山中教授のノーベル賞受賞おめでとうございます。
山中さん会見“まさに日本が受賞” (NHKより)
午後8時から京都大学で行われた記者会見で、山中教授は「ノーベル賞の受賞は何時間か前にスウェーデンから電話で知らせていただいた。本当に心の底から思ったのは、ノーベル賞は、名目上は私とガードンさんの受賞だけれども、日本という国に支えていただいて、日の丸のご支援がなければこのすばらしい賞は受賞できなかったということを心の底から思った。まさに日本という国が受賞したものだと感じている」と述べました。
私はこの放送の中で山中さんの言葉が何を意味するか考えて見ました。
先生が日本のお蔭と言われていることは日本人として嬉しいことですが、先生の本意は判りませんので、今日のツイッターで紹介された山中さんの言葉を拾って見ました。
出所は判りませんが、多分山中さんを評価している人たちのコメントですから所謂ガセネタではないと思います。
・「研究所で働く人のうち正規雇用は11%にすぎず、89%は非正規雇用。非正規雇用分の人件費年間10億円は(獲得した)国からの研究費でまかなっている。東日本大震災や厳しい経済状況にもかかわらず40億円近い血税をいただいており、大変恵まれているが、14年には終了する。」
・「米国の研究所にならって研究基金を募り始め、これまでに3億5000万円が集まった。私もマラソンを走り1000万円を集めたが、毎日走っても追いつかない。iPS細胞だけでなく、大学で生まれる新しい技術を日本で開発するには、研究を支える人材を安定雇用できる仕組みが必要だ。」
以下は出所は判らないコメントがありますがそのまま紹介します。
・動画を頂いてきました。ノーベル賞受賞の山中教授が事業仕分けを批判した時の動画 http://www.nicovideo.jp/watch/sm19073758 (ニコニコ動画) 蓮舫を絶賛していたマスコミとしては無かった事にしたい過去でしょう。今から歪曲報道を始めるのは確実ですので、その前にご覧下さいませ。
・皆様、いつぞやの国家公務員の給与削減を受けて大学教員の給与も削減されていることをお忘れなく。もちろん山中先生も例外じゃありませんよ。
・鳩山さん、首相だった当時自民党が配分した山中教授の研究予算150億円を100億円も削っていた事が判明
・山中先生の言葉に対するツイッター上のコメントです。
・今回の山中教授のノーベル賞受賞は大変喜ばしいことだけど、その彼が「日本の研究資金では今後到底アメリカには勝てない」と言ってることを政府も国民ももう少し深刻に受け止めて欲しいものですなあ。
・山中教授の「日本という国が受賞した」という言葉を額面通りに受け取って「日本は凄い!」と言うよりも、そこまで国を意識したアピールをする必要に迫られている事を憂うべきだろう
[私の意見]
私は基本的には最後の二人のツイートに賛成です。
小泉さんの最初の所信表明演説のむすびで、『米百俵の故事』を引用して、今の痛みに耐えて明日を良くするために改革を進めようと訴えました。
然し事実は厳しい窮乏の中にあった長岡藩の指導者は明日の人づくりのための学校設立資金に使い国漢学校を設立し、後に多くの人材を育て上げたのです。 それからは教育予算の削減、大学に競争原理の導入などが始まりました。
山中先生の発言はその様に大学や学者に取って厳しい環境の中で、03年に科学技術振興機構の審査の面接をした岸本忠三さんの決断で5年間に3億円の補助を受けてにiPS細胞の開発に成功し、その後現金なもので08年に40億円、09年に5年間で50億円の研究費の補助を受け事実に基づいているようです。
その中で山中先生は触れませんでしたが、上記の事実のように基本的で直ぐに実績の上がらない研究は厳しいことは直ぐに想像がつく所です。
これが米国ならキリスト教に基づく寄付の文化が定着しているところ、成功の象徴として金持ちが尊敬されるところでは、個人的にスポンサーが出来れば資金の提供を受けることが出来ます。
日本では寄付の文化がないので、東北の震災とか、石原都知事の尖閣購入など、全国的に大きなことが無い限り大きな金は集まりません。
実業界でも経営者と一般従業員の給与格差がすくないので、米国のような大金持ちの出る可能性も少ないようです。
残るのは政府による研究の支援ですが、山中先生の研究が20年間かかったそうで、その先まで見通して、政府に判断出来るか、また学術会議など上部機関にの評価を依頼しても、正しい公正な評価ができるか不明です。
ツイッターでは山中先生の記者会見を狙って野田さんや田中真紀子さんが電話をしてきたと批判していました。
山下先生の発言は、大きな問題を政府に突きつけてような気がしますし、政府も(前記のような小細工?より)先生の発言を真摯に検討すべきだと思います。
素人の癖に何かと提案をしたがる私が、差し障りのないコメントしか出来ない程難しい環境のなかでの山中先生の快挙は「いかに凄いか」と言う一言に尽きると思います。
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