私どもの英字新聞輪読会で、「logistics」の言葉を電子辞書で探していた会員から、兵站の訳を見て、戦前派の私にその意味を聞いてきた。
兵站の定義
Wikipediaによれば、
部隊の戦闘力を維持・増進し、作戦を支援する機能・活動をいう。一般的に弾薬・食料・燃料などの補給、武器、装備の性能維持のための整備、衛生(医療)、物資や装備の輸送などの労務を包括的に指す。
その機能とその問題点は、
1.後方支援
(1)兵器の整備
(2)衛生管理
1)国内の病院業務
2)性病の予防を含む衛生管理
問題の慰安婦は、恐らく日本軍の解釈では上記の衛生の範疇に入るのだろう。
2.補給
補給基地は敵の軍事目標として狙われることが多いため、補給物資はしばしば戦地から遠く離れた地域で保持される。
慰安婦はこの補給基地に置かれたのだろう。
3.輸送
輸送は兵站の活動において最も危険度が高くなる。敵にとって輸送部隊は戦闘力が比較的低い上に機動力が乏しく、また戦果としても非常に意味があるので格好の軍事目標とされてしまうからだ。
Wikipediaはその概要の中で次のように指摘している。
軍隊の維持運用、ひいては戦争全体の勝敗は、この兵站の運用にかかっていると言っても過言ではない。ナポレオンや旧日本軍など、過去に兵站を軽視したために大敗した軍は数知れない。
詰まり、日本は日清、日露戦争での比較的小規模の地域、ごく短い補給線、然もその環境は、朝鮮から清国の軍、満州からロシヤの軍を追い出すという、一応大義名分のある戦いで、地域住民は応援はしないまでも、作戦の妨害はしなかった条件のもとでの勝利の経験に酔って、中国と言う広大な土地で、日本軍に反感を持つ人達の住む中での長い補給線に頼って戦ったのだ。
詰まり日本軍は中国では長い補給線上で戦いであり、東南アジアや太平洋上の島では、点上での戦いで、その補給線をたたれたのが、敗因の一つになったのだろう。
これから見ても、慰安婦が補給基地に置かれることはあっても、兵士自身の身の危険を感じる実際に戦っている戦地やその補給線または中継地に慰安婦など連れて来るなど考えられないことだ。
いま外国で言われている20万の慰安婦を配置するとして、仮に1,000箇所に置くとすれば、200人、10,000箇所として、20人だ。
あの広大な中国に仮に編み目上に日本軍が配置されていたとしても、いくら多めに見積もっても1,000箇所が限度かも知れないが、200人も収容する、広大な慰安所など戦地では考えられないことだ。
まして兵士自身の生命さへ保証されない途方もなく長い補給線上またはその先端での戦では、せいぜい数百カ所以下の補給基地またはそれに準ずる箇所に慰安所が置かれたのだろう。
従って慰安婦の数もそれに見合った数に限られると思う。
このような分かりきった話は、素人の私だから出来ることで、専門家など考えることすることすら馬鹿馬鹿しいことだろう。
そして、多分このことを指摘しても、批判者は数の問題ではないと言うのを知っているからだろう。
しかし、これがセックス・スレイブなど過激な表現とともにこのようなとんでもないガセネタをもとした日本がパッシングが行われそして、日本としては最重要な課題である拉致問題解決にも影響が出てきそうなのだ。
この程度の調査ならは、政府や軍事専門家なら余り手をかけずに出来る筈だ。
是非調べて出鱈目な批判の根拠を指摘することで、日本批判に水を差すくらいの効果はあると思われる。
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