ムラサキ、発根の不思議
冷蔵庫内に置き忘れたパック内で発芽への兆し、種の発根を発見!ムラサキの種の発芽は20℃を越えないと始まらないとばかり思い込んでいた。
ほぼ、1ヶ月程前になろうか。温室でパック内での発芽状況を見ようと試みていたが、なかなか発芽の兆しが無いので冷蔵庫内へ入れて忘れてしまっていた。この中に2個の種が発根を始めていた。
1つはかなり根が伸びている。もう1つは、まさに発芽への兆しと呼ぶべき姿である。これは全く初めての経験ではない、1昨年も確か冷蔵庫内での発根を見ているが稀な例として記憶に残っているのみである。
科学の世界では、こうした稀な例の中に隠されている秘密の謎を解き明かす事に依って、生命の仕組みが新たに解っていくのであろう。
悲しい事に素人には解き明かす術は無い。また、発芽への工夫に加える事もできない。0~1℃での冷温保存に依って紫草(日本ムラサキ)の種は発芽へのきっかけを得ると言われて来て多くの方が、その方法を試みていると思われる。
しかし、このパック内の種は冬の間、雪の下で2ヶ月半も冷温保存された種であったが温室にセットされてから1ヶ月近く発芽の兆しは無く再び冷蔵庫内(5~7℃)へ戻って1ヶ月もしてから、しかも20℃には、ほど遠い温度で発芽の兆しである。
さてこのパックをどうしよう?発根種2個はポットの土の中となるが、まだ残りの種が多い。また冷蔵庫内へ戻すか、室内気温での今後の変化を待つか?あるいは発根種と共に土の中へ入れるか?
そう言えば、昨年6月にこちらから冷温保存の種を入手して発根種があり、それだけは土に播き、残りを1年間保存して今年種蒔きをして30%程の発芽を見たとのメールを頂き、これにもビックリさせられた。翌年でも発芽すると言う検証結果であり、有り難くもあった。
「なにゆえに かくもおいかけ しろきはな」