普通のおっさんの溜め息

戦前派から若い世代の人たちへの申し送りです。政治、社会、教育など批判だけでなく、「前向きの提案」も聞いて下さい。

民主党へ(1)勝因の分析

2007-07-31 09:48:38 | 民主党

念願の参議院第一党になられておめでとうございます。
しかし民主党としてはこれからがむしろ正念場だと思いますので、次の私の意見についてご参照願います。

<<民主党大勝の理由>>
<前回と今回の選挙の比較>
前回の小泉さんの郵政選挙のとき、彼の郵政改革反対の党員の追放、刺客派遣という奇抜な作戦に載せられて、マスコミが選挙中と言うのに、自民党ばかりに偏った選挙の報道をしてしまった。

私はこれに気がついて、地もとの民主の候補者に、それまでの政策羅列の選挙作戦から小泉の独裁反対のキャンペーンに切り換えねば負けるぞと投書したことがある。
このままでは民主党は来年の参議院選で負けるかも 

小泉さんに載せられたマスコミと、一人区の問題で、民主党は得票獲得率では、自民党と殆ど変わらぬのに、大敗を喫した。

<今回のマスコミの報道>
私はブログに、今回の選挙では、マスコミ、特にテレビでは少なくとも自民、民主党に対しては公平な報道すべきと書いた。

実際、テレビに限って言えば、選挙報道に対しては割合に公平な報道をしていたように思う。

然し一般の報道番組では、選挙期間中、赤城さんの事務所経費問題が繰り返し繰り返し放送された
何故あのような事務処理のミスの証拠があれほど出てくるのか。
それは、政治に関するスキャンダル暴露で特異な才能を持つ、左派政党か、週刊誌で安倍憎しの報道に躍起になっていると書かれたマスコミが見つけ出してくるのか知らない。

然し、はっきりしているのは、あのような単なる事務処理のミスを、比較的中立な読売、産経系のテレピまでが選挙期間中に執拗に報道したことだ。

あの報道を意図的にしたのなら、その卑劣さは責められるべきであり、他社に負けまいとして報道したのなら、テレビ特有の横並びか人真似の癖を恥じるべきだろう。

果ては可哀相の赤城さんの絆創膏に、「公的立場にある人には説明責任がある」と追求する記者まで現れたのには呆れるやら情けないやら。
その記者は、報道者としての見識やプライドを持っているのだろうか、それとも何らかの下心があったのだろうか。

そしてその結果は、昨日も書いたが、
[読売新聞が取材した落選した与党候補7人が感じている敗因]として、
年金                                 4人
政治とカネの問題            3人
小泉政権による地方切り捨て 1人
農政への理解不足               1人
を上げていた。

7人のうち3人まで「政治とカネ」を敗因に上げているのは、如何にマスコミの力が大きかったかを示している。

つまり毎日の赤城さんの事務所経費の報道が、普通なら忘れかけているはずの松岡さんの「なんとか還元水」やそれを庇う安倍さんの拙い対応、彼の自殺の話を思い出させたのだ。

<民主党の勝因>
そしてその偏った報道と、前回、民主党が苦杯を呑んだ一人区の問題が今回は民主党にとって有利に働いて、大差の勝利となったのだ。

民主党の勝因は政治の面で言えば、年金問題という神風が吹き、安倍さんの政治手法の拙さが、私が何度も指摘してきた、民主党の多くのチョンボを帳消しにしてくれただけの話だ。

そして自民にとっての逆風を煽いでくれたのが、マスコミの意図的または横並びの放送だ。
それに載せられたのが、かっての純ちゃんブームに乗ったのと同じ、一部の軽薄な無党派層。
それと、たるみが目立つ自民党にお灸を据えるつもりで投票した人。
そしてそのどちらの人達も、左派政党や特定の宗教から推されている政党に頼るのは心もとないからと民主党を選んだのに過ぎないと言うのが、公平な見方だと思う。

もっと厳しく言えば、小沢さんの地方重視の選挙戦略と、年金問題、自民党の失敗、マスコミの偏向報道でいわば転がり込んだ勝利だ。
多くのインターネット上の批評で判るように、民主党が自民党より優れていると思われた訳ではないと知るべきだ。

前にも書いた様に、民主党はこれから先の対応が正念場だ。
大勝に浮かれず、この現実をしっかりと直視しておく必要があると思う。

参照:
カテゴリー →民主党

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自民党大敗の分析

2007-07-30 13:17:03 | 安倍内閣

参院選で自民党大敗が明らかになった。
これについては、私の7月19日の私の安倍さん評(2)
でも書いが、選挙前ということもあり、安倍さんの政治手法について絞って書いたが、選挙も済んだので改めて自民党全体の問題として大敗の原因について纏め直して見た。

1.支持率を頼りに安倍さんを選んだこと
自民党は拉致問題に対する言動で国民からの高い支持率があると言う理由だけで、安倍さんを選んだ。
その拉致問題は今の状況を見る様に、北朝鮮政権の解体以外解決の手段がない。
つまり徒花に対する人気に基づいた支持率を持つ彼の未知数の政治力に自民党の将来をかけたのだ。

2.「美しい国」の言葉がもたらしたもの
安倍さんの所信表明演説は立派なものだったが、 「美しい国」と言う奇麗事過ぎるキャッチコピーが彼の実際に当たっての言動にマイナスに働いた。
例えば世論の非難を浴びて引っ込めた「ホワイト・カラーエグゼプション」による残業代ゼロ政策「美しい国」では考えられない事だ。
だから安倍さんの発言の全てが「美しい国」の尺度で、見られてその発言がうさん臭く見られることが多かった。

3.小泉政治の継承
安倍さんの所信表明演説を良く見ると、小泉政治の歪み修正または脱却だ。
然し彼は(私の考えでは)彼の人の良さからそれを明言しなかった。
それどころか小泉路線の継承を唱えた。
もし彼が小泉政治の脱却と修正を宣言していたら次のように彼または自民党の評価が180°変わっていたかも知れない。

(1)復党問題
・もし安倍さんが私は小泉さんと違うのだからと言って、ほぼ無条件で全員復党させていたら、郵政改革反対だけで、自民党を追放した小泉さんの冷酷、独裁的な手法に首を捻っていた多くの人達から、安倍さんの暖かい人柄に対して喝采を浴びたに違いない。
実際は、小泉路線を
継承すると言った安倍さんが、復党者に踏み絵を踏ませて恥をかかせた上で復党させた。おまけに、党の決めた原則に反した人まで安倍と個人的関係を理由に入れるのだから支持率が落ちるのは当然だ。

・今回の選挙で大物の片山自民党の参議院幹事長が落選した。岡山は復党を辞退した平沼さんの地盤だ。平沼さんは片山さんを支持したが、平沼さんの支持団体は自民党のために動かなかったのが片山さんの落選の一因と言われている。

(2)年金問題
これは自民党の責任ではあるが、明らかに小泉さん以前の首相の責任だ。
彼が小泉路線の脱却を唱えている安倍さんが昔のことを何も言わずに、全てを自分の責任として、今回の様な思い切った法案を通したら、今のような安倍さんへの大きな批判は無かったかも知れないし、彼の問題解決の態度に支持を与える人も多かったかもしれない。

それと後にも述べるが彼の政治的な感覚の鈍さと、政治手法の拙さから、問題の拡がりを見落として、早期に手を打たずに問題をこじらせてしまった。

3.問題の多い内閣の閣僚
・私は組閣の時から問題を抱えていた閣僚の多い事、安倍さんを支えるご意見番や副首相的な人がいないと指摘していたのだが、不幸にもそれが的中してしまった。
柳沢さんや松岡さん がそれだ。
この様な人が出た時は、小泉さんなら直ぐに閣僚を切り換えるのだが、安倍さんは徹底的にそれを護ったて、それが「美しい国」を唱える安倍さんの支持を落とす ことになった。安倍さんは小泉さんから学ばねばならぬ、時に応じての非情さなかった
・その代わり彼は小泉さん流の官邸を中心として押しまくるリーダーシップを発揮した。
その現れが、談合防止→その温床の天下り防止→新人材バンク法案という党内からも反対がでた小手先の欠陥法案の提出だ。
その理由は閣内の人材不足(小泉さんの時は竹中さんがいた)のため安倍さんの決断にまつ事が多いためだ。
自民党としては新人の首相を補佐する協力なスタッフ内閣に入れるべきだった。
然し安倍さんは小泉さんの真似をして自分で全て決めてしまった。それが党内でも揶揄される仲良し内閣を作ってしまった。

4.自民党の脇の甘さ
自民党は半世紀に渡って殆ど一党支配の世をエンジョイしてきた。
そしてこれが何時までも続くとなにとなく思っていた。
それが幾つもの油断を生んできた。
(1)小泉改革の影の部分から来る国民の不安、不平に対する対策を忘れていた。
 1)改革に伴う社会格差、地方格差
 2)一般国民の負担の増加
そしてこれが本来の自民党の基盤を脅かしはじめているのに。
これこそ「美しい国」の基本なのに。

(2)総裁選候補者をその人の支持率で選んだ。
(3)参院選大敗を喫した今、自民党の中から挙党一致内閣を作るべきだと言っている。
    本来は新人が首相になった時こそ挙党一致でことにあたるべきだった。

(4)閣僚の数々の失言
(5)事務所経費の不透明さ
     何故、野党の提案と同じかそれ以上法案しか出さなかったのか。

(6)消費税など選挙に不利だからと国民を馬鹿にしたような事を言う。
(7)政権の維持がおかしくなりかけているのに、マスコミに内閣批判じみたことをマスコミに言う。

 5.安倍さんの稚拙な政治手法と政治への感の鈍さ
(1)憲法を参院選の主な争点にする言う一方で集団的自衛権についてのパネルを作り、反対党に日本を外国での戦争に駆り立てるものだとの批判の口実を招く。
実際に参院選で憲法のことを選挙で持ち出したのは、社民党と共産党だけで、憲法論争など消えてしまったが、安倍さんが鷹派だとの印象だけ残った。

(2)憲法改正には国会の3分の2以上の賛成を要するのに、国民投票法案の強行採決で、民主党の反対を招き、憲法改正の道を自ら閉ざしてしまう。

(3)安倍さんは多くの懸案の法案を前にして、議会の多数を頼んで強行突破した。
参院選を前にしたこの議会の攻防を国民は見ていた。
そして参院選で安倍さんが如何に多くの法案を成立させたか誇らしげに言うたびに、国民は自民党の強引なやり方に不安を感じていたのに気がつかない鈍さ。

[読売新聞が取材した落選した与党候補7人が感じている敗因]
年金 4人
政治とカネの問題 3人
小泉政権による地方切り捨て 1人
農政への理解不足 1人
年金問題や地方切り捨ては直ぐに思いつくことだが、「政治とカネ」と言う自民党としてどうにでも簡単に処理できることが大敗の一因となったことは、安倍さんも自民党も考えが甘かったことを十分に反省する必要があると思う。

6.国民から遊離しかかっている自民党
私は上のようなことをブログに何度か書き、同じことを自民党にも投書した。
それが無視されるのは、当たり前と言えと思うが、半世紀も与党を続ける自民党が支持率の調査で40%を占める私のような無党派の意見を何らかの汲み上げるシステムを構築する必要はないだろうか。
無党派がそれが小泉さんの時には大勝させ、今回は大敗させる大きな要因になっているのだから。
落選候補の感じることと、私のような普通の国民が感じていること、ブログや2チャンネルで書かれている事には大きな差があるようだ。

今朝のテレビで、比例区でトップ当選した升添さんも、私と似た様な意見を言っていたが、政権与党全体として国民との間のギャップを埋める努力も必要なような気がする。

参照:
カテゴリー→安倍内閣


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素人が見たサッカーのアジアカップ

2007-07-29 10:59:52 | 日々雑感

サッカーのアジアカップは28日、パレンバンで3位決定戦が行われ、韓国と対戦した日本は、1人退場者が出た相手を攻めあぐんで延長戦まで得点できず、PK戦の末に敗れた。 (読売新聞)

今度の試合に限らず日本の試合でいつも思うのだが、素早いパス廻しを中心とする日本の戦法のことだ。

この戦法は対戦する相手はとうに研究済みで、日本がパスを廻している間に、2~3人を残した全員が、ゴールを固めてしまう。
そんな密集した敵陣を突破して、ゴールを目指すのは素人眼でも、高度な技術といくばくかの幸運を要するような気がする。

相手チームはゴール前で、奪ったボールを素早く前線に廻して素早いカウンター攻撃を仕掛けてくる。
だから余程実力的に差のない限り格下のチームでも、日本と変わらないシュートをすることが出来る。
と言う事は格上の日本と同じような得点のチャンスがあると言う事だ。

特に永遠のライバルである韓国は、パス廻しをする間に、ゴールを固めるだけでなく、不用意なパスを奪ったり、パスを受ける日本人選手の後ろから素早く飛び出してボールを奪うなど高等技術で反撃に廻りゴールに突進する。

特に今回のように不運な警告で、一人減った中でも闘志を失わずに前記の戦術で日本と互角に戦ったのは、敵ながら素晴らしいチームだと感激させられた。

素人の私には、もっと違った戦い方もあると思うのだか、苦戦を強いられた、首長国連邦、オーストラリア、サウジなどの戦後評でも専門家は、セットプレイ時の防御体制の不備を指摘するだけだ。
私などは前の言い方と逆だが、敵味方が密集の中で、点を取られるのはケアレスミスもあるかも知れないが、不運もあると思うのだが。

こんな試合を見ていて昔のことを思い出した。
工場のサッカーの試合で、私たちの課のとった作戦だ。
有名高校でサッカーの選手だった私の部下を除いては、野球選手の経験を持つ2人を含めてサッカーは素人ばかりだった。

主将である部下の作戦は、元野球選手の二人だけを前線に残して、ゴール・キーパーを務める彼を含む8人全員でゴールを固めることだった。
作戦は見事成功、全ての対戦で0対0のPK合戦になり、元本職のゴールキーパーが相手チームのシュートを止めて、あれよあれよと言う間に、準決勝まで進んだことがあった。

勿論これは極端な例だが、格下のチームの言っても、国を代表する試合で、ゴールを固める敵からから点をとるのは難しいのは当然だ。

今日の読売でも「圧倒的な個人的な能力を持つFWが出現しない限り、組織力に頼るしかない」 と読みようによっては諦めに似たような評をしていた。

それで素人の私が思うのだが、
・攻撃のテンポを今までのようにゆっくり、時には急にスピードを上げる。
・カウンター攻撃ももっと取り入れる。
・ドリブル突破も時にする。
・ゴール前でのスローインの時ピットのセンター付近まで放る。
など日本の互角かそれ以下の韓国チームでもやっているようなやり方も今までの戦術に組み込み、それに必要な選手を選抜し、必要なら養成してナショナル・チームに参加させる。

パス廻しは少し下手でも、色々の特徴を持った選手、突破力のある選手、空中戦に強い選手などを入れるなどして、もう少し個性的な選手を入れても、良いのではないか
日本には中村俊輔選手のような天才的なシュート力を持つ選手や欧州でも抜群の得点力を持つ高原選手などもいる。

日本が目指すのは勿論ワールド・カップだ。
その為に彼等が外国で発揮したような活躍が出来るような戦術、今までのような組織力に加えて意外性のある戦術も考える必要があるのではないかと思うのだが。

これは何度も言う私の全くの素人考えです。もし読者の中にサッカーに詳しい方がおられましたら教えて下さい。

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親の要求で悲鳴を上げる教師

2007-07-28 07:40:45 | 教育問題

7月27日、NHKの九州向けで「親の要求で悲鳴」の放送があった。

そこでは困った親の新しい例として、
・不登校中の子供が行ったゲーム代を支払え。
・子供が朝寝坊なので学校から毎朝モーニング・コールをしろ。
・学校で怪我した子供を病院に連れていったところ、親らかその病院が家から遠すぎるのでとタクシー代を学校に請求してきた。
・親同志が仲が悪いのでその子達の席替えをしろ。

<<モンスターペアレンツの問題点>>
これらの問題に対してモンスターペアレンツ(理不尽な父兄)でも書いたが今日は年代ごとに問題点を整理してみた。

但し、教育環境の変化については地域によっても人によっても違いがあり、しかも素人が書くのだから、不正確かも知れない記事と承知の上で定性的に見て頂きたい。

<戦前>
教師は聖職と言われ、医師や弁護士などと同様またはそれ以上の尊敬を受けていた。
多くの家庭は貧しくかつ、多くの子供を抱えているので教育はまったく学校任せだった。
家庭内や社会の長幼の序が護られており、年上または目上の人達からの日本古来の価値観や仏教の教えなど子供達への躾けはほぼ行き届いていた。

勿論良い事ばかりでなく世の中は次第に軍国主義の道を歩いていた。

<終戦直後>
米国と日本の教育環境の違いを無視した民主主義を基調とする教育を導入された。
[日本と米国の教育環境比較]
米国:
・訴訟社会と言う民主主義の基本である権利主張に対してブレーキがある。
・フロンティア・スピリットを基調とする価値観や、キリスト教の教えに基づく家庭でのしつけがある程度出来ていた。

日本:
・訴訟など日本の文化に馴染まないので、権利行使の主張のし放題になりやすい。
・武士道の否定は否定は致し方ないとしても、日本古来の価値観の軽視または無視、否定するものまで現れた。
・神道の否定は当時は致し方ないとしても、仏教関係者までもが自信を無くしてしまった。
・それでも多く国民は昔の価値観をまだ信じていたが、敗戦のショックで学校で民主主義を習ってきた子供たちに、それを教えるのに迫力がなかった。
・それで教育は学校中心。
・権利重視、義務、責任の軽視または無視で、権利は追求するもの、義務と責任は人が負うべきものと言う考え方が一人歩きする素地ができた。

<戦後から1990年代まで>
[学校]
1947年 日教組設立、「教え子を再び戦場に送るな」を標語に文部省と対立
1950年~1999年 日教組は国旗掲揚と国歌斉唱に対して否定的な立場
1958年 組織率:86.3%
1961年 全国統一学力テスト実施への反対
1965年 歴史教科書問題をめぐった裁判
・教育の独立の名のもとに学校と言う密閉空間での生徒の純粋培養
・自主的な学校運営の名のもとの日教組の学校支配(日教組の方針反対者への「吊るし上げ」)
・教師は聖職者でなくて労働者と主張(聖職者の名での国からの搾取反対?)
・一番のお客である筈の生徒の方を全く向いていない
・家庭にとって生徒は人質と言う考えが広まる
・中学校教師から小学校の学力低下の問題点提起はするが小学校教師への攻撃なし、それをクラスの生徒数削減と言う教師の労力提言の目的に利用
・日教組に率いられた教師管理のためのレポート提出など戦前とは比較にならない仕事が増えてきた。
・学校管理の強化などから学校管理者へ教育委員会へのパッシングが始まった。
・学力低下そこのけの日教組などの政治活動への反発から教師のパッシングが始まった。
・社会的な訓練や家庭での躾けの出来ない子供が増えてきた。
・学級破壊などの一部学校での教育環境の荒廃が始まる。

[学校を取り巻く環境]
・学校教育の民主主義教育をそのまま鵜呑みにする父兄が出てきた。
逆にその行き過ぎを指摘し日本古来の良い点を教える人が自信喪失で迫力に乏しかった。・それで、権利は追求するもの、義務と責任は人が負うべきものと間違った民主主義を信じた生徒が出てきた。
・その生徒達が終戦後から1990年代の約40数年の間に、親になり子供を持ち、その子がまた親になると言う世代交代(と言う名の家庭教育環境の劣化)が進み始めた。
・経済の拡大と共に核家族化、少子化が進み始め、少年社会の縮小、消滅が始まった。
・異状に子供の教育に関心を持つ親、反対にそれを学校任せにする親が出始めた。
・塾の増加

<1990年以後から現在まで>>
[学校]

1991年 日教組の多くの組合員や一部の単位労働組の離脱し始める
1994年 日教組は文部省(現在の文部科学省)と協調路線をとることに決定し、文部省と和解した
1995年 隔週土曜日を休業日
1977年~1989年 学習内容、授業時数の削減。
2002年 完全学校週5日制の実施。日教組の提案の「総合的な学習の時間」の新設。
2004年 国際的な学力比較調査で日本の点数低下が問題となる。
2005年 文部科学省による学習指導要領の見直しを中央教育審議会に要請。
2006年 日教組組織率:28.8%

[学校]
・日教組と文部省(現在の文部科学省)と協調路線で、日教組は永年の懸案の土曜日全休を獲得、学力低下の問題を「総合的な学習」にすり替えしまった。
・当然の様に様々な教育改革が提言され、教師はその変化に悩まされ始めた。
・教師の質の向上だけをの提言によって教師間の連携プレイの減少など益々悪化する教育
・学校のコミュニティーへの開放が言われ出した。
・所謂モンスター・ペアレントの発生→神経系統の病気に悩む教師の増加。
・社会のルールを知らない教師が出始めた。

[学校を取り巻く環境]
 ・権利は追求するもの、義務と責任は人が負うべきものと間違った民主主義を信じる一部の家庭の世代交代が3世代まで進んだ。
・学校はサービス機関だと言う考えが進み始め、良くないサービスにクレームを付けるのは当然だと思う父兄が出てきた。

<<モンスター・ペアレントの対策>>
前記の「親の要求で悲鳴」のテレビでは、モンスター・ペアレントの対策として、父兄会がその対策に乗り出した例を報じていた。
たしかに父兄会ならその名の通り父兄の立場にたっているので、いくら判らない親でも彼らの意見をひねて受け取ることはないと思うので名案だと思うが、クレームで教師をノイローゼにしたり退職まで追い込むモンスターに対してどれだけ納得させるかは疑問だ。

やはり文科省が考えているクレームの対応を外部の専門家に任せる「外部委託」か、私が「モンスターペアレンツ(理不尽な父兄)」で書いた様な教育委員会に専門の対応者を設けて分からず屋を論破し、教育する方法の方がより現実的だと思う。

前のテレビで教師をサービス提供者と割り切って如何にお客さん(教師にとって本当のお客さんは生徒である筈だが、ここでは父兄)に、にこにこと気持ち良く接するかのトレーニングをしていたのを見たがこれでは、モンスターのような分からず屋を益々つけあがらせるだけだと思う。

基本的には、このような分からず屋の親が何故出てきたかを探求し、それが私の言う様に教育にあるとすれば、教育の方針を見直さなければ永遠に分からず屋の親が出てくることになると思う。


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候補者の選び方

2007-07-27 07:05:50 | 政策、社会情勢

いよいよ参院選が数日後に迫ってきた。
それで私なりに選挙への選択肢を考えてみた。

1.何に重点を置いて投票するのか
(1)政権交代それとも自民党続投→2.
(2)支持政党の勢力拡大→3.
(3)参議院の役割強化→党派を超えて優れた人を選ぶ→4.

2.政権交代それとも自民党続投のどちらを望むのか
(1)政権交代を望む
 1)支持政党に投票→4.
 2)支持政党に適当な候補者が居ないとき→3.
(2)自民続投を望む
 1)支持政党に投票→4. 
 2)支持政党に適当な候補者が居ないとき→3.

3.選挙区に自分の支持する政党の候補者に首を捻る人がいたとき
(1)目を瞑ってその人に投票
(2)支持政党の将来のために敢えて(例えば不純分子を除くなど)
 1)白票
 2)野党または与党の他の人に投票→4.

4.候補者の立候補の目的
(1)出身地域や特定グループの為に働く人?
(2)日本の為に働く人?

多くのブログを見ていると、問題意識の強い方ほど、自民党もうさん臭いが野党も頼り無いと言う人達が多い様です。
その方達にお願いです。
今回の参議院選挙には上記のように、多くのそして重要な選択肢があります。
特に3.(2)に書いたようにマイナス的な投票も大切だと思います。
今回だけは、どれもこれも頼り無いから棄権など言わずに、貴重な一票を活かしてはいかがでしょうか。


参照:
マニフェストの読み方

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柏崎刈羽原発事故について

2007-07-26 09:54:04 | 日々雑感

<<原発批判>>
柏崎周辺で起こった地震による原発の事故についてマスコミやブログでの批判が盛んだ。私は昔、装置産業の工場の保全を担当した経験から、原発側の立場になって今回の事故を考えてみた。

マスコミなどの報道を見て昔の原発反対運動が盛んだったころより、ずいぶん良くなったなと思ったのは、今回の事故で原発無用論が殆ど出なかった事だ。

当時は原発の専門家と自称する人達や、経済評論家が、危険な原発よりも風力やソーラー発電など無害なものを開発すべきだと反対していた。
彼らはその発生可能な発電量など全く無視していた。

私はそんな報道やテレビ番組を見ていて、そんな詰まらぬことを言うくらいなら、何故もっと有効確実な省エネなど言わないのかと呆れたり憤慨したのを覚えている。

そのような人達は風力やソーラー発電の実際を見て彼らの昔の意見が空論だったのに気付いたのだろう。

それでも専門家、テレビの解説者やコメンテータータがいろいろ原発関係者の批判をしている。

<事故の責任>
今回の原因は近くに活断層があったことを見落としていたことに尽きる。
これに対しては、責められるべきは本来そのような活断層を見落とした人達、次にそれを信じて柏崎の地を選んだ人達、次は原発の耐震基準を作った人達だ。
そうかと言って現在の原発の運転者達も当然責任を負うのは当然だ。

然し言いたいのは、マスコミが原発の危険性を煽ったり、運転責任者ばかり責めても、物事の本質を見失うもので、基本的な解決にならないことだ。

<<今回の原発事故が教えるもの>>
7月26日 読売新聞の柏崎刈羽原発「再開は来秋以降」…班目・東大教授が見通し

によると、
経済産業省が新設する審議会の委員長に内定している班目春樹さん(原子力社会工学)は原発に求められる4段階の耐震基準のうち、上から3、4番目の「B」「C」に分類されている機器や建物について、「今回のような想定を超える地震では、壊れて当たり前」だといい、「たとえBやCの機器が壊れても、外部に放射性物質を大量に放出するような事故には発展させないのが原発の設計思想」とも強調した。
と言ったそうだ。

勿論経済面から何から何までも原子炉並みA級の耐震強度を持たせることは、無茶な話だ。

原発の運転のポイントは、地震が起こった時原子炉で最も重要とされる「止める」「閉じこめる」「冷やす」、という三つの機能が正常に働くことだ。

今回は、地震→変圧器の火災→消火設備と体制の不備→陥没などの道路事情→外部消防車到着の遅れ→数時間後に鎮火で済んだ。
然しこの程度で収まらず、全変圧器の故障、所内停電→ポンプ停止、となれば肝心の基本操作である、原子炉を「冷やす」ことが出来ただろうか。(勿論ポンプ系統にも二重、三重の安全処置がされていると思うが。)

<<今回の教訓を活かそう>>
この様に、今回の事故は、B,C級の装置の事故でも、廻り廻って大事故を起こす可能性があり、原子炉本体に影響を及ぼすかも知れないし、外部の人達の人身に大きな影響を及ぼす放射能漏れが起こる危険性もあることを我々に教えてくれた。

緊急のとき、原子炉を即座に完全にシャット・ダウンし、あらゆる設備からの放射能洩れを完全に防ぐこと。
その為にそれに関する周辺装置も原子炉に準じた耐震基準内に整備して置く事。
そしておもむろに時間をかけてそのほかの壊れた周辺機器を修理するのが本筋の考え方だろう。

しかしこれは言うは安く行うのか難しの良い例だが、やるしかないのが原発の宿命だ。

柏崎刈羽原子力発電所では変圧器の火災の他にも、排気ダクトのずれ、消火配管の破損、使用済み燃料プールからの水のあふれ、クレーンの故障、道路の陥没など多くの事故が発生したそうだ。

今回は幸いにも周辺に災害を及ぼさずに停止できたと言う、貴重な経験と教訓を残したくれた。

それにこれらの損傷状況の一般公開は他の多くの原発関係者に多くの情報を与えたに違いない。
特に、使用済み燃料プールからの水のあふれなどおよそ考えつかない事故だが、この映像を見て、十勝沖地震(M8.0)で出光興産㈱北海道製油所の大型の原油タンクの火災の原因である、油面の揺れ(スロッシング)に似ていると気付いた関係者や専門家も多くいたのに違いない。

この事は情報の公開が如何に大切かを物語っている。

これから多くの専門家や関係者が周辺装置の事故原因を探求し対策を考えるのだろう。

そしてこの全ての教訓とノウハウはをは国内の全原発に伝えるべきだ。
何故なら一般企業と違って、日本の国策会社である各電力会社の間で競い合う必要などなど何もないのだから。

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地方都市を見直そう

2007-07-25 11:48:52 | 地方分権と再生

団塊の世代の人達の大量退職にの時代になってテレビなどで余生を如何に過ごすかに関連していろいろな報道がされている。
田舎に引っ込んで蕎麦を打つ、または自給自足の生活を打つなど、ややマンネリ染みたものから、沖縄あたりの孤島での生活、東南アジアで長期滞在など。

然し都会で暮らし慣れている人達は、ご近所の付き合いや、全く環境の違う所での生活や医療などの不安は拭えない。
それかと言って、首都圏などの高層マンションでの老後の生活はどうもと言う人達に地方都市でのの生活をお勧めしたい。
その一例として私の生まれ故郷の北九州市周辺での生活を紹介する。

<<北九州市の生活環境>>
1.抜群の自然環境
(1)海岸沿いに発達した地勢から街の背後に自然が一杯の山波が連なっている。
例として、「福岡県の山歩き」の本を見ても、北九州市内だけて゜゛8つの山が紹介されている。
その他にも羊群原やドリーネの集積で有名なカルスト台地である平尾台も市内にある。

その代表的な山である皿倉山からの眺望は、有名な六甲山や函館山からのそれに匹敵する。
さらに皿倉→福智→牛斬から炭坑節で有名な香春岳までは超健脚者でも12~15時間要する大縦走が楽しめる。

私事だが、80歳を越した今でも山登りを楽しめているのは、この環境で生まれ育ったせいだ。

(2)市の北側は玄界灘、東は周防灘でどこでも魚釣りが楽しめる。
また同市が抱える海水浴場から西に連なる海水浴場は全て毎年「快適」の判定を得ているほど綺麗な海だ。
(3)市内の公園の数とその面積は政令指定都市の中で2位を占める程多い。

2.生活環境
(1)医療
心臓のカテーテル治療で日本一と言われる小倉記念病院、脳外科の手術では九州一の済生会八幡総合病院始め、政令指定都市の中で子育てNo.1 の理由の一つになった救急医療の充実など、成年病予備軍の団塊の世代にとって有り難いことだ。
その他、厚生年金病院などのほか、新日鉄記念病院、三菱化学病院など大企業付属の大病院なども一般の人でも利用できる。

(2)安くて豊富な食物
これは周知のことで特記するまでもない。

(3)安い住居費
たまたま新聞に入っていたチラシを紹介する。
副都心の黒崎駅から徒歩4分のマンション。
4LDK、頭金 0、毎月54,907円、ボーナス時 88,770円

(4)文化環境
北九州市は都市型の公民館の発祥の地だと言われるだけあり、各区毎の生涯学習センター→主要地域の市営の市民センター→各町内会毎の公民館がありそのいずれでも、各種の文化活動が安い会費(多くて月に千円)で楽しまれる。
私の属している3つのグループの内、2つのグループは講師なし、エアコン使用時の費用を納める程度の会費、もう一つは月一度の会のときに百円納めるだけだ、講師は謝礼を受け取らない。

勿論どこにでもあるような多額の月謝をとるカルチャー教室も多くあるが、北九州周辺は、公民館中心に自主的に文化活動している点では、日本で一番盛んな地域の一つだと思う。

その他、市では毎年長者研修大学校(全 12回、費用2,000円)を開いている。
以上のような活動は北九州市に限らずその周辺の市や町でも殆ど同様、同程度の活動を行っている。

(5)安全問題
 1)地震
歴史上地震の被害無し。
活断層も地図上では殆どないが、勿論将来地震がないという保証はない。
 2
)水害
地形上から水没事故は殆どないが崩壊事故はときどきある。
3)干ばつ
上水道の水が確保されているので、断水は殆どない。
断水に悩まされている、福岡市に援助用の配管を最近済ませたほどだ。
4)やくざ
昔からの荒っぽい気質の名残で、時々新聞を賑わす事もあるが、実際住んでいる人達の生活実感としては、これで不安に襲われる事は殆どない。

<<北九州市の良くない評判>>
1.孤独死の問題
今まで二度に渡って報道されすっかり市の評判を落としてしまった。
その理由は、今まで生活補助の割合が他市に比して突出(多い方に)していたのを修正しようとしていたそのやり方が拙かったのだ。

これも今度変わった新市長が公約でも修正すると言って当選したので、いずれ良くなるだろう。

2.言葉がきつい
これは他の地域から来た人から良く聞く話だ。
それでいて、永くいる人は皆ほぼ親切で、開放的な土地柄であることに気付くようだ。

私は長らくボランティアで海外技術研修活動に参加していたが、大都市圏での研修生の中には、地域の人達の冷淡さに反日、嫌日になって帰国する人もいると言う噂を聞いたことがあるが、北九州地域での帰国研修生にこの噂を聞かないのはこの土地柄かも知れない。

これで思い出したが、北九州市は国際援助活動が盛んで、特に国際技術協力協会(KITA(カイタ))は国際協力関係機関では全国的に知られた組織だ。
メンバーは皆企業のOBで、平均年齢は70歳前後だが、ボランティア希望者が多く登録待機の人も多い。
勿論一般の国際協力事業も盛んで多くのボランティア団体が活躍している。


3.文化施設が少ない。
公設の図書館、文化ホールに類したもの、体育館とうは他大都市並だが、民営の劇場などの施設が少ない

4.有名人が少ない。
特に政治家については、舛添要一さんを除いて、傑出した人がいないのは福岡市も同様で、お隣の安倍さんほかの多くの政治家を輩出した山口県と違った県民性によるのだろう。

芸所の福岡市にはタモリさん、松田聖子さん、武田鉄也さん、など有名な芸能人は数えきれないほどだが、北九州市とその周辺は中尾ミエさん以外は有名人は少ない。
話は違いますが、博多出身の人の名前を並べてみると共通点(軽い人、土地の言葉で言えばトンピン)があると思いませんか。

芥川賞作家には、火野葦平さん、村田喜代子さん、平野啓一郎さんなどがいるがとうに忘れられた人やあまり有名でないようだ。

むしろ隣の中間市では高倉健さんや、仰木彬さんがいるのだが。

5.沈滞した経済
八幡地域にあった新日鉄の中核工場の君津移転以来の沈滞、どこにもあるような、シヤッター通りの問題もあるが、自動車関連の工場の進出、新飛行場の順調な滑り出しなど、いくらかは明るい兆しも見えている。

一言で言えば北九州市とその周辺地域は自然派だが街の生活も捨てきれない人文化活動により地域の人達と共にその余生を豊かに過ごしたい人にとって最適の土地として一考の余地があると思う。

団塊の世代の方達へ
余生を東京の高層マンションで(地震の恐怖をなんとなく感じながら)文化的な暮らしを送っても、田舎に引っ込んで蕎麦を打っても良いと思いますが、私が紹介したような地方都市にも良い所もあることを知って、その街の活性化に協力することもやり甲斐のあることと思いませんか。

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社保庁職員がスケープ・ゴート?

2007-07-24 08:46:16 | 日々雑感

私の属する英字新聞輪読会の資料で珍しく社会保険庁の組合員の側に立った記事があったので紹介する。
なお既知の記述も多いのでその範囲は抄訳、それ以外はなるべく詳しく訳すことにする。

「社保庁の職員は年金問題のスケープ・ゴート?」週間 Student Times (7月20日)
日本語の紹介文
消えた年金問題めぐり、国民の怒りは収まらない。政府は寛大な救済策を打ち出すなどして信頼の回復を狙うが、実際に保険料納付者の怒りをまともに受けるのは、社会保険事務所の一般職員だ。ある意味、彼らもこの年金問題の被害者と言えるのか。

○怒りの矛先を向けられる社保庁職員
・社保庁労働組合の書記長の意見

政府が支援する新しい会社が2010年に年金制度の運営を始め社保庁が潰れたら、彼と多くの同僚が職を失うのではないかと恐れている。
社保庁の職員は約5,000万の不明の年金保険料支払い記録のスキャンダルに関係したことで、批判のターゲットになってきた。我々はメディア、年金者や政治家から糾弾されてきた。
我々は実際は一生懸命働いているのに怠け者の烙印を押され、非難されている。
(彼らの意見と一般国民の見方のいずれが正しいのか。)

・元の社保庁の従業員の意見
社保庁は手を抜いたし、従業員は金を着服した。
内閣の支持率が落ちないように必死の安倍首相は社保庁の職員を批判し彼らの公僕としての保護されたステータスにあるのが問題だとした。
(まるで社保庁改革は安倍さんの自己保身の為だと言わんばかりだ。)

・批評家の意見
責任は官僚にある。
彼らは最初から天下りの組織をつくるために、年金制度を作ったのだと言う。
(この記事は悪いのは官僚(多分キャリヤー)で、一般の組合員は無実だと言いたいようだ。)

・昔の厚生省の課長(section chief)の意見
1994年に厚生年金制度が出来てから、官僚は権力意識を持ち始めたと言う。 
年金基金は数兆円の金を持っている。
官僚は社保庁長官は日本銀行総裁と同じくらいの力があると思っていた。
だから厚生省の官僚が引退しても簡単に仕事につくのは簡単なものだ。

○天下り先を確保するために外郭団体を設立
厚生省は厚生年金保険と国民年金基金を使って多くの外郭団体を作り、1990年には、引退した官僚のために2,300の天下り先を作った。

1980年代に年金は12のグリーンビアを作るのに1953億使い、2005年には僅か48億円で売られた。
(建設時期に違いがあるかも知れないが今日の読売の報道では、グレーンピアだけて3.000億使ったとしている。)

年金基金はまた官僚のために高級車を買うのや接待費に使われた。
一般の職員にはマッサージ機械(記事のまま)や野球やコンサートのチケットを貰った。
これらは経費として処理されたが、1961年から2006年までの間に6.57兆円が使われたと言われている。

○労働組合員の関わり
1979年に組合は社保庁と一日5,000タッチや50分のコンピューター作業に15分の休憩の協定を結んだ。
(この責任については何も触れてない>)

然し自治労のプランニング・ディレクター(記事のまま)は責任は必ずしも全て社保庁の従業員にあるのではないとと言う。(responsibility does not lie totally with SIA employees.)

年金制度は各加入者が保険料支払いのレシートを保管し、彼らが完全な形のレシートを持って社会保険事務所に持参する という政府の前提で、成り立っているのだと彼は言う。
(つまり甘い政府の前提とレシートをなくした国民が悪いと言うのだ。)

この認識は甘い事が判った。
多くの引退者や雇い主はレシートを無くした。
政府が2997年に人々に一つのIDを付けることで、3億もの口座を統一しようとした時、誤って纏めた名前や誕生日が問題を起こしたのだ。 
(この誤って纏めた人達の責任に触れていない。)

この文章を読んだ後、問題意識の塊のような私たちのグループの間で、社保庁やそこで働く職員に対する非難が沸きおこった。
特に50分の仕事に15分の休みを取るなど考えられないと非難が集中した。
それで私が「企業でも、体への影響を考えて1時間に10分前後の休みを取るのは普通だ」と議論を抑えに廻るほどだった。

私は個々に注記を入れているので改めてコメントするのは省略する。
ただ付け加えたいのは
・この週間 Student Times を発行する Japan Times は例の朝日新聞の子会社だがら親会社の編集方針に沿ったのかも知れないこと。

・念のために保管してある年金証書や年金手帳を調べたが、レシート保管の義務や注意について何も書いてなかったことだ。
お役所がちゃんとした仕事をする筈だと言う常識で考えてみれば、こんな注意書きがないのも当然のような気がしますが、これも政府が悪いのですかね。

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朝日新聞と社民党

2007-07-23 10:10:47 | 情報、マスコミ

<<たかじんのそこまで言って委員会>>
7月22日「たかじんのそこまで言って委員会」を見た。
メイン・テーマは「日本の誇り」。

出席者はレギュラーの他に、元共産党の筆坂秀世さん、映画監督の、崔 洋一さんと作家のさかもと未明さんだった。

歴史認識の問題で三宅久之さんが、日清、日露戦争は神風とも言うべき幸運に恵まれた勝った事、それ以後、日本に多くの中国、朝鮮の人達が日本にやってきたが、昭和のある時期からのアジアの日本の我が勝手の動きに反発してそれらの人達が殆ど帰国してしまった事、そして軍事内閣が神風信じて無謀な第二次大戦に突入したこと を話ていた。
詰まり三宅さんは日本は良い事もしたし悪い事もしたと言っているし、その事実をしっかりと知るべきだと言っているのだ。

これに付け加えると、当時は日本にいた中国の人達の中に中国建国の父と言われる孫文さんや現代中国の礎と言われる周恩来さんなども含まれ、日本の中にもそれらの人達を支援するグループが活発に活動していた良き時代だった。
そしてこの 当時の一部日本人達の活動が田中さんの日中国交回復となって大きな花となって開いたのだ。

これに関して色々の発言があった。
・学校で日本は悪い悪いとばかり教育を受けたが、成人して事実が判ってきた。
・歴史は良い所も悪い所も教えるべきだ。
・大東亜共栄圏などアジアの他国にとっては余計なことだ。
・原爆投下についても抗議すべきだなどなど。
元共産党の筆坂さんの発言を含んで、皆頷かせる発言ばかりだ。

このような本音トークが20%に近い高視聴率を稼いでいるのだ。
司会者の辛坊治郎さんによると、右翼的な傾向にならぬよう、左派的な政党や知識人を招くのだが、社会党的な発言を頑として主張する田島陽子さんを除いて、皆断られているそうだ。

<<左派の主張と本音>>
これは私の勘繰りだが、左派的な人達も皆心の中では本当のことを知っていて、自分の主張の不利になる事を口にしたくないだけだと思う。

だから、本音をぶつけ合うこのような番組に出ると、自分が事実を知っているだけに、つい皆の言う事を認めざるを得ない事になるのを警戒しているからだと思う。

7月21日のエントリーでも紹介したが、テレビ朝日のサンデー・プロゼクトで護憲運動の先頭を走る朝日新聞の若宮啓文論説主幹が、9条に関連して、「日本は今までアフガン、湾岸戦争、イラク問題等を憲法解釈を変えて処理して来た。それで今更何故憲法を変える必要があるのか」と言うのだ。
詰まり自衛隊派遣反対キャンペーンをしていた朝日新聞の論説主幹の若宮さんでさえ、中東の自衛隊派遣は日本として止むを得ない選択だったことを認めているのだ。
このような人が「たかじんのそこまで言って委員会」に出られる筈が無い。

<<朝日新聞>>
このような主張と本音の問題に関して、私が今でも覚えており、同新聞の講読を止めた一因でもあるのだが、昭和30年代だったと思うが、同新聞で編集者か記者の、若い人達にこれくらいの(極端な)報道をしても丁度良いのだ。何故なら彼らは企業に入れば本当の事を知るのだから。」のコメントを見て呆れ、憤慨した覚えがある。

その考え方で、左派政党の機関紙そこのけのキャンペーンを張ったり、読者の投稿欄で一方的な意見ばかり載せて世論の誘導を図ったり、あるいは有名な捏造まがいの記事まで書いたり、誰からも信用されない政党支持率の世論調査など発表するのだ。

Wikipedia
によれば朝日新聞の紙面・論調は、
一般的に左派・リベラル言論の代表紙である。保守派からは左翼的、自虐史観的、中国の政策や北朝鮮の独裁政治に対する批判の欠如が問題視される傾向にある。実際の内容を見ると、中国・北朝鮮に対してほぼ無批判である。
中国や北朝鮮、韓国に好意的な立場であり続ける一方、日本政府や公務員(但し日教組は除く)、保守思想に対する批判(保守を超えて日の丸、君が代に批判的)では容赦が無い。また、社説欄や天声人語だけでなく、投書欄(「声」欄)や読者投稿の短歌(「朝日歌壇」)においてそのような政治的意見や揶揄を語らせることもある。
(一部中略)だそうだ。

私は朝日新聞は日本の為によかれと思ってこのような報道をしていると思っている。
彼らは今でも、 「若い人達にこれくらいの(極端な)報道をしても丁度良いのだ。何故なら彼らは企業に入れば本当の事を知るのだから。」 と言う考えを持っておりそれが日本の為になると信じているからと思う。

然し、問題はその報道や社説をそのまま受け取ってしまう人達もあるのだ。

慰安婦問題について言えば、同 Wikipediaによると、
1991年から翌年にかけて「従軍慰安婦」問題の連載キャンペーンを展開、吉田清治著の『私の戦争犯罪・朝鮮人連行強制記録』にある「昭和18年(1943年)に軍の命令で韓国の済州島で女性を強制連行して慰安婦にした」という体験談を、4回にわたり報道した。 この「体験談」は現代史家・秦郁彦の調査により嘘であることが判明し(『正論』1992年6月号)、吉田清治本人もフィクションであることを認めたにも関わらず(「諸君!」1998年11月号 秦郁彦)、朝日新聞は何ら反応を示さなかった。
とあるが、人気ブログランキング(政治)に参加している人達のブログでさえ、その誤報を根拠に慰安婦問題は論じている人がいるのがその例だ。

<<朝日新聞と社民党>>
然し朝日新聞の報道の一番の被害者は同新聞の支持している社民党だ。

その前身の社会党はかっては、野党第一党を誇っていた。
一時は村山内閣が出来るまでに登り詰めたこともある。

然し情報社会の進行と共に、国民は次第に事実を知り始め、そして社会党の主張に首を捻り始めた

然し、同党を支持する朝日新聞はまだ日本一の講読数を誇っていた。
当時の社会党の人達は恐らくそれを見て国民はまだ自分達を支持しているに違いないと思った(のに違いない)。
そしてテレビ朝日のニュース・ステーションでは久米宏さんが後押してしてくれいた。

社会党はここで大きな読み違いをしたと思う。
朝日を講読し、ニュース・ステーションを見ている人の大多数はその情報力の大きさを買っていたのだ。
私のような報道姿勢が嫌いで講読を止めたのは当時はまだ少数派だったに違いない。

ニュース・ステーションを見ていた人も、やはりその情報量と、久米さんのコメントの小気味良さを買っていたのに違いない。(私は彼の捨て台詞が一番嫌いだったが。)

事態は次第に変わった。
朝日はその講読者数第一の地位を読売に奪われた。
朝日関係者はそれをどう見ているか知らないが、私は情報の正確と公平性の点で読者から見放されかかったいるのだと思う。

その動きに対して社会党または社民党は社会の右傾化と思ったのだろう。
詰まり悪いのは国民で自分は正しいと思ったのだ。
何故ならまだ購読者数第二位に落ちたとは言え、全国有数の朝日が応援して呉れているのだから。

そう言えばマスコミなどで「ネット右翼」揶揄される事がある。
然し、私の見る限り自称右翼のブログの殆どが、朝日や左派政党も攻撃するが、自民、民主も同じように攻撃する中道派の人が多いようだ。
こんな人達の一部の言う事を捉えて、右傾化など言うのは間違いだ。
社民党は例え気にいらないことでも、ことによると真実を言っているかも知れないと考えなければ道を誤ることになると思う。

社民党は国民の多くが情報化の進展とともにより多くの人達が、より多くの真実を知り始めたことを見落としているのに違いない。
そして次第に国民から遊離した存在になり始めたのだ。
そしてかって野党第一党を誇った社民党の現状は支持率僅か1%前後しかない有り様だ。

ある左翼を自称する人のブログでさえうろ覚えだが、
「私は日の丸が嫌いだ。然し学校で国旗掲揚のとき、皆起立しているのに、教師の一部だけ座るなど生徒の教育によくないから反対だ。外国の国旗と同様に(嫌いでも)日本の国旗にも敬意を払うのは当然だ。」 と言う趣旨の書き込みを見たことがある。

社民党は国民の知識も意識も変わっているのを知るべきだ

社民党の皆さん
朝日新聞のバックアップを信じて、9条堅守をお題目の様に言うのも結構ですが、もし国民政党を狙うのなら、どうか国民と遊離しない政党になって下さい。
もしかして、自分の信念を貫き通すために党が消滅しても構わないと言うのなら話は別ですが。

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モンスターペアレンツ(理不尽な父兄)

2007-07-22 07:11:51 | 教育問題

7月21日の読売新聞の理不尽な親に苦慮…学校の苦情対応外注、10教委で試行へ によると、とんでもない父兄への対応に遂に文科省も乗り出しようだ。

理不尽な要求に各地の学校が苦慮している問題を受け、文部科学省は来年度から、悪質なクレームの対応を外部の専門家に任せる「外部委託」を、一部の教育委員会で試験的に導入する方針を固めた。
 全国の教委から具体策のアイデアを募り、事業費も支援する。
 国が親のクレーム対策に乗り出すのは初めてで、同省では、学校現場の知恵も生かしながら、成果が確認された対策については全国に広げていく方針だ。
 親が学校に、「子供に掃除をさせるな」「(けんかをした)相手の子供を転校させろ」といった理不尽な要求を繰り返すケースが増え、こうした保護者は「モンスターペアレンツ」とも呼ばれている。長時間の苦情や抗議の電話が授業中にまで及び、教師の日常業務に支障が生じているほか、ストレスで体調を崩す教師も多い。今回の対策は、教師の負担を減らし、児童生徒と向き合う時間を確保する目的がある。
 文科省が導入予定の対策は、学校が手に負えないクレーム対応について、カウンセラーや弁護士らに任せたり、ボランティアの協力を得たりするもの。また、専門家が、保護者の対応でストレスを抱える教師の相談に乗り、悩みを早期に発見することも想定している。
 全国の教育委員会から、具体的な提案を募り、有識者による評価委員会が提案内容を審査した上で、実施する教委を決定する。事業費については、来年度予算の概算要求に盛り込む方針で、まず、約10の教委で試験的に実施、事業費の約8割を国が負担する。事業の実施後、成果が出れば、全国で導入していくという。

私の考えでは文科省の対策を遅すぎるとは思うが手を打ち始めたのは良い事だ。
特に教育委員会と言えば日教組全盛時代からの名残で、教師の管理が主体の体制になっていたし、今回の安倍さんの教育改革でもその傾向が強まった時に、教師サイドに立って とんでもない父兄から護ってくれる存在になることは、教師が教育委員会に抱いていた不信感や警戒感を軽減するだろうと思う。

然し、この問題には二つの問題を含んでいる。

<<父兄の再教育>>
文科省の対策は一時凌ぎの彌縫策だ。

そのようなとんでもない要求を持ち出す父兄はまた新たなクレームを付けるのは間違いない。
そんな父兄に一々対応していたら、いくら人間を投入しても間に合わない、学校の教師もそのクレームを教育委員会に持ち出す迄の対応に追われることになると思う。

私は教育委員会に父兄教育担当者を置く事を提案する。
その内容は、
1.モンスターペアレンツのクレーム対応
(1)文化省が考えている様な当面の対応策の実施
(2)父兄の考え方の問題点を徹底的に話し合いその考え方を直す。
つまり理不尽な父兄の再教育だ。
(勿論、教師側に問題があれば今まで同様の対応をする。)
そのために、しっかりとした識見を持ち、経験豊富なそして出来れば押しの強い弁の立つ人に担当させるか、いない時は新規に採用する。

2.一般父兄の教育
(1)教育再生会議が考えている「親学」のパンフレットの配布
(2)入学時の父兄の教育
学校からの教育の考え方や学校生活の説明と父兄の協力の希望、入学前のしつけの仕方などの資料の配布。
(3)有識者による講演会など。
以上の対策は核家族化が進む今、費用はかかっても欠かせないことだと思う。

<<何故そんな父兄が生まれたのか>>
私の前の提案は文科省のそれより一歩踏み込んではいるが、やはりその場凌ぎの感はぬぐえない。

そこで基本的に戦前から戦後20年近くまは殆ど見なかったその、モンスターペアレンツが今何故生まれてきたのか考えその対策を取る必要があると思う。

私の考えは
1.戦後の米国流の教育方針の導入と、当時、全盛の日教組による教育で、日本古来の美風は無視、権利重視、義務や責任は無視に近い程軽視の教育のため、権利、義務、責任は人に要求するもので、自分が負う物でないと言う考えが浸透してきた。

2.訴訟社会ではかなりうまく?機能してきた米国流の個人主義が、そう言う文化のない日本でそのまま受け入れられてきた。
その為個人主義(individualism)が人によっては利己主義(egoism)となっていた。

3.上記の傾向は日本古来の考え方を(辛うじて)持っていた家庭と、米国流の教育をそのまま無批判に受け入れた家庭の間に差があった。
後者の家庭では、上記の教育を受けた人が親になり、その子がまた親になると言う世代交代が進むに連れてがその傾向が加速してきた。
それが最近のモンスターペアレンツが問題になりだした理由であり時期も適合している。

勿論彼らの出現が全て戦後教育の弊害だとは言えないし、核家族化、少子化、市場経済主義や金儲け万能などの社会の影響などもあると思う。
いずれにしても、日本の戦後以来放置してきた問題点がとんでもない父兄が現れだした原因であることは間違いないと思う。

文科省は勿論、教育再生会議も地方の教育委員会もこの点について十分に検討して、今後の教育について考えて頂きたいものだ。

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9条で国が護れるのか

2007-07-21 11:31:45 | 憲法

参院選を前にして護憲を前面に出して戦っている政党がある。
中には9条を名前に取り入れた政党まで現れている。

参院選を前にして、9条問題にについて前に書いた改憲論議の前に明確にすべきこと の一部を修正、加筆して再度纏め直してみた。

<<9条のため日本が平和でいられた>>
1.護憲論者は9条のお蔭で戦後日本で平和を得られたと言うが、次のような日本がやった事は戦争行為ではないのか。
(1)湾岸戦争のときの連合国側へのみへの資金提供
(戦後の機雷除去は戦争行為ではない。)
(2)アフガニスタン、イラク戦争の時の自衛隊の後方支援
(3)イラク戦争の時の自衛隊派遣
特に現在も続いている米軍用物資などの空輸完全な戦争行為だ。
(2)(3)についてはいずれもが、圧倒的な力を持つ連合軍や米軍への支援だから、幸い一人の死者を出さずに済んだだけに過ぎない。

改憲反対者は、自衛隊派遣のときは、戦争に参加するものだと反対していたのに、改憲論議になると9条が日本を平和にさせてくれた と言う。
明らかな矛盾であり論議のすり替えだ。

2.特に米軍のイラク戦争突入にたいしては、日本国民の大多数は反対していたし、小泉さんが率いていたて自民党員も同じ日本国民だから、米国が困った事をしてくれたものだと思ったに違いない。

然し、自民党の一部の人達も言っていたように、目の前に迫っている北朝鮮の脅威に対して米国の協力を確実に得る為に苦渋の決断をした。

この時、もし日本が日本独自で護れる軍隊を持っていたら、同じ敗戦国であるドイツのようにもっと違った選択もあったかもしれないし、自衛隊派遣という憲法にも抵触しかねない行為に、国連憲章までを引っ張りだしてまでして、米軍の支援と言う戦争行為をしなくても済んだのだ。

つまり9条の制約で日本が国を護れるだけの軍隊が無かった為に、心ならずも参戦しなければならなかったのだ。

然し私の言う事には護憲、改憲論者とも考えねばならぬことが2つある。

<<戦争行為とはなにか>>
1.私は中東の一連の自衛隊派遣を戦争行為だと言ったが、今後同じ様な事態を起こるかも知れぬ事を考えると、戦争行為とはなにかをはっきり定義して置く必要がある。
何が戦争行為かはっきりしていなければ、9条の論議など全く意味が無くなってしまう。

<<憲法解釈で自衛隊派遣して良いか>>
2.憲法や国連憲章の解釈で戦争行為に加担することになるかも知れない自衛隊を派遣できるのか。

今まで日本は、自衛隊の派遣に際しては、度々憲法の解釈を変えてきた
そしてそれでも派遣の理由がたたないときは、国連憲章まで持ち出してきた。
平和憲法を戴く日本が、戦争行為に加担することになるかも知れない自衛隊の派遣をこんなあやふやなことで、決定して良いのか。

前でも引用したが、
テレビ朝日のサンデー・プロゼクトで護憲運動の先頭を走る朝日新聞の若宮啓文論説主幹が、9条に関連して、「日本は今までアフガン、湾岸戦争、イラク問題等を憲法解釈を変えて処理して来た。それで今更何故憲法を変える必要があるのか」と言うのだ。

私は、このような重大な問題こそ政権が変わる毎に適当に解釈されないように、憲法にしっかり明記して歯止めをして置くべきだと思う。

まして、日本の重大な方針を決定するのに、憲法にないからといって国連憲章まで持ち出すなど、独立国として恥ずかしい事だ。

<<如何にして日本を護るのか>>
9条問題の基本となる前文には、平和を愛する諸国民の公正と信義に信頼して、われらの安全と生存を保持しようと決意した。
とあるが、現実は、
拉致事件と言う国家犯罪を犯したり、武力による恫喝外交をするするなど、公正と信義に信頼出来ない国。
敗戦のどさくさに紛れて、日本領土を侵犯したままの国。
基本政策に反日を掲げている国。
一党独裁党による政治手法、多民族、格差問題など多くのストレスを抱えた国。
など周辺には日本の安全を脅かしそうな国が多くある。

これは憲法前文で想定した前提と明らかに違っている。
平和主義は私も賛成だが、憲法で想定していなかった、このような国が出てきた時の日本の対応も憲法で示して置く必要はないだろうか。

<<米国一本槍で良いか>>
今の憲法論議、特に9条については、改憲、護憲の双方とも、日米同盟をなんとなく未来永劫のものとして考えているような気がしてならない。

私たちは、米国の現実の把握とその将来の予測をして改めて如何にして日本を護るべきかを考えてる必要があると思う。

米国も多くの不安要因を持っている。
米国の明らかな極東政策の変化
世界からみれば必ずしも好感を得ていない。
二次大戦後、世界で一番余計によその国で戦争をした国。
国連で一番拒否権を発動し、いまのテロ行為を誘発、拡散させた国。 
若しその様な評判の悪い米国がぽしゃった時、それに頼りきった日本の世界における立場や防衛問題ははどうなるか。

<<武力行使より外交?>>
護憲論者は外国とのトラブルは外交で全てを解決すべきだという。
正論だ。
しかし、拉致問題で米国から梯子を外された日本が、今後どのような外交政策を取れと言う現実問題に対する護憲論者の提案を待ちたいものだ。
またひたすら北朝鮮に謝り倒せと言うのだろうか。

拉致問題の停滞状況にあって、不正確な情報に基づく慰安婦問題を持ち出して、政府を困らせている護憲論者の一部の人達は、外交手段しかない日本政府の足を引っ張っているのではないか。

<<私の提案>>
1.私は、憲法は9条を含めて、基本的に現実に合わせて変えた方が良いと思う。
然し9条や国防の問題に限って言えば、日本の存亡に関わる深刻な問題だし、日本の政策の持続または変化は米国や周辺国への影響も大きいので、超党派のシンクタンクを設置し、あらゆるケースについて時間をかけて十分に討議し、その結果を国民に周知した後、討議決定すべきだと考えている。

2.政権与党や次期政権を狙う民主党は、その主張の裏側にある問題点とその対策まで、明らかにしないと近頃政治に対して疑い深くなっている国民の了解を得られないと思う。

政権と無縁の左派、右派政党も同じことが言える。
彼等が大事な国費を使っての選挙を、自党のキャンペーンの絶好の機会だと思っているのでなければ。

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貧乏人は不幸か

2007-07-20 15:53:18 | 日々雑感

7月18日の夜は珍しくテレビの梯子をした。

<<末期癌の患者の幸福度>>
<末期癌の女性>

18.55から毎日放送の「愛と生命と涙の全記録」余命1ケ月の花嫁、乳ガンと戦った24歳、乳房の切除、余命の告知、夢だったウエディングドレス、-----(新聞の番組紹介から)を見た。

余命1ケ月との告知されている患者にいつもなにくれとなく世話をする父親、友達のために患者の夢をかなえようと結婚式を計画している友達、仕事の合間にいつも駆けつけて呉れる恋人、何時までも希望を失わず、それらの人達に囲まれてに痛さにこらえていつもにこしている患者。

夢だったウエディングドレス、想いもかけぬチャペルでの結婚式や結婚指輪。彼女の好きな焼き肉のパーティー、病状の急変、告別式とまるでおとぎ話のような世界が拡がる。

22.00からNHK。
趣味の荘村さんのクラシックギターのギター、村治佳織さんとの合奏。

<末期癌の少年>
20.25から「人生の歩き方」
▽小児ガンの治療をライフワークとする(聖路加病院の)医師、細谷亮太さん。医療者として内に蓄えてきた思いや日々のさりげない風景から生きることの辛さとすばらしさを語る。第3回「親の悲しみと向き合う」医師…細谷亮太,【きき手】杉浦圭子 (番組紹介)

末期癌の子供の患者の家庭での療養の話だ。
一人は男の中学生、痛さと家に帰りたさのあまり、仕事で稀に来れない父親に当たり散らしていた彼の要望をに応えて、細谷さんは家族との話し合いで、家庭にでの療養を決めた。

母親はいつ急変するかも知れない、病状を案じていつも彼を見ておれるように、ベッドをリビングに移した。
中学生は一日中母親の姿を見て、すっかり落ち着いたようだ。

中学校の先生の発案で、学校給食を毎日届けてくれた。 (今時このような立派な先生もいるのですね。)

母親はその先生と細谷さんを子供が好きな餃子パーティーに招待した。
少年は今食べたくないからと言って、二人に食べるように勧めた。

二人が帰ったあと、少年は急に餃子が食べたいと言い出した。
母親は皮がないので、メリケン粉から作りだした。
少年はそれをじっと見ていた。

少年は両親に感謝しながら旅立った。
少年の死後、細谷さんは母親から少年が「あれほど美味い餃子を食べたのは始めてだ」とと言った話を聞かされた。

<<幸福とは何か>>
これらのテレビを見て改めて幸福とは何か、我慢と幸福の関係について考えさせられた。

末期癌の恐怖と戦いながら、寝たきりの生活に不便に耐えているから感じる両親や恋人の姿を見るだけで感じる幸福感、母手作りの餃子を食べるだけで感じる幸福感、ウエディングドレスを来た末期癌の女性の感じる大きな幸福感は何不自由もない暮らしから得られない程の大きなものだと思う。

携帯やパソコンなど欲しいと言えば直ぐ買って貰える。
そして与えられた個室で自分だけの世界に浸れる。
ゲーム機で時間を独りで遊べる。

両親は子供の欲しいものを与える為、教育費を稼ぐめ、共働きをする。
その間は子供は好きな事が出来る。

それで子供達はどれたけ幸福だろうか。

話したい親は夜まで帰って来ない。
帰ってくれば言うのは学校の成績の事ばかり。
親の期待に応える為は親達を残して塾に行かねばならない。

その子供のストレスとその感じる幸福感とのプラス・マイナスは。

<<貧乏な家庭の子供は幸福でないのか>>
私は何度も書く様に、貧乏な家庭で育った。
しかし帰ればいつも母がいて忙しく働いていた。

女1人男4人の子供はいたずら盛りだった。
私たちは薪を持った母から追い回されたり、運の悪い子は組み敷かれて文字通りお灸を据えられた。
然し子供は父親は別格として、皆、母親が好きだった。

給料日だけに父が買ってくる菓子類が待ち遠しかった。
正月には皆に当時の習慣で、子供全部に新しい下駄と足袋を貰った。
弁当は梅干し一つの日の丸弁当におかずは鰹節に醤油をかけただけの事もあったが、昼までにその汁がしみこんだご飯がとても美味かった。

その頃はテレビどころか貧乏な家庭では、ラジオさえ珍しかった。
それでも近所の子供達は色々な遊びを工夫して、朝から晩まで遊んだ、そしてその遊びの間にに色々なことを学んだ。

この様な生活で幸福など言えないと言う人も多いと思う。
例え幸福としても末期がんを戦った子供達の幸福感に比べればほんのちっぽけなものだ。

然し少なくとも、私たちの子供時代は、今の子供達よりストレスも少なく喜びが多かったと思う。
とにかくちょっとことをして貰ったり、買って貰っただけで嬉しかったのだから。
そして貧乏な程その頻度が多いのだ。

然し今考えて見るとやはり私にとって一番幸福だったのは、いつも働いていた母親の存在だった。

<<若い方達へ>>
今少子化や晩婚化が進んでいるそうだ。

若い方達がその一生の方向を決めるのは人生の一大事だ。
結婚を諦めて生涯現役を貫くのか。
家庭と仕事を両立させるのか。
それとも暖かい家庭を創ることを目指すのか。

皆それぞれの価値感で決めたら良い。
(その際、もし出来るなら、自分達の選択が自分達だけでなく社会や国に与える影響まで考慮に入れて貰いたいのですが。)

然し、何らかの形で家庭を持とうとする方には考えて貰いたい。
子供に与えるばかりでは子供は幸福とは感じないこともあること。
働く母親の背中を子供に見せるだけて、子供が幸福感を覚え、その背中から学ぶことも多いこと。
母親の存在が子供にとってどれたけ大きいのか。

専業主婦の場合、例え収入が共働きより少なくても、私の小さな例のように、それが却って子供に喜びを与える機会が増える事もあること。

専業主婦の働き場所は家庭内だけでなくコミュニティーや一般社会にもあること。
など考えて頂いたらと思う。

たまたま7月20日の読売の夕刊の「よみうり寸評」で、故河合隼雄さんの言葉の中に「物が豊かになると子育てが難しくなる」と言う名言がでていたので紹介して置きます。 (20.50分追記)

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私の安倍さん評(2)

2007-07-19 11:29:34 | 安倍内閣

最近マスコミやブログ上で安倍さんの批判に対する批判が厳しくなっている。

然しその中には今回の社保庁の年金問題のように、政権与党である自民党の責任ではあるが、必ずしも安倍さんが直接責任とは言えないものもあるようだ。

それで無党派を自認する私として、もう少し公平な眼で今までの安倍さんの手法、実績を小泉さんのそれらと比較しながら考えてみたい。

[基本的な主張]
小泉さん:自民党破壊、改革実行、米国一本槍の外交
安倍さん:「美しい国」、主張する外交、戦後レジームの脱却、教育改革

私は安倍さんの主張には基本的には賛成だ。
然し、安倍さんはその手法と相まって、戦後レジームの主張を戦前への回帰→軍国主義の道へ導びこうとしていると一部の人達やマスコミから批判を浴びている。

私は安倍さんが言わねばならぬし、多分本当に言いたかったのは、戦後レジームでなくて、小泉体制からの脱却だったと思うのだが。

[内閣の陣容]
下記のメンバーを見て直ぐ判るのは、小泉さんは次期総理大臣になりそうな有力者を揃えているのに比して、安倍さんは麻生さんを除いて小粒な人ばかりで仲良しグループ内閣と揶揄されのも判るような気がする。
[安倍内閣]          [小泉内閣(三次改造)]   
総務大臣、郵政民営化担当
               菅 義偉     竹中 平蔵(経済財政政策)(金融経済財政政策)
外務大臣       麻生 太郎    麻生 太郎
財務大臣       尾身 幸次    谷垣 禎一
文部科学大臣 伊吹 文明    小坂 憲次
厚生労働大臣 柳澤 伯夫    川崎 二郎
農林水産大臣 松岡 利勝     中川 昭一
経済産業大臣 甘利 明     二階 俊博
防衛大臣        久間 章生    防衛庁長官 額賀 福志郎
内閣府特命担当大臣
(経済財政政策)
                    大田 弘子    与謝野 馨(経済財政・金融)

組閣時にブログでも書いたが、安倍さんは伊吹、柳澤、松岡、久間さんなど以前から官僚の言いなりになるような人や、とかく噂のある人達を入れた。

そして心配した通り、佐田、松岡、久間さんの辞任または死亡を招いた。
なお安倍内閣のイメージを悪くしたのは、安倍さんが彼ら(最近では赤城さん)を徹底的に庇い結果的には安倍さん自身のイメージまで悪くさせる原因となった。

小泉さんの場合も組閣の失敗もあったが都度改造で入れ換えて乗り切ってきた。

安倍さんは良く言えば、彼の部下を思う暖かさから庇ったのかもしれないし、小泉さんは郵政改革反対の人を追放した冷酷さを持っているのかも知れないが、世論はそんな首相の人柄など何も言うわけない。

[人の使い方]
内閣の陣容から判るように、小泉さんは内閣の人達を活用し大臣達もそれに応えてきた。特に改革の重要な所には現職に恋々としない、竹中さんを随時配置し彼も思い切ってそれだけのことをしてきた。

端的に言えば小泉さんの諸改革は担当大臣と竹中さんと道路公団の猪瀬さんがやったようなものだ。
小泉さんが直接に手を下したのはイラク派兵くらいのものだ。

彼らがやってきたこと自体の評価は別として、確固たる信念を持ってそれらの人達を動かした小泉さんが評価されるのは当然だ。

それに比して安倍さんには信頼して任せる事が出来る部下もなく、全ての重要案件に対して首相が自分で決めるしかなかった。
だからその諸施策に色々の批判される余地があるのはあるのは当然だ。

小泉さんも安倍さんも、それぞれの形でリーダー・シップを取って来たがその成果は全く異なるのはいたしかたない事だ。

[復党問題]
郵政改革反対者の一部の人達の復党で自民党はまた支持率を下げた。
この場合ももし安倍さんが前にも書いた様に、当初から、小泉体制の脱却を宣言していたら、或いは亀井静香さんや平沼赳夫さんなどを含む全員の復党も果たして、今のように参院選で慌てずに済んだかも知れないし、その安倍さんの決定に、小泉さんの独裁的な態度に疑問や懸念を持っていた国民から喝采を浴びていたかもしれない。

然し事実は復党者に踏み絵を踏ませる様な屈辱を与えて、党と安倍さんののイメージを落としてしまった。

これも安倍内閣発足時、小泉体制の継続を言った彼流の気配りが裏目にでたのだと思う。

[今批判されていること]
思いつくだけを並べてみると、
1.明らかに小泉さん以前からの問題
・5千万と言われる消えた年金問題
・給与・社会格差、フリーターの問題
・改革の名のもとの国民の負担の増大
・景気上昇の実感がない
・医師の偏在などの医療不安
・復党問題
年金や復党問題は既に触れたが、これらは小泉改革またはその以前から抱えていた問題の後始末だ。

2.安倍さんの時代以後の問題
・閣僚に任命責任、赤城さんをを含む問題閣僚を庇う。
すでに触れた。
・小手先の諸施策
前々からの懸案の教育三法な、国民投票法などを除いた安倍内閣になって以来の諸法案や施策は皆小手先の対策ばかりで、党内からも批判がでる始末だ。

殆どの諸施策の発想を諮問委委員会に任せたり、安倍さん一人で考えた結果が、これくらいの施策で終わったのだろう。

・慰安婦問題に対する発言
・ホワイトカラー・エグゼンプション(WE)が労働時間短縮に繋がると発言
以上二つの発言は日本を預かる首相にしては軽率、不勉強と言われても仕方がない。

・日本の右傾化
一方では憲法改正を選挙の争点にすると言い、同じ時期に集団的自衛権討議のパネルの設置を決めるなど、一部のメディアや政治家、批評家から日本を軍国主義に導こうとしているのではないかと言う批判を受ける原因となった。(実は批判する人は本心ではそうで無い事を知っていてだ。)

<<安倍さん批判の分析>>
安倍さんの治世に新しく起こった事への批判と、その以前に起こったことに対する批判の内容の重要度は遥かに後者の方が大きいのは直ぐ判ることだ。
だがその対処の仕方が拙い事が多かったのは事実だ。

前にも書いたが、ハマコーさんがテレビで言っていた。
「安倍さんは小泉政治との決別を宣言しなさい。」
然し、そう彼は言わずに小泉政治の継承を唱えた。
それは安倍さんが小泉さんの下で官房長官をしていたからで彼なりの配慮だったのだろう。
そしてやってきたことは、小泉さんのしりぬぐいだ。
そしてその点についてマスコミやブログで批判を浴びているのだ。

某ブログで言っていた。
安倍さんは「おそらく気持ちの優しい人なのだろう」「根は悪くないのかもしれない」。
お人好しを自認する私もその言うことも、安倍さんの気持ちも良く判る気がする。

しかし政治の世界では小泉さんのような冷酷さもたまには必要になるのだろう。
それを欠く安倍さんは首相として色々の批判を受けるのは当然だ。

然し彼の考えは筋が通っていると思うし、その人柄から考えても、日本のリーダーとしては有用な人材の一人だと思う。

これからどう政局が動くかは判らない。
唯一つ言いたいのは、安倍さんの治世以前の尻拭いの批判など、彼に取って不公平な批判や、小泉改革のつけや多年の年金問題が一度にふりかかった新米首相の政治手法の拙さへの批判で、彼を完全に潰すようなことは日本として勿体ないと思う。

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政治と戦争(歴史に学ぼう)

2007-07-18 11:43:19 | 政策、社会情勢

選挙で候補者を選ぶ際に皆それぞれの基準を持っていると思う。
少なくともそれが他人や属する団体の強制で無い限り民主主義の原則から言えば当然の事だ。
しかし、その基準について私たちは過去の歴史に学ぶ必要もあると思う。

<<米国に学ぼう>>
私はもし米国が~したら、または~しなかったら
でも書いたが、もう一度読んで頂きたい。

<<もし昔、米国がイスラエルの制裁決議に何度も拒否権を発動しなかったら>>
多分、当時の政権は次回の選挙で一部の有力者の支持が得られず苦戦したか、負けたかも知れません。
然し、イスラエルとパレスティナの紛争は今ではとっくに解決しているのかも知れないし、9月11日に多くの犠牲者を出さずに済んだかも知れません。

(一部の有力な支持者とは言うまでもなく米国経済界に君臨するユダヤ人の団体だ。)

<<もし、米国が安保理の決議を無視して、イラクに先制攻撃をしかけていなかったら>>
多分、ブッシュ大統領は、次回の選挙で一部人たちの支持が得られず苦戦するか、負けるかも知れません。
然し、イラクでの戦争は避けられなかったかも知れぬとしても、米国兵士の戦死者は今より遥かに少なかっただろうし、イラクに平和がとうにがもう戻っていたかも知れません。
それと間違った情報に基づいて戦争を始めたことを認めねばならかった、醜態も世界にさらさずに済んだでしょう。
(イラクに先制攻撃を仕掛けたのは報道によると共和党を支持をしている所謂「ネオコン」グループの激しい突き上げがあったと言われている。)

<<もし、イラクの政権が出来た今、米国がその軍隊と、開戦後イラクから得たと言われる権益を全て引き上げ、今後ともイラク政権への影響力を行使しないと決めたら>>
多分、ブッシュ政権は直ぐに転覆するか、次回選挙では大敗するのは間違いないでしょう。
然し、世の中で密かに言われているような、米国が民主主義の名のもとの帝国主義の道に突き進んでいる国だ?と言う誤った考えを一新するのには、絶好の施策でしょう。

(以下省略)
事実はブッシュさんは各層の反対を押し切って、20,000人の軍隊の増派を決定した。勿論これに対して批判が上がったが、そのいずれも力なくあいまいなものだ。
つまり派遣反対者も現状から見れば、黙認せざるを得ない程、イラクでは泥沼状態になっていたのだ。

そして、共和党は民主党に負け、次期大統領選も民主党の候補者の報道で占められるほど、共和党の敗退は既成事実だというような扱いだ。

そして肝心のイラクは内戦状態だし、自爆テロは世界に拡散してしまった。

もし、前にも書いたように、米国政府がユダヤ人社会からの強い影響力をはねのけて、イスラエル、パレスティナ問題に公平な対処をしていたら、これも泥沼状態の中東問題はとうに解決し、9.11も無かったかも知れぬし、同じ支持母体のネオコンの突き上げ を交わして、イラク問題に平和的な解決を図っていたら、伝えられるような多くの戦死者の犠牲を払いながら、果てしない戦争を続けず済んだかもしれなた。

(念のために言っておくがどんな理由があっても私は自爆テロは絶対反対だ。まして民衆に自爆の犠牲を押しつけ、同じアラブの人達を殺傷しておりながら、指導者はのうのうと生き延びているなど、うさん臭いものを感じるし、言語道断と思う.)

国民からの選挙でリーダーが選ばれるのは民主主義の基本だろうが、民主主義の大本山を自認する米国で問題を起こしていることを知るべきだ。
世界の唯一の超大国であるその米国が起こした問題が世界中に拡がったのだ。

<支持団体のの分析>
つまり政党はその支持母体に支えられていても、時にはその意に反することも自国のためにしなければならぬことを政権やその与党そしてそれを選ぶ国民もがいつも考えて置くべきだ。
例えば経団連のような政治に強力な影響力を持つ団体や、自治労や日教組のような表面には出ないが、事実上隠然たる力を持っている団体に国を自分達の思う様にして貰ったら困る。

私たちは特定の団体の支持を受けた議員達が国の方針を誤らせ、8千兆を越す膨大な負債を作ってきたことの一因になっていることも知っている。

私たちは候補者達の支持団体の有無と、その過去の動き、政治に対する影響力まで考えて投票すべきだと思う。

候補者を選ぶのも、選挙以後の与党、野党の動き監視するのは国民しかない。
そしてその意志を正式に表示するのは選挙しかない。

<<日本の歴史に学ぼう>>
1936年、2月26日~29日に、青年将校らが1483名の兵を率いて起こした二二六事件と言うクーデターがあった。

これは青年将校が国情を憂い、不況・貧困・政治腐敗に対して国家を改造しようとしたことが一番の理由だったらしい。
つまり世の中で不況、貧困などの問題があるのに、それを統治すべき政党が無益な権力争いに終始していたのに軍の若手将校が業を煮やした行動だった。

幸いこれは直ぐに鎮圧されたがこれから軍の力が増大→軍事政権の成立→軍国主義化→拡張主義→第二次大戦の勃発→敗戦に繋がったのだ。

勿論現在は1936年のころに比べると、収入が減りつつある庶民と収入が増えている富裕層の格差の増大教育環境の劣化日米同盟の相手国から梯子を外されそうな情勢の変化、解決の目処のたたない拉致事件、とんでもない年金問題の発生、これと言った対策の施しようのない、少子、高齢化などなどの閉塞状態にあるが、二二六事件当時よりまだ健全と思う。

それに対する政党は権力争いをしているし、官庁などの談合、汚職などの報道も絶えないが、マスコミや国民の監視のもとで昔ほど無茶なことは出来ない状態だ。

一方の自衛隊も地震時の被害地の協力などはしてもまだ政治に関しては動きなど聞いた事が無い。
だから、過去の様な軍(今では自衛隊)の蜂起→軍国主義化の動きは全くないと思う。

しかし私が以前にも書いた様に、各政党はもっと緊張感をもって動き発言して、とんでもない事が起こらないように留意すべきだと思う。

幸か不幸か日本は米国ほどの世界に対する力はないが、政党のやりたい放題が軍の蜂起から第二次世界大戦に繋がった過去もあることをしっかり心に止めて置く必要があると思う。

再び言う。
それを監視するのは国民しかない。
そしてその意志を正式に表示するのは選挙しかない。

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旧日教組の教師の話

2007-07-17 10:17:49 | 教育問題

中越沖地震の被災者の方々へ心からお見舞い申し上げます。

私は昨日のブログの「マニフェストの読み方」で地方分権について書いた。
書いている内に、地方分権→自主的な学校運営→日教組の連想から私の知人の旧日教組の先生の話をしたくなった。

<<ある教師の話>>
1.私の属しているある趣味のグループには非常な問題意識を持っている人達ばかりいて、良く趣味の話から脱線して政治や社会情勢、国際問題などの話題ど盛り上がることが多い。

話が学校や教育のことに及ぶと会員の元日教組出身と思われる教師がよく、国旗や国家に象徴される軍国主義化とか、文部省に対する条件闘争とか、教育委員会の管理体制と戦ったなどの話が出る。

然し彼の持ち出した話は、殆どの場合私を含めて皆からさりげなく完全に無視される。

何故なら彼は人間的に非常に立派な温厚な人で、それでいて他の趣味のグループを立ち上げて主宰したり、コミュニティー作りや国際交流などで頑張っていることを知っており、彼の言った事に反対などして彼の気分を壊して、脱会などさせたくないからだ。

2.私が元住んでいた地域に来たころは、町内会活動が盛んで、熱心な人達が行事をやや強引に進めた余り、町内がそれまであった、仲良しグループとそれに反対する人達のグループ、そして私たちなどそのどちらにも属さない人達と分裂して、町内の活動が沈滞してしまった。

そして輪番で日教組出身の元教師が町内会の幹部になって町内活動に止めを差す事になった。

彼が最初に行ったのは町内会運営規則の見直しだった。
その会則の最初に大日本国憲法の精神に則り と書き、後は平和的にとか民主的な運営とかの字句が散りばめられていた。
町内会の基本は「向こう三軒両隣、近所付き合いを大切」にだと思いませんか

彼の就任以後は辛うじて続けられていた盆踊りは廃止、秋の文化祭は出品の激減で中止、それではと企画された町内での公園の花見も参加者希望者が殆どないまま。

町内活動はこうあるべきと信じて、(当時の誰もが認めたように)一生懸命やっている彼の活動は完全に空回り。
結局は、二カ月に一度の役員会が町内会の活動の全てだった。

この二つの例を見ても、日教組出身の教師の考え方は世の中の考え方と全く浮いた存在になっているのに気がつかぬまま、自分の考えに囚われている人もいるようだ。

<<「吊るし上げ」>>
あるブログを見ていたら、
学校の会議で日教組の教師の主張に反対した教師が会議後、日教組の教師達から別室に呼び出されて文句を言われたそうだ。それでもなお反対した教師が頑張り通したお蔭で学校が正常化された。
と書いてあった。

このように集団で一人の人をやっつけ、集団の意志に従わせる方法が、もう死語になりかかっているが、左翼系の人達が良く使った「吊るし上げ」だ。
日教組の組織率の高い広島県で民間から派遣された校長が何人か自殺した事実が報道されたが、何故かこれに対する日教組の関与の問題は殆ど報道されなかった。
然し、犠牲者の殆どが日教組による「吊るし上げ」 (彼らから言えば討論)の被害に逢ったに違いない。
余談ですが、あれだけの大問題である社保庁の年金問題に自治労の関与があれだけはっきりしているのに、ごく最近になってやっとマスコミに取り上げられるようになったのに良く似ていると思いませんか。

私が見たブログは、その昔ながらの方法が今でも行われていることを物語っている。
私の知人の昔革新を名乗った元日教組の先生達が、未だに現実離れした考え方から抜けきれないように。

<<教育の独立、自主的な運営学校>>
地方分権や教育の独立、学校の自主的な運営が叫ばれ、参院選で各党のマニフェストにも書かれている。

然し、学校の自主的な運営は、右翼的、左翼的な考えの人も居て良いし、所謂ノンポリなど色々な人達から自由にな意見が出て、それを集約すべきもので、特定の思想の集団で支配されるのは、健全な意味の自主的な運営とは言えない。

教育の独立も国家の過大な関与は困るが、特定な集団の介入を許してはならないと思う。

右翼系のブログで、日教組の解体など言われているが、日教組が真に教育の独立、学校の自主的な運営を言うのなら、あっさり解体するか、教師の待遇改善に特化し、教育問題の関与は避けて、教師達に学校運営についてを自由に発言させる機会を与えるべきだと思う。

そうすれば政府の介入の理由も無くなるし、介入に対する世論の批判も強くなる。

<<一部の学校の教育環境の荒廃>>
前の教師の話に戻るが、彼から荒れた学校の生徒の対応や、物の道理の判らない父兄の対応に苦慮した話を聞いた事がある。

学校の荒廃には種々の原因があると思うが、権利重視、義務や責任の軽視または無視の教育、個性尊重の名の規範意識教育の軽視、平等の名のもとの全員横並び教育による学力の低下、その学力低下が明らかになっても、教師の権利の確保の為何らの対応しなかったの教師の怠業
(今回大問題になっている、年金問題もその根源は、日教組と同じように、自治労による組合員の権利確保のみに勤めたことと良く似ています。)などなど日教組の関与は否定出来ないと思う。

然しそれに対する反省もなく、私の知人のように昔の考えに囚われているのだろうか。
そして何時もの様に、管理教育、詰め込み主義の行き過ぎなどよそ事のような責任転嫁をするのだろうか。

物事の判らない親を教育してきたのは、その親達が子供の時、うろ覚えだが80%前後の組織率を誇る日教組に加盟していた教師であることを忘れてはいないだろうか。

日教組は革新を名乗るなら、「経営者(政府)は悪、労働者(教師)は善」など浮き世離れした固定概念から脱却して、「政府も教師も良い所もあれば悪い所もある」ともっと頭を柔軟にそして、事態を直視し、前向きに考え行動すべきだと思う。
そうでなければ、革新を名乗る超保守と揶揄されても仕方がないと思う。

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