「若狭さんの参議院廃止論より選挙制度の見直し」
小池さんが党首になりどうなるか判りませんが、若狭さんの参議院廃止の主張には違った観点から考えさせられるところがあります。
確かに同じような構成の衆議院と参議院での審議は無駄の様な気がします。増して衆参ガ逆転の捩じれ国会では一向に進まない審議など時間と経費の無駄そのものです。いつも言われる「決められない政治」です。
然し理論的には参議院は衆議院決議の行き過ぎのチェック機能を期待されているので、簡単に参議院を廃止する訳にはいけません。
その原因は両院とも似た様な選挙のやり方です。違いは参議院を解散出来ないこと。議員の半分づつの選挙だけです。
どうすれば良いのかは似たような構成の衆議院と参議院にならない様にすること。
似た構成になるのは衆議院、参議院とも殆ど同じ選挙方式になっているからです。
これに就いては前にも書いた投稿「参議院不要論解決のために」をそのまま引用します。
衆参とも似た様な人が選ばれるれる原因の一つは一つは既成政党が有利な比例代表選のやり方です。例えばかりに次の人達が立候補したとします。自民党:安倍・谷垣、小泉、民進党:岡田・枝野、前原、無所属から 舛添、猪瀬、知名度があまりいと言われる増田、投票の方法は個人名か党派名を記入します。党派に属さない人は個人名だけです。投票者は個人名が余り知らない人が多いので今の政党では不満か、参議院では党派中心でなくて個人中心であるべきと思っていても、次善の策で仕方なく党派名を記入します。その結果は自民党の安倍さんは自分の分と党の分で大きな得票を獲得します。後は党内の得票数の争いだけです。然し無所属の猪瀬さんや増田さんなどは自分への得票だけ。「党名でも票がとれる政党に属する人達」と闘うしかありません。なんと不公平な。そして一番の問題は党に属する人達ばかりが勝って、参議院に乗り込むのですから、いつまでたっても「参議院不要論」「決められない政治」の論議が続き、良識ある参議院には成りそうにありません。どうしてこの様なおかしな制度ができたのか、「参議院のあり方」(13,2,22投稿)で触れているように当時は主として衆院選の選挙制度が問題になっいたのですが、碌な論議のないまま参院選の制度まで変わっていたのです。その対策は参議院に限って比例代表選のさい党による無所属、支持政党なしの票を有効票にすること、逆に言えば党名だけでは無効にすること。そうすれば党に属する人達と同じように、自分の得票数で他の人達と争うことになります。そうすれば今は公民権停止中らしい猪瀬さんや増田さんの様に見識もあり実力のあるような人が増え、良識のある参議院により近くなるような気がします。
「一変した通信事情」
参議院選挙に比例代表制が取り上げられたのは、個人が広い選挙区の参議院に立候補しその宣伝のための「資料発送の費用と手間がかかり過ぎると」言うのです。しかも議論は参議院はそこのけで、衆議院比例選の問題点の議論ばかり。それで得た改正案をそのまま参議院にも適用してしまったのです。
然し実情は一変しました衆参問わず立候補予定者がホームページを持つのは常識。立候補の挨拶や政策なと、支持者や一般の人に送るのに殆ど費用はかかりません。そしてその様な政治活動も現在合法になっています。
だから今こそ希望の党の若狭さんのいう参院廃止論でなく参議院の選挙制動を見直す時期に来ていると思うのですが。また前の例を引用しますが、それを決めるのは今の既存政党なので、まともに取り上げられない可能性が多いと思います。そして何時までも「決められない政治」「参議院不要論」が続くことになるのでしょう。
然しもし党利党略とは無縁の優れた見解を持つ個人の人、例えば桜井よし子、ヒマラヤ清掃登山の野口健、JAL再生の稲森和夫、「国家の品格」の藤原正彦、多方面での分野での論客の大前研一、教育では影山英男の各氏のような人が参議院に増えれば、参議院不要論など吹っ飛んでしまうと思います。
そしてもし私の様な意見が増えれば、旧来の制度打破に熱心な小池さんに通じれば、きっと飛びついて来ると思うのですが。
このブログを、より多くの人にも見て貰いたいと思っています。どうぞご協力をお願い致します。
↓
政治・人気ブログランキングへ
政治ブログへ