慰安婦問題と拉致問題
を書く時念のために、これに関する英文のブログを調べてみた。
その中に私のブログでも書いたが、可なりひどい批判の中で、可なり公平(と著者は思っている?)で穏健な論評を見た。
彼は結論として、米国、日本の両国が、米国の奴隷制度、日本の抱える慰安婦の問題を互いに率直に認め合ったらどうかと言う提案をしていた。
私は今になって米国が日本のために、昔の自身の暗い過去をことを持ち出す訳はないと思って読み過ごしていたが、彼の発言の奴隷と慰安婦を比較したことが言葉が心に引っ掛かっていた。
確かにセックス・スレイブと書いた英文ブログの氾濫だ。
<<慰安婦と奴隷の違い>>
念のため、英文のWikipediaに記された奴隷制度の中にある「奴隷」と私の想像する「慰安婦」の身分と状況を比べて見た。
何故ならWikipediaの内容の投書を中心とした成立過程から考えて、その内容には英米人の考え方が大幅に入っているからだ。
奴隷の身分や置かれた条件(青字は私が考える慰安婦の場合)
1.他の人や家族の財産として取り扱われる。
(全く該当しない)
2.彼らは捕まえられ、買われ、生まれた時から彼女ら自身の意志に反してその立場に置かれる。
(批判する側は軍から強制的に連行されたと言っている。 軍が業者に指示し、業者が集めた。そのとき業者が軍の名をちらつかせたかもしれないが 、少なくとも買ったり捕まえたのではない。)
3.奴隷は次の権利を奪われる
(1)職場を去ること。
(戦地の場合は事実上困難)
(2)仕事に対する報酬を得ること。
(報酬を受けている)
(3)働くのを拒否すること
(仕事としての義務がある)
なお広辞苑の奴隷の説明はそれ以外に売買の目的とされる人とあるが、これも明らかに慰安婦と違っている。
明らかに慰安婦と奴隷の身分や立場は別のものだ。
<奴隷へ使用者が課した懲罰>
1.上記 Wikipedia で鞭打ちのため背中一面がみみず腫れになった奴隷の写真を見た。
2.私が昔ブラジルの旧都のサルバドル(かっての奴隷移入の受け入れ基地)にいた時、教会や、小型の博物館で、昔の多くの奴隷への懲罰用具をみた。
首と両手を同時に拘束するもの。昔の日本の手枷に首かせを合わしたようなもの。
手かせに鎖を付けて丁度奴隷の足が床につく程度に天井から吊るし、立たせおくもの。
いずれもそのままの状態で、何日も飲まず食わずで、出るものは出させっぱなしにさせておくのだ。
これらは明らかに家畜以下の取り扱いだ。
慰安婦の場合、この様に非人間的な取り扱いをされた話どころか体罰の話など聞いたことがない。
多分韓国の当事者もまさかここまでの嘘はつけないと思う。
勿論セックス・スレイブなど、奴隷制度をよく知っている、米国の一部の人達やマスコミが、民心を煽るために暗黒時代の感覚を思い出させる言葉を敢えて持ち出した物だろう。
日本人は米国人の持つ奴隷と言う言葉の持つどす黒い感覚と、そのよう経験の全くない日本人の同じ言葉から受ける感覚は全く違うものだと言うことを考えて対処すべきだと思う。
少なくともセックス・スレイブと言う言葉を使ったマスコミや公的な立場の人に抗議すべきだ。
桜井よし子さんはそのブログで、自国に取って不利になる問題が米国で起こった時、それに対処した、トルコ政府の毅然として態度を取り上げ、日本も、
日米関係を重要視し、日本の国益を考えれば考えるほど、日本は慰安婦問題に関して、根本的な事実の誤りを敢然と指摘していくべきだ。
と言っている。
慰安婦問題と120兆円の対日企業補償
私は日本政府も是非そうあって欲しいと思うが、河野失言の重さや、今までの米国追随一辺倒の外交から一変することは期待薄だ。
それで、私の持論の、慰安婦問題が拉致問題解決に大きな障害になる かも知れない、この時期に、マスコミと批評家、それに大学教授などの専門家が日本の為に立ち上がって、強制連行の有無、奴隷と慰安婦の立場の違い等、正論を米国にぶっつけて欲しいと思う。
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