昨夜の読売テレビの「ビートたけしの独裁国家で何が悪い!?日本の未来を考えるSP!!」で現在世界中で存在する独裁国家の現状の紹介があった。
そこで印象に残ったのは中国とインドの間で長い間鎖国状態のブータンだった。
・16歳で即位した前国王は国民総生産(GNP)にかわる国民総幸福量(GNH,Gross National Happiness)考え方の元で、国民の要望に応えてきた結果、国民の97%が幸せと感じる様になった。
・彼は国の近代化のために、それまで禁じていたテレビ、インターネットを解禁した。
そのため依然として禁じられている喫煙をする若者が現れるなど、閉ざされてきた社会から世界に眼を開くことになり、西洋文化の悪弊に染まる国民が現れた。
また家庭では家族間の対話が消えて皆テレビに齧り突く様なった。
・国王が突然の引退、民主化宣言で多くの国民から国王やめないで、民主化反対の声が上がった。
これに対して番組参加者から、国民の意識の変化の対応など、民主化するにはまだ民度が低いなどの声が上がったが、インドの保護国的現状からの脱却を図っての前国王の決断だったかも知れない。
私は偶然にも昨日のミャンマーのデモ弾圧と日本で、如何にしてミャンマーなどに軍事政権が生まれるか考えてみた。
そして
・日本にも軍事政権が生まれそれが第二次世界大戦から敗戦の道を辿った。
・軍事政権は国内の閉塞感から生まれる可能性が高いこと。
・そして現在の日本が政治のあり方では国民の間に閉塞感が拡がる危険性のあること。
その大きな要因として、
・中国の台頭→企業競争力の低下→人件費の削減→社会格差発生、貧困化の進行と言う、経済発展政策の見直し、貧困化の甘受など国民の意識を変える以外は、どうにもならないとも思える現象
・少子、高齢化、家庭内殺傷事件の続発など社会の劣化など解決の方法は判っていても、国民の意識の変化に期待するほかないとか、敗戦後50年に亙って日本古来の良い所を無視または軽視してきたつけの支払いなど事実上非常に解決困難な問題を抱えている。
それに加えて、
・参院選の勝利した民主党の国会運営の仕方によって予想される政治の停滞
を上げだ。
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リーダーシップと国民の意識
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然し素人の悲しさで、前述のテレビのを見ながら私のプログの説明に舌足らずな点があったことに気がついた。
[リーダーシップ]
国民が閉塞感を持ち始めるとに、期待するのは為政者のリーダーシップだ。
例えば
・ユダヤ問題に悩んでいたときのドイツのヒットラーの出現だ。
彼はその熱弁で国民を熱狂させナチズムに走らせ大戦→敗退に導いた。
・大赤字に悩む日本での小泉さんもそうだ。
彼の自民党破壊、郵政改革一本槍、抵抗勢力の追放、刺客の派遣などで国民の喝采をはくし、総選挙で大勝した。
・その他米国の圧力でストレスが溜まったのを解消した、キューバのカストロさん、リビヤのカダフィ大佐
など数限りない。
そして、リーダーシップの要望への極限はスーパー・パワーの出現への期待だ。
例えば環境は少し違うが、米国占領軍による、日本の民主化、地主→小作農の農村の開放などがまさにそれだ。
詰まり国民は閉塞感からより強いリーダー・シップを求めて、それを持っていそうな軍事力を支配する人に頼ろうとする。
日本で言えば、海軍から米内さん、陸軍から東條さんなど軍人が首相になった。
そして今でも覚えているが、その事に対してこれと言った反対もなかったように、仕方がないと思いながら受け入れるのだ。
[国民の意識]
(貧困化の進行)
中国の台頭に伴う→社会格差発生、貧困化の進行にたしては、経済発展政策の見直し、貧困化の甘受など国民の意識を変える以外は、どうにもならない
と書いた。
国民の意識を変えると言うのは具体的に言えば、ブータンの例で言えば、国民総幸福量の考えに似た、ある程度の生活レベルの低下は辛抱しても、生活をエンジョイできることが幸せだと意識を変えることだ。
例えば一昔の一億総中流意識とか、家庭内の会話の復活、いじめの無い学校、努力すればある程度報われる暮らし、犯罪の殆どない社会、昔のように親切で正直な国民に囲まれるなどなどを幸福と思うことだ。
しかし私の説は多分的を得ていると思うが、今の時代に国民の意識を変える、特に生活レベルを下げるなど難しいことだ。
(高齢化)
予め断って置くが、具体例がないので私の経験から思ったことを書くが、正直言って、失敗や後悔することの連続の人生だったので、詳細は省いて項目だけを記すことにする。
(私の例は赤字で書く。)
退職前
一生続けられる趣味(登山などスポーツ、ぼけ防止のため川柳、英語等の頭を使うもの各一つ以上)を持っておく。
(仕事一本槍だけでなく、自分の将来の設計を考える)
少なくとも50歳前後からは禁煙、飲酒量を減らす、食事の量と質に気を配る。(私は喫煙とは無縁だった。)
(退職後現役時代の無理や不摂生が祟って退職後に肺ガン、糖尿病や成人病で悩む人がいかに多いことか)
退職後
1.再就職する、もしくはボランティア活動をする(全力でやるか無理しない範囲でやるか考え方次第)。
自分の経験、知識をさらに活かせる。
その場合、給料や過去の地位に拘らない。
2.スポーツや頭を使う趣味を続ける。
3.健康に留意する。
・定期健康診断を受ける。
・健康情報を蓄積しておく。(病気の予知法やどこに名医がいるとか)
・異常を感じたら直ぐ適切な医者にかかる。
(重い病気に関わらず、通院の便を考えて近所の病院にかかって死期を早めた何人かの人を知っている。私の場合は何度も手術を受けたが、都度土地で一番評判の良い医者にかかった。)
4.地域の活動に参加する。
(私の場合は地域の特殊事情で参加できないのが残念だ。)
この考え方のメリット
1.健康で張り合いのある毎日が送れる。
(濡れ落ち葉や粗大ゴミなどと言われずに済む)
2.趣味などのグループ活動に貢献できる。
昔からやっているので指導できなくても他の人のサポートくらいは出来る。
3.毎日を健康に過ごすことで、健康保険や介護保険の費用削減について国家に貢献
4.企業の人員不足の軽減
企業は高齢者の前向き且つ積極的な採用を考える。
5.企業の人員経費の削減
経験豊富の人を年金見合いの最低賃金で雇える
6.高齢者は年金の他の収入が入ることで通常の年金者以上の(僅かだが)豊かな暮らしが出きる。
例えば余分の収入を溜めて、年に一回は100万円以上もかかる豪華ツアーにも参加できる。
7.地域が活性化する。
8.以上の活動が高齢者の生き甲斐となる。
以上考えると高齢化は個人、企業や国にとって、マイナス面ばりでなく、プラス面もあり、よりこれを活かす政府の施策と企業の対応が必要となってくると思う。
この考え方の欠点
以上書いたように割り切って考える高齢者が何人いるか疑問だ。
普通の人は、今まで苦労してきたのだから、何を今更働くかとか、のんびりしたいと言う人が大半だ。
また就職やボランティア団体に参加しても、昔の肩書や収入を忘れられない人も多い。
そして体を動かさないための加齢に伴う体力の衰えと、頭を使わぬための思考力の低下、人によっては惚けの危険を冒していると思うのだが。
詰まり貧困化への意識の変化などと同様に、老齢化に関する意識の変化は、首領を神格化するため小学校から国民の頭に刷り込ませる北朝鮮のような、全体主義の独裁国家と違うので、国民の意識は容易に変えられない。
これは紙面の関係で次回に譲るが少子化問題も全く同様であるが、いくら難しくても、何時かはまた何とかして国民の意識を変えねばどうにもならぬ時が来る様な気がする。
その時は為政者のリーダーシップと国民に意識を変えることの必要性を納得させる能力がなお一層問われることになるだろう。
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