ガソリンの価格上昇が止まらない。
28日の読売新聞はレギュラーガソリンの全国平均価格は、6月23日時点で1リットル=172円まで上昇している。新日石の中村雅仁常務は27日の記者会見で、「(卸価格の値上げにより)8~10円程度上乗せされる」と指摘し、7月中に180円台に達する見通しを示した、と報じている。
[今まで日本の銀行がやってきたこと]
この問題については日本が考えねばならぬこととして、24日の投機資金の横行と日本で、投機資金の横行の対策として、投機的な動きへの規制強化とその規制に消極的な困った米国との関係の見直しを上げた。
実はその他に考えたのは「日本銀行の貸し出し金利」の引き上げだ。
飽和状態になった日本経済と金余り現象で、企業の資金需要が減少したいま、金利を上げても大きな影響は出ないし、原油のバブルのブレーキになるのではないかとの発想だ。
然し、これは経済の影響、金繰りに苦しむ中小企業への影響など考えると対策の中に入れる自信がなく省略した。。
[貞子さんの意見]
然し昨日金融問題を専門に扱っている「貞子ちゃんの連れ連れ日記」に私の思いつきに似た考えが載っていたのでその要旨を紹介する。
タイトルは「日銀の金利引き上げへの転換が世界の資源バブルを鎮圧する」。
・21世紀の新型スタグフレーションの主犯格は世界の過剰流動性160兆ドルだ。
・世界の過剰流動性を、人的被害を最小限度にとどめて、上手にコントロールし、世界の過剰流動性の抜け道をいかに上手に安全に作ってやる、世界の一番のキーパーソンが日本だ。
・日銀が金利引き締めへと動くだけで良い。
「超」の付く金融緩和を日本銀行が解いて、金融引き締めへと勇気を持って方向転換すれば良いのだ。
金利の引き上げといっても、先ず日本銀行がその意志を世界に明らかにし、上げるにしても長期金利が3%前後になる程度に向けてのちょっとずつの引き上げで十分なのである。
・金利が上がり始めたら、世界の過剰流動性は日本市場へ必ず再び戻ってくる。
・日本が強い意志で「金利を引き上げる」「金利を継続的にノーマルな状態まで上昇させるメッセージ」を世界全体に示せば、日本円も強くなる。
・円高政策が継続されると世界が判断したら、過剰流動性は日本の株式市場にも債券市場にも継続して流れ込むようになる。
・日本国内の金利が上昇して円高に転ずれば、日本国内の個人は、たとえ給与・賃金が上がらなくても、金利収入は増えるし、円高による物価安で可処分所得も増える。
・日本株式市場も日本債券市場も再び活性化する。
・世界の過剰流動性による資源・コモディティー価格急騰の鎮静への引き金を引ける状況に立っているのは、いまや世界では日本経済だけである。
・日本が金融を引き締めに転じたら、世界の過剰流動性の向う矛先の一部が枝分かれして、日本にも向かってくる。
資源・コモディティー価格が値下がり始める。
・今の日本は、世界の資源高に伴うスタグフレーション解消に「最も深く強く」貢献できる立場にある。
・まわりまわって、最貧国の飢えている多くの人々をも救うことができる。
最貧国の現地へ行って食糧を無償で供与するだけが、世界への平和貢献ではない。
・勇気を持って日本国内の「超」の付く金融緩和を解いて、金融引き締めへと転じたら、日本経済も繁栄して、世界平和にも貢献できるのである。
・なにもかも良いことずくめなのである。
[私の意見]
・こと経済問題では政府支出の拡大を肯定する植草一秀、国民新党の亀井静香と、その反対の立場の竹中平蔵、小泉純一郎の各氏の対立に象徴される、大きな意見の対立があり、貞子さんの意見にも反論も多いかも知れないし、彼女が言う様に日銀の金利引上げが日本にバラ色の世界をもたらすかどうかは経済の素人には判らない。
・また私が心配するように、金利引上げで景気が悪化するのか否か、中小企業の経営者や国民(預金金利の上昇は嬉しいことだが)など経済面では弱者にとってプラスになるのか否かも不明だ。
・然し、私も予想した様に、日銀の金利の上昇が原油バブルへの資金流入のブレーキになり、過剰で流動的な資金が日本に入ってきて日本の株式市場を活性化するそなど明らかにプラス面もあると思う。
少なくとも原油価格の暴騰や食糧などの生活必需品の価格上昇を抑えるためにも、日銀の金利引上げの検討をする必要があると思う。
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