル」
もうちょっと正確に言うと、起床時と帰宅時に、床を拭く。
小さな城だからこそできることだが、
ある日、キャベツはストレッチをしながら、ふと気付いた。
「そういえば、今日、帰ってきたときに床拭きしたっけ・・・?」
何気なく同居人に問うと、同居人は急に動きが止まり、
顔をそむけ、抑揚のない機械のような声で、ナレーターのように返答した。
「・・・返事がない。まるで、生ける屍(しかばね)のようだ」
同じやり取りが2度、続いたあと、
ストレッチを続けながら、キャベツは聞いた。
「スルーしたほうがいいかな・・・?」
すると、ナレーターは言った。
「正解、デ、アル」