普通のおっさんの溜め息

戦前派から若い世代の人たちへの申し送りです。政治、社会、教育など批判だけでなく、「前向きの提案」も聞いて下さい。

伊方原発差し止め取り消しについて思うこと

2018-09-28 11:04:54 | 電力、原発

戦前・戦中派の私から若い方達への申し送りです。どのような事でもお互い世論に流されずに自分の頭で考えましょう。
「阿蘇の噴火に伴う火砕流が130キロはなれた伊方に絶対に到達しない」
 原発減少、一定の範囲で維持を主張している私としては今回の決定には賛成です。
 然し報道になかに首を捻るところが何件かあります。
・裁判長が変わって今回の決定がなされたこと。今回の問題は純粋な科学的な判断でよるべきで、人が変わっても同じとは言えないのは当然だが似た結論になるべき。結局は素人の裁判官が判決を下すから丸反対の判決がでる。それを避けるためには裁判の際専門家にも参加させるべきではないか。
・仮処分を求めた住民の意見「最高裁が運転を認めた場合、同種裁判の影響が大きい」として最高裁への不服申し立てを行いないと言っていること。つまり過去の最高裁の原発関連の裁判では、概して常識的(反原発の方に不利な)な判例が出ているのを知って居るのでしょう。反原発の人の信念があるのなら徹底的に戦うべきなのに?反原発の宣伝のためだけの運動?それでただでさえ不足な国の税金を使うなんて!!
 そのためには裁判に常識を取り入れるため私の持論の民事事件にも裁判員正道を適用すべきと思うのですが。
・「最大の争点は約1万年に1回とされる破局的噴火が阿蘇山で起きる可能性だった」とされていたそうです。
 1万年の間に地球の内部は冷えてきています。地球内部の高温のマグマによるストレスは噴煙、中小規模な噴火で少しづつ開放されています。だから1万年前と同程度の爆発的な噴火が起こる可能性は低いと考えるのが常識です。今回の裁判長が言う1万年前のような「破局的な噴火の発生頻度は著しく小さい」との判断は当然です。
・前回の「運転期間中に阿蘇の噴火に伴う火砕流が130キロはなれた伊方に到達する可能性がないとは言えない」の意見対して今回は火山学者の見解を踏まえ「破局的噴火を数十年前から正確に予測するのは困難」と指摘して、前回の見解と少し違った方向で判断しています。
 私は前に投稿したように、阿蘇の噴火に伴う火砕流が130キロはなれと伊方に到達する可能性」は全く無いと思います。
 その理由は前記のように地球の内部は1万年まえより温度が下がり、マグマのエネルギーが減っていること。そして前回投稿したように主として阿蘇山周辺の地形により火砕流が伊方と反対方向の西に流れることです。
 阿蘇の大噴火で大きな火砕流が発生したときの流れを考えてみましたた。
 阿蘇の盆地に流れこむ火砕流→盆地を埋めた火砕流は外輪山が壊れた出来た内野の谷(前回の水害で流れた阿蘇大橋の場所)から熊本方面に流れる→(これで火砕流は収まるが後は反原発側に立っての予想)→阿蘇盆地を流れ出た火砕流が次第に固まって内野の谷を塞ぐ(現実は内野が熊本平野より高い位置にあるので同平野の溶岩流が堆積。固化してして内野の谷を塞ぐまで途方もない時間(月または年の単位?)がかかる→さらに火砕流が阿蘇盆地を埋めつくす→火砕流が外輪山を乗り越えさらに広がる→その一部は豊予海峡に達する→海中の火砕流は直ぐに凝固→それを繰り返す内に「広くて深さ約300mの」海峡が閉鎖→火砕流が伊方原発に到着。
 随分無茶な推理ですが、普賢岳の急峻な山を流れ落ちる火砕流と違って(キラウエアー火山の火砕流のようにゆっくりと)130キロメーター先の阿蘇からからの火砕流が万一伊方に到着してもその間に原発の停止や安全な対策実施までには十分過ぎる時間(前述のように月または年の単位)があります。
 このような事は阿蘇山周辺の地形を見れば誰でも気づくことです。
 読売新聞の社説です。
 伊方をめぐって他の裁判所でも仮処分が申し立てられている。1件でも差し止めが認められれば即時にゆ効力が生じて運転できなくなる。その審理では差し迫った危険性など迅速に見極めるため限定的な証拠で判断する。高度な科学的知見を要する原発の安全性判断に仮処分の手続きは馴染むだろうか。原発の再稼働を阻む手段として仮処分の申請が乱用されていることは否めない。
 正に前記の「最高裁が運転を認めた場合、同種裁判の影響が大きい」として最高裁への不服申し立てを行いないと言っている仮処分を求めた住民のことを読売が指摘していますが、一時でも原発を止めれば良いのでしょう。何と国費の無駄遣い。
 だから繰り返しになりますが、裁判に国民の常識を取り入れるため私の持論の民事事件にも裁判員制度を適用すべきと思うのですが。

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前月号鑑賞 「ゼロからのゼロ一生に悔いはない」

2018-09-28 11:00:05 | 川柳
川柳くろがね」2018年9月号より
前月号鑑賞 石神 紅雀 選・評
「こんなにも小さくなってきた野心」 坂本 喜見文
加齢とともに野心はちいさく、自分の力を知り過ぎて冒険が出来なくなるのだろうか。哀しい現実。

「立ち読みの客に店員そっと椅子」 安倍 ももこ
これで8割の人は帰りますね。賢い対処法です。店員さんに悪気はないのです。心からの親切心。

「ハンサムなだけで敵だと見なされる」 山崎 蘭草
笑ってしまった。男の世界はこうなんですね。蘭草さんみたいニコニコしたハンサムだったら大丈夫。

「言い訳をするすればするほど焦げ臭い」 桜木 山彦
墓穴を掘っていますね。問い詰められてドキマギ。不自然な答にまた質問。早く正直に謝りましょう。

「嘘百回言ってホントにするつもり」 田中 和正
クックック。和正さん、やりますね。相手を洗脳するのですね。お友達になりたくないタイプです。

「恋人のその友達が好きになり」 平田 照子
あるある。どうしたんですか?白状して乗り換えました。そっと心にのしまったまま?恋ってたのしい。

「ゼロからのゼロ一生に悔いはない」 古野 つとむ
すごい句。「ゼロ」の課題吟だったら絶対特選にする。出発点に戻るまで様々なドラマが凝縮されている。

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安倍さんと石破さんに望むこと

2018-09-23 11:52:01 | 政策、社会情勢
戦前・戦中派の私から若い方達への申し送りです。どのような事でも世論に流されずにお互いに自分の頭で考えましょう。
 総裁選は予想どうりの結果になりました。
 私は政界・自民党がマンネリにならないように石破さんが勝って欲しいと思いましたが致し方ありません。それで今後はどうするかです。
「石破さんへ」
 私は前々から安倍批判の文藝春秋の誘いに乗って現職の安倍さん批判ばかりして自民党で良く言う後ろから鉄砲と言われないように、安倍政治の良い所は良いと書き、安倍さんの拙いところ、特に彼の「私と家内が関係していたら総理も議員も辞める」大チョンボ発言をを面と忠告するべきだし、その旨を文春でもきっちり書いておくべきと書きました。 勿論素人の私が言われなくてもベテランの彼が知っていると思いますし、その反省に立って今後の方向を決めていると思います。絶対に避けるべきはまた文春などに泣き言を投稿すればもう後はないこと。
 彼がかれがやらねばならぬこと、日本のためにして貰いたいのは「安倍さんへ」に上げた問題点などについて自分の案を安倍内閣など党内外に示すことです。
「安倍さんへの提言」
・自分の失言対策を考えること
 彼の負けん気から出る前のような失言をしないこと。「モリカケ問題」の基本は彼が蒔いた種から出たもの。世論調査で首相として信頼できないと言われたこと。もし思わず失言をしたときは直ぐに訂正すること。他からの助言があったなら直ぐ受け入て訂正すること。その旨関係者に遠慮なく助言するように頼んで置くこと。
・社会主義的政策には社会主義的負担を国民に
 健康・介護保険、年金制度、学資の無料化などの社会主義政策を自由主義経済で極端に実施すれば、国の財政が破綻するのは当然です。そのためには国民にそれ相応の社会主義的負担を求めるべきです。所得税増税などには社会主義的政策に欠かせないことを訴えるべき。
 社会主義のシンガポールのように小学校4年で労働者・指導者向けの進学コースの採用は無理として、出来ぬ子がみんな行くからと殆ど全員が高校進学、その内の相当数の生徒が単純労働に着くなど経費の無駄遣い。昔は単純労働者は旧制の高等小学校出ばかりでした。卒業生の中で優秀な生徒は夜学の中学校に通うか、企業内の養成所で勉強したものでした。私の友達は昔の工業専門学校の夜学に通い、大学教授になった人もいました。
 経費削減のためにそれと健康・介護保険を長年使用していない人達への表彰制度など考えるべき。
 大学進学者への援助は共通一次で一定の成績を上げたものに限ること、なとなど。
・少子化対策
 現在の出生率1.44をこのまま置いて置くと日本人は何時か居なくなる!それを補うのに他国の人ばかりでよいのでしょうか?少子化問題で一番の問題はこの問題で一番重要な役割を果たす女性の社会進出以外に女性のあり方について全く論じられていないこと。
 昔の私の投稿に「出産、育児、教育給付に一般的家族手当を加えた家族関係の支援はフランスでGDPの3・00%、日本は0・81%である。」とあります。その結果出生率は2.0。制度の違う上記の教育給付や一般的家族手当を除いて、フランスで出来ることが日本にも出来ないことはないような気がしますがどうでしょう。強いて言えば人権論者の差別発言?私はそれでも強行すべきと思うのですが。
・適正な原発の普及
 安倍内閣は電気事業者連合会の「電力のベストミックス」の線で漸減、一定限度維持の線を歩んでいるようですが。原発反対の世論を気にして余り表だって推進していないようです。温暖化の進行に基づく定例的な大被害の定着化、太陽光、風力の運転中にも運転しなければならない火力発電所、その間に放出される温室効果ガスの発生。40年後と言われるの石油の枯渇化など。温室効果ガスの発生も原発の稼働があれば諸問題も一挙に解決。安倍さんは世論を気にせずに原発政策を訴えて行くべきだとます。
 なお原発の問題についてき次回に投稿の予定です。
・地方に政府の施設、会社、研究所などの重点施設を分散
 ここ4へ5十年に都市直下型、南海トラフなどの地震が予測されているそうです。これに対して政府は何も動きを見せていないようです。石破さんのいう地方都市の再生の合わせて地方に政府、会社、研究所などの重点施設を分散しては。もし無策のままこれが起これば安倍政権など崩壊するかも。それより大きいのは一挙の日本の国力の低下!!それで一番大切なのは企業への法人税の掛けかたの変換と思うのですが。

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前月号鑑賞 「小気味よいカットが街に誘い出す」

2018-09-23 11:47:28 | 政策、社会情勢

川柳くろがね」2018年9月号より
前月号鑑賞 石神 紅雀 選・評
「小気味よいカットが街に誘い出す」 上村 悦子
美容室を出てルンルンの悦子さん。今回のカットは大成功だったのですね。ショーウインドウを覗き込んではがり。

「食べ放題五臓六腑が身構える」 亀谷 卓二
私もバイキングは苦手です。欲深いのと卑しいのとでお皿は満杯。内臓が悲鳴をあげています。

「久しぶりの電話は詐欺師からでした」藤田 遊心
子供たちからの電話もないし、連絡はラインやメールが主。久々の電話が鳴ったら○○詐欺だった。

「迷ったら好きな道から行ってみる。 野西 うさぎ
同じくらい好きだったら?と意地悪な質問。いやいいや。自分の心に正直になればいいのですよね。

「真っ白下着洗って戦わず」 松村 華菜
ひょっと難解なのだが。何となく分かるような気がしてくる句。ウーム、下着は華菜
さんかな。

「幸せはどこかで比べ生きている」 河野 成子
ド゚キットした。心の底でくらべているのかも。--鋭い観察眼だ。しかし幸せの物差しは難しそうだ。

スキャナーが臍を曲げて悪戦苦闘。それで今回は前月号鑑賞だけでお許し下さい。
S・W生

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私の嫌いな批評家・好きな著者

2018-09-15 15:28:08 | 政策、社会情勢
戦前・戦中派の私から若い方達への申し送りです。どのような事でも世論に流されずに自分の頭で考えましょう。
「私の嫌いな批評家」
 言論誌の「Hanada」の中の広告に「マスコミ偽善者列伝」の中で池上彰さんの名前が出ていました。
 彼は昔私の嫌いな批評家の一人として池上さんを取り上げたことが有りました。その概要です。
・慰安婦問題
 池上さんのテレビの解説番組で慰安婦問題の解説を見て驚いた。この問題の解説で最後まで慰安婦問題が起こった発端となった朝日新聞の大誤報の問題に触れないまま。
・憲法問題
 この解説の最初にGHQからの押しつけ憲法が出る前に日本側から幾つもの案が出ているので、日本側の意見も多く入っているのだと説明。
 彼は憲法施行の際の批准で当時の幣原内閣全員が涙で署名したこと、当時共産党の野坂参三さんがこんな憲法で国が守れるのかと質問をしたことを意識的に飛ばした。
 当時の吉田外相の懐刀だった白州次郎さんはGHQから日本国憲法の原案が日本側に渡された場に吉田とともに立ち会った。GHQから英語の原案をもとに制定作業を急ぐよう伝えられ、当時の幣原喜重郎内閣は大混乱に陥った。しびれを切らしたGHQは、一晩で最終案を作るよう要求し、白洲も、外務省職員と作業にあたった。池上さんもこの事実を知らなかったのか。
(つまり彼は日本側の案は全く無視されていたの触れて居ないのです。) 
そして彼の憲法の解説。前文について「現状では変なことになっているが」で済ませていきなり九条の解説。彼の飛ばした前文。「我が国は平和を愛する諸国民の公正と信義に信頼して我等の安全と生存を保持しようと決意した。」まるで日本が悪くなければ世界はうまく行くと言わんばかり。戦後のプライドのある白州さんが自らこのようなことを書くわけがない。
(池上さん九条は前文前提があって出来たことを触れていないのです。後記の青山重治さんの記事を参照してください。)
・靖国問題
 池上さんは総理大臣の靖国参拝は中曽根さんになるまでどの国も問題にしなかったと説明したが、何故そうなったかの理由はパス。事実は朝日新聞とそれに追随するマスコミが参拝する総理大臣に参拝について中国の有力者にどう思うか聞いた。それで中国は靖国問題が外交攻勢のタネになると気づき始めた。いわゆるマスコミの告げ口報道が発端と言う説明が全くなし。
・教育問題
 この問題に就いて池上さんがどう思っているのかの好奇心で彼の本を見て驚いた。なんと世間でボロカスの日教組を称賛。当時の反日の丸、反国歌路線の朝日新聞の路線と全く同じ。池上さんはゆとり教育の問題点は言わずにまるまるの賛成。ゆとり教育は事実上日教組の待遇改善闘争での勝利。当然に土曜日の補習授業に日教組は不参加。当然に教育レベル低下。所謂ゆとり世代の発生。結局ゆとり教育は廃止。

(だから私は見て不快になる池上さんのテレビ番組を全く見て居ません。)
「私の好きな著者」
・大前研一さん
 シリーズの「日本の論点」で記載のエネルギー問題で変動のはげしい太陽光、風力の再生エネルギーには限界。福島第一の事故の原因を徹底てきに追求することで、原発の半分は再稼働出来る。安全対策は非常用電源設備を高所に置くこと。
(現実は政府・議会の事故調査団は素人ばかり。Wikipediaではその報告を無視、原発訴訟で事故原因の調査がされてないと言われる始末です。)
「Sapio」での政府が考えているカジノ設置の失敗の予言など。安心して読める記事ばかりてす。
・青山繁春さん
「Hanada」10月号の「澄哲録片々」 「世界を複雑と言うな」の前半の要約です。
 アメリカが作った世界の秩序がアメリカの手で壊されていく。これは行動の基準が無くなることだ。日本国憲法がその典型だ。自国民を護る手段を国が何一つもたない。国民に何が起きても武力の行使も出来ない。陸海空軍も持てず。相手が国であれば何をされても交戦権を持たない。それが第九条の客観的な正体だ。どうして平和を護るかの手段がないどころか、抑止力を含めて総否定した。その九条以外に国民と国家をどうして護るかを決めた条項を憲法のどこにもない。その代わり条文外の前文に諸国民の安全だけでは無くて命までお預けすると書いてある。それは戦争に勝った国が負けた国に法体系を強要するのは国際法に違反するからだ。国家の使命とは国民を護ることだ。どうして国民を護るを書かないと国の憲法にならない。
 (9条を称えて居れば国が護られると言う9条信仰の世の中で、9条の問題点をここれだけ書かれた文章を見るのは始めてです。)
 何時も本当のことを書く青山さん。安心して読める彼の記事。「Hanada」の看板記事になっているのは良く判るような気がします。

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前月号鑑賞 「青春と無くした財布戻らない」

2018-09-15 15:24:19 | 川柳
川柳くろがね」2018年9月号より
前月号鑑賞 石神 紅雀 選・評
「お若いね社交辞令を真に受ける」    中野真由美
 謙遜せすに「ありがとう」の笑顔が美しい。おおいに喜んで、明るく楽しく生きましょう。

「永い命生きろ生きろと使い道」     榊原あゆ子
 面白い句。こんな句は初めて見ました。使い道は百通り。「自分のために」を基本に楽しんでください。

「結び目がほどけた今も心地よい」    寿崎おとみ
 究極の自己肯定感。ほどけたら結び直すのが当然だなんてことはなく、それはそれで良しとする。

「青春と無くした財布戻らない」     古川 次郎
 対比が絶妙。時々財布も戻るので、青春も巻き戻しましょうか。ただし、体力は無理ですが。

「コンビニに生かされている子供達」   藤村 束子
 コンビ二に生かされているのは、子どもだけでなく大人も老人も。そして早朝の利用者の多さに驚く。

「いい話丸い切手できた手紙」      坂本美代子
 最近の切手はいろいろなデザインが楽しい。丸い切手が運んできたのは朗報。何かのお誘いかな?

音叉 (前月号より)
         山崎 蘭草 推薦
おっちょこちょい批の苦言が効いてくる 的場しすえ
シースルー女の野心まで透ける  樋川 聖柳
悪口に弱い私のアレルギー    亀谷 卓二
お茶こぼし飯をこぼして笑い合う 神谷 幸恵
早く悟れば面白い今が消え 有松 市子
中村 鈴女 推薦
ブラジャーのすきまを射ぬく大西目  的場しずえ
一瞬の旬をほおばるサクランボ 角 ひさ子
平和だと思っていない鳩時計   廣永 雅彦
ハンサムなだけで敵だとみなされる  山崎 蘭草
領いてばかりこけしの妥協癖  河野 成子
松村 華菜 推薦
青春に戻してくれる夢の中 古賀 絹子
常識の森を出られぬ意気地なし    ±肥 あづま
哲学を少し齧って人嫌い 中村 鈴女
父の背を大さく見廿る母が居た   矢野  隆
思い遣り足りなかったね今日の鬱  師井手ヨ子
古野 つとむ 推薦
一筆箋ポロリ見せます素の私 安部ももこ
あと少しポイントだけの無駄を買う  今村テルヨ
清張に折り目をつけて明白にする  平田 照子
針穴を通った糸が生きかえる 吉富 廣
握る手が冷たく彼の謀反知る 加差野 静浪

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前月号鑑賞 「青春と無くした財布戻らない」

2018-09-15 15:24:19 | 川柳
川柳くろがね」2018年9月号より
前月号鑑賞 石神 紅雀 選・評
「お若いね社交辞令を真に受ける」    中野真由美
 謙遜せすに「ありがとう」の笑顔が美しい。おおいに喜んで、明るく楽しく生きましょう。

「永い命生きろ生きろと使い道」     榊原あゆ子
 面白い句。こんな句は初めて見ました。使い道は百通り。「自分のために」を基本に楽しんでください。

「結び目がほどけた今も心地よい」    寿崎おとみ
 究極の自己肯定感。ほどけたら結び直すのが当然だなんてことはなく、それはそれで良しとする。

「青春と無くした財布戻らない」     古川 次郎
 対比が絶妙。時々財布も戻るので、青春も巻き戻しましょうか。ただし、体力は無理ですが。

「コンビニに生かされている子供達」   藤村 束子
 コンビ二に生かされているのは、子どもだけでなく大人も老人も。そして早朝の利用者の多さに驚く。

「いい話丸い切手できた手紙」      坂本美代子
 最近の切手はいろいろなデザインが楽しい。丸い切手が運んできたのは朗報。何かのお誘いかな?

音叉 (前月号より)
         山崎 蘭草 推薦
おっちょこちょい批の苦言が効いてくる 的場しすえ
シースルー女の野心まで透ける  樋川 聖柳
悪口に弱い私のアレルギー    亀谷 卓二
お茶こぼし飯をこぼして笑い合う 神谷 幸恵
早く悟れば面白い今が消え 有松 市子
中村 鈴女 推薦
ブラジャーのすきまを射ぬく大西目  的場しずえ
一瞬の旬をほおばるサクランボ 角 ひさ子
平和だと思っていない鳩時計   廣永 雅彦
ハンサムなだけで敵だとみなされる  山崎 蘭草
領いてばかりこけしの妥協癖  河野 成子
松村 華菜 推薦
青春に戻してくれる夢の中 古賀 絹子
常識の森を出られぬ意気地なし    ±肥 あづま
哲学を少し齧って人嫌い 中村 鈴女
父の背を大さく見廿る母が居た   矢野  隆
思い遣り足りなかったね今日の鬱  師井手ヨ子
古野 つとむ 推薦
一筆箋ポロリ見せます素の私 安部ももこ
あと少しポイントだけの無駄を買う  今村テルヨ
清張に折り目をつけて明白にする  平田 照子
針穴を通った糸が生きかえる 吉富 廣
握る手が冷たく彼の謀反知る 加差野 静浪

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岡田代表の無所属の会と国民民主党への提案

2018-09-06 11:15:10 | 政策、社会情勢
戦前・戦中派の私から若い方達への申し送りです。どのような事でも世論に流されずに自分の頭で考えましょう。
 8月31日の読売で「無所属の会模索の日々・立憲民主党、国民民主党の仲介険しく」の報道が出ました。
 理由は両党の間に羽深い感情的なしこりがあり両党と無所属の会の統一会派の交渉にすら入れなかったこと。同会としても会派のままでは政党交付金が交付されず急な衆院選に対応できない。同会の今後の方向として・会派を政党化する。立憲民主党との統一会派に梶を切ることが論議されている。
 9月5日の読売で玉木さんが国民民主党の党首になったと報じられています。同紙の解説記事に「玉木氏野党共闘に軸足」の記事が出ていました。
 来夏の参院選での野党連携も課題だ。1人区での選挙協力に関し「共産党を含めた調整を実現しないといけない」と述べ野党間の候補者一本化に意欲を示した。これまでは「対決より解決」を掲げて玉木氏だが「政権と対決しないと受け取られた点は反省しないといけない」と軌道修正。支持率1%前後に喘ぐ党内には抵抗路線を貫く立憲民主党との連携を求める声が根強い。玉木氏も党内結束を保つため野党との共闘路線に軸足を置かざるを得なくなった形だ。
「私の意見」
・無所属の会へ
 前回も書きましたが立憲民主党は支持率半減の大ピンチに晒されています。枝野さんさんの独断専行に党内からの批判が出るのも当然です。そこへ岡田、野田さんの大物の加入は党内の情勢激変です。
 然し野党は自民党に優る政策を出しそれで支持率を上げるべきというのが持論の私は、無所属の会は提案路線を歩む国民民主党との統一会派を目指すべきだと思います。同党は今回の世論調査で今までコンマ以下の支持率が1まで上がっています。そこへ二人の大物が入れば党のレベルの向上と議員数74名となり、議員数75/名の立憲民主党の対等の話し合いができます。詰まり単なる野合でなくて、自民党に負けない提案のできる最大野党になって欲しいのです。
 それが定常的な政権交代を願う私の提案です。
・国民民主党へ
来夏の野党共闘路線の前にやることが有ります。支持率1%前後に喘ぐ党と有りますが、私のように各党とも是々非々の立場の私から見るとの1%前後に喘ぐ同党と読売は書いていますが、殆どと言って良いほど対案の出ない立憲の支持率4(8)、政府に対して是々非々の維新の会1(1)に比べて国民民主の1(0)は大善戦です。国民民主はこれを忘れて野党共闘などに走ればまたコンマ以下になるのは間違いないと思います。
 当面やるべきは提案路線の維持と、岡田さんなど無所属の会との提携です。これが実現すれば同グループの支持率は更に上がるのは間違いないような気がします。何故なら国民は抵抗路線一方槍の立憲民主党に代わる党の出現を求めているからです。そして来夏の参院選で立憲との提携の交渉ではも国民民主の方に有利に働くのは間違いないと思います。
 繰り返しになりますが、それが定常的な政権交代を願う私の提案です。

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川柳「裁判員の常識民事もに活かせ」

2018-09-06 11:10:38 | 川柳
戦前・戦中派の私から若い方達への申し送りです。どのような事でも世論に流されずに自分の頭で考えましょう。
「九十歳何がめでたい」の著者、佐藤愛子さんの嘆きと裁判員制度について
 私は図書館の読書会で上記の本を借りて読みました。その中で特に気になった記事を取り上げて見ました。
 その中の「子供のキモチは」の記事です。
 彼女の名文をかってに省略していますが、筋を追うだけと思って読んで下さい。
 某小学校で六年生の男性がサッカーボールを蹴っていたとき、ボールが校門を越えて、オートバイで走ってきた老人に当たりそうになり、それをよけようとしい転倒、足を骨折し入院、それから一年四カ月後に肺炎で死亡。老人の遺族は少年の両親が監督義務を怠ったと提訴。それに対する判決は両親の監督責任を認め、二審で千八百万円の賠償を命じた。なんともおかしな話だ。校庭でボールを蹴っていただけ、それが何故親の監督不届きになるのか。老人は転倒して骨折したがそれの原因で死亡したのではなく肺炎だ。
 わが国は昔から運が悪かったという言葉があり、諦めて耐えるとと言う智恵を持っていた。耐えがたきを耐えて相手を許すことは最高の美徳だった。悪意の無い事故までモトをとろうとするガリガリ亡者は居なかった。そしてその彼らの味方を司法がしている。
 司法は人間性を失った。
 情けを捨てて観念のバケモノになった。
 これではうっかりボールも蹴れない。投げられない。
 かっては子供に喧嘩はつきものだった。喧嘩によって少年は鬱積するエネルギーを発散し、未来に向かって強く生きて行く基礎を身につけた。だがいまは暴力を否定される時代だから喧嘩はできず、イジイジと苛める。苛められて思い詰めて自殺に走る。
 その一方で「子供のキモチを判ろう」、子供をのびのびと育てようとしたり顔の教育論が反乱している。のびのびとボールを蹴ったらこの騒ぎだ。
 十一年を経て事件は最高裁によって正しい判決が下された。
「危険が無い遊びなので偶然に起きた事故なら責任は免れる」
という初判断が示された。このくにの司法にもまだ良識が居残っていたと私の胸のつかえは一応降りた。
然し十一年とは余りにも長い年月だ。両親にたいして済まないという辛い気持ち。怒り、悔しさなどなど。

「私の意見」
 最高裁の「危険が無い遊びなので偶然に起きた事故なら責任は免れる」の判決は普通の常識で考えて普通の人なら誰でも気がつくことです。
 そんな事さえ気がつかない雲の上の下級裁判所。そのため裁判にどれだけの手間と金がかかり、著者の言うように無実に近い人をどれだけ苦しめてきたか。
 その対策として直ぐ考えられるのは世の中の常識を裁判に持ち込むこと。そのためには刑事事件に使われている裁判員制度を民事事件に持ち込むこと。然し現実は刑法の知識もないのに一般人を裁判員として刑罰確定まで参加させています。
 この裁判員制度発足までに色々な動きがありました。死刑制度反対の弁護士と橋下さんなどそれに反対する人達の論争。結局は政権を支える公明党の死刑制度反対で自民党もそれ受け入れました。現在でも公明党の加憲の動きに合わせての9条は当たらずに自衛隊の条項だけ加えようとする安倍さん。
 そして当然のよように、米国の陪審真のように犯罪の有無の採決でなくて、裁判員に量刑の採決まで参加させました。多分素人なら死刑の宣告にためらうだろうと思ったのでしょう。しかし彼らの思惑は全般的には失敗し、死刑の宣告は無くなりませんでした。そして最近のオウム関連者の大量死刑。
 私は刑事事件の裁判員の要否、有無はともかくとして、世の中の常識を活かせる民事事件のへの裁判員の登用は今にでも始めたら良いと思うのですが。
 何しろ阿蘇大噴火の火砕流が到達するとして伊方原発停止のを求めた裁判が広島高裁まで上がるのですから。阿蘇の地形を知っている人なら、かりに大火砕流が出てもすべて外輪山の一部が破壊した立野から伊方の反対方向の熊本に流れることを知っているのですから。こんな分かり切ったことでも高裁まで金と手間をかけて審議されるのですから。

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前月号鑑賞」「洗濯物たたむと空のいい匂い」

2018-09-06 10:59:29 | 川柳

川柳くろがね」2018年8月号より
前月号鑑賞 石神 紅雀 選・評

「洗濯物たたむと空のいい匂い」     今村テルヨ
 おひさまの匂いはよく聞くが、空の匂いは初めてだ。どんな匂いだろう。青空の匂いって。

「並ぶのが嫌いで過疎の村に住む」    阿部 文彦
 私も田舎が好き。歩かなくてもいいから。ドアからドアまで車ですいすい。切符や買いで並ぶ事もない。

「五分咲きの花からもらうこころざし」  黒川 孤遊
 人間なら中学生かなぁ。未完成の中にある使命感だろうか。未来のある人問は強くてまぶしい。

「曖昧にしているそれはそれで良い」   山下 華子
 何でもきちんとされる華子さん。裁縫も華道もきっちり。でも何となくこまかすところも大事なのだ。

「生き甲斐がベンの先からほとばしる」 古谷龍太郎
 恰好いいなぁ。龍太郎さんならきっとそうだ。万年筆が似合う。さらさらと滑るペン先、インクの匂い。

「荷ほどけば妻のため息ばかり梅雨」   山崎 蘭草
 愛妻家の蘭草さん。何の荷物を解いていますか? 何を見ても奥様を思い出すのは、きっと梅雨の廿い。

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