(前回の「市場中心主義の経済と社会主義的国家運営」のつづきです)。
米国流の自由主義経済では日本は貧乏になり社会福祉費増大で財政破綻。非正規社員を正式の試用社員、労組への加入。チームワークの推進、残業時間の規制、関係官庁による規制の強化などで日本株式会社復活。
「提案の詳細」
*残業時間の規制強化
定時退社の問題は最近テレビでも良く取り上げられていますが、この提案はこの問題は政府や地方自治体の積極的な関与です。
a.残業時間は正規、試用社員とも、1日2時間以内目標。最大で昔のように残業は月100時間以内厳守。
・目的は従業員の健康管理の強化→日本の健康・介護保険財政の健全化。
・今のドイツのように少ない残業時間による、世界最低級の従業員一人当たりの生産性の向上→従業員の待遇改善。
・経営陣は残業規制と労組の存在の対策として、日本企業得意の改善活動で必ず対応策が出て来るし、作業効率があがるのは間違いないと思います。
・社員の家庭復帰、待遇改善に併せて少子化対策の一貫にもなる?
*過去の日本企業を支えて来たチームワークの推進、行き過ぎた成果主義の是正
企業の中には営業、開発など華やかな仕事もあるが、大半は裏方的なチームプレイの仕事が殆ど。その様な人でも特に成果を上げた人や改善活動の中で優れた提案をした人がいれば学歴に関係なく昇給、昇進を認めるべき。
ごく最近マタハラで上司、同僚から本人に辛い思いをさせられていること、、育休が取りづらいなどの報道がありますが行き過ぎた成果主義の現れ。チームワークを推進している現場では考えられないことです。
*健康管理の強化
前記の残業時間規制、年一度の健康診断の実施を企業に義務付け、それで引っかかった人の病院行き推進で在職、退職後の健康保険の支出削減
*関係官庁、地方自治体の企業に対する指導、監視の強化
特にブラック企業、従業員に対して非人道的な扱いをする企業への指導、監視によるモラルハザードの防止。
現在ブラック企業が跋扈(政府はその名前を公表するとしているが私の知っている範囲で公表したのは僅か一社)、最近の報道では学生のアルバイトを中心に高額の賃金を約束しながら入社してみると、長時間の残業を前提としたもので嫌なら辞めよと言わんばかりの詐欺的、残業代無視の高圧的なやり方とそれに対する関係官庁の生ぬるい対応。
安倍さんの経営者よりの姿勢に遠慮しているのかも知れませんが、このままでは社会保障費で国の財政破綻、健康・介護保険の財政悪化、経営者と従業員とその退職者のモラルハザードが起こっても当然のような状態。そうなれば日本社会はお終いです。
なおサービス産業に就いては国民もネット上で取り上げては。
「私の提案の問題点と良い点」
*製造業の競争力の低下→元非正規社員に代わる正規試用社員を含む従業員の企業への愛着・忠誠心に基づく自主管理・改善活動の強化で企業の生産性向上、産学官一体となった
日本株式会社の復活
*技術流出の防衛に政府・地方自治体の関与
中国などの人件費の安い企業との競争に製造業が勝ち抜くには、日本得意の技術とチームワークしかありません。
*サービス業への指導強化
・国内のサービス産業の競争力は皆同じ条件になるので外国との関係はないのでやろうと思えば遠慮なしにできる筈。
テレビでも日本のサービス業の生産性が世界で最低クラスなのは従業員の低賃金だと指摘し外国並みの商品の単価を上げるべきと指摘していました。
規制強化で物価が少し上がるかも知れないが、それは今までの非正規を含む社員、アルバイトの犠牲によるものなので国民全体として受け入れるべきと思います。(上記のような従業員の犠牲の上でなりたつている食堂で食べて旨い、その服を着て暖かいと思いますか。)
*厚労省の負担増加→企業の味方から国民の味方への変換で職員のモラル向上、健康・介護保険財政の改善と生活保護費など社会保障の経費削減(前回の投稿で書いた問題点の対策)
*提案の実施による貧困化の防止と低所得者そうの二極化に伴う社会不安の増加の防止
*経営者の会社の運営が難しくなる→正規試用社員を含む社員の改善活動に頼るしかない。
規制強化で凡庸な経営者は排除される。
以上の他にも問題点、よい点もいろいろあると思いますが、全体の方向として素人の私の考え方も一考に値するような気がするのですがいかがでしょうか。
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