その日は、16区でルームシェアさせて頂いた日だった。
ご夫婦が夕方まで不在ということで、地図を見ながら、てくてくと歩いた。
すると、道すがら、
コーヒーをがぶ飲みしつつ執筆したバルザックの 博物館があったり、
ゲルネル橋を渡るとき、元祖・自由の女神像が見えた。
そのまま
ロダン美術館に向かう途中、
シャン・ド・マルス公園を横切るとき、
不思議なものがあった。

(2009年撮影)
冬の寒空の下、半袖短パンで走るおじちゃんが…ではなく、
各言語で「平和」と描かれた大きなモニュメントが、あった。

(日本語では、「平和」と「和平」の二つの文字が、ガラスに描かれている)
ところが、そのときの地図には何も書いておらず、
それが、『世界の平和を祈る壁 Le Mur pour la Paix』というモニュメントだと知ったのは
かなりあとになってからだった。
…仲睦まじいカップルと、元気な鳩と 物乞いとが 多かった 一日の ひとコマである。