「急を要す新種の選別」
寒気が雪を伴う季節になって来た。
晩秋とばかり思っていたが、初冬となってしまった。
紫草の種を待つ人には、露地の準備も済んでいることだろう。
冬前に露地に種を播いておけば、春先の発芽が期待出来る。
紫草の種を採取したが、分枝に付いた種を落として選り分けなければならない。
数日、乾燥させると葉はパリパリに乾燥し、蕚片と共に落ちて種を隠してしまう。
選別作業は手間と時間が掛かる。
枝を揉む様にして種を落としたので、乾燥した葉が小さなゴミとなる。
枝1本1本を手にして、種を落とすより早いが、その後が大変である。
種は葉のゴミに覆われてしまい、ゴミを選り分けなくてはならない。
室内での作業となると、吹き飛ばす訳にはいかない。
バットに入れて、古筆を使って選り分ける。バットを傾けると種はコロコロと集まる。
軽く息を吹くと、ゴミは飛んで種はコロコロと戻ってくる。
収穫した種の全量を把握しなくてはならない。
集めるだけでなく、目視で悪い種を除去する必要もある。
更に、発芽に適した種の実入りの選別検査作業を経て、漸く全量が確認出来る。
「しんたねを ころがしわけて めがてんに」
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