・報告書類作成で教師を忙しくさせ、教師間の協力を阻害させ、イジメの生徒、モンスターペアレンツの発生の総てに貢献した日教組
経済音痴の私が毎日勉強させて頂いている「経済ニュースゼミ」の小笠原誠治さんが珍しくイジメ問題を取り扱っておられたので、その概要を私なりに纏めてみました。
・文部科学省を頂点とする教育制度と学校や先生を評価するシステムに根本的な欠陥がある。
・いじめの度に学校や先生や教育委員会に批判が集まるが、いじめはなくならない。
・学校の先生は何を訴えたいのは、忙しすぎる生活を送っているので、どうしても他人のことについて考える余裕がなくなってしまう。教師が何故そんなに忙しいのかと聞いてあげたらどうか。
・本当に全ての先生が忙しいのか、一部の先生が能率が悪くてそのせいで忙しい羽目になっているのか、つまらない報告文書などを作成させるので全般的に忙しくなっているのか、そんな実態が少しは分かると思う。
・少しでも先生の仕事内容を改善するきっかけを皆で見つけてあげれば、自分は忙しすぎると感じている先生も心の余裕ができるかもしれない。
・子供がいじめられて困っている事態を見聞きしながら、何もしない先生とは一体何なのか。
・他人のことなど考える余裕がないほど思いつめた状態にある先生の訴えも、本来は学校として或いは教育委員会として、もっと真剣に考えてしかるべきだ。
・結局学校といっても、文部科学省を頂点とした役所の組織だから、本省が言う事には現場の実情を無視した要求には逆らえない。
・文部科学省は、現場の実情など顧みることなく非現実的な命令を下すのは、自分たちの責任を回避することばかり考えているからだ。
・文部科学省は全国の教育委員会から報告をもらう→各地の教育委員会は、今度は同じような命令を各学校に出し→学校長は、今度は各教師に対し、いじめの状況について報告をさせることになる。
・当然のことながら文部科学省は、いじめが増えたような報告が全国から上がってくれば、何故いじめが増えたのかと、根掘り葉掘り聞くことになる。
・教育委員会も、いじめをいじめとして認めたくないという雰囲気が生徒の側にも分かってしまうので、加害者の生徒は益々暴走してしまう。
・文部科学省にいじめの問題を任せている限り、事態は改善するどころかむしろ悪化している。文部科学省の権限を大幅に縮小して、各都道府県や各市で最終的に責任を持つ体制にするか、今のまま文部科学省に責任を問う体制を維持するにしても、いじめが何件起きたかどうかを、学校や教育委員会に報告されるような仕組みは廃止し、学校の生徒や父兄、先生から直接苦情や情報を受け付ける体制にして、いじめの全体像を把握するようなシステムして、正確な情報を得るべき。
・いずれにしても、いじめた生徒を厳しく叱らないこと自体が間違っている。
[私の経験] (なお昭和の年号と私の歳は同じですので参考まで)
・昭和22~23年:吉田内閣の後社会党の片山内閣が発足した当時は教育の独立と言う名で学校の閉鎖化が当然のようなムードがあった→現在はオープン化が目指されている
・昭和30年ころ「家族の思いやりより権利優先」と言う半煮えの民主主義教育が行われていることを子どものテスト答案を見せられて知った。
・学校も体罰禁止だけでなくて、お手手繋いで一緒にゴール式の教育、学芸会では皆公平に出演させるなどのやり方など、戦前派からみれば余りにも優しくなりすぎた。
・片山内閣からの文部大臣は学校に国旗・国歌の導入を指示、さらに道徳教育の導入を目指し、社会党や日教組からの批難を浴びた天野貞祐さん以外には、首相の臨時代理や若手の政治家の文部大臣ばかり→現在まで少子化の問題が言われるいるのに、付け足しのように決められた少子化担当大臣に少し似ている。・従って文部省は各省から一番軽蔑されていたと言う話しを昭和50年ころに通産省の人の話しを人づてに聞いた。
・同じころ本屋で当時教科書裁判で名を馳せた学者の裏書きのある教師用の指導要領書に「憲法に権利の既定はあるが義務は何も既定されていない」と言う驚くような記述を発見。
・平成に入って小学校の教諭になった娘女を通じて地域によりまた同じ学校でもクラスによって、実情が大きく代っていると言う実情が判って来た。
「私の意見」
・つまり学校と言う閉鎖社会で反国旗・国歌のほかにも、日教組は権利は他人に要求するもの、義務・責任は他人に問うものと言うと言う権利重視、義務・責任の軽視の教育と言う純粋培養が行われていた。→優しすぎる教育とともに、現在のモンスター・ペアレンツの発生、学級崩壊とイジメの一要因となった→今回の大津の場合でも加害者の児童・家族とも日教組の教えを忠実に守っているようです。
・昨日野田さんが言ったように「イジメする人は卑怯者」と言う日本の美徳の継承がなくなったし、今でも道徳の正式科目化には日教組、朝日新聞の抵抗で余り進んでいない→イジメの発生の一要因
・片山内閣から自民党内閣に代って、日教組に率いられた学校と文部省の間の確執(例えば日教組は生徒に皆オール5を付け政府は生徒の評価を正しくすべしと言うような)が起こった。文部省としては学校管理のためには独立の教育委員会もあり直接手を出せないので、委員会を通じて学校から報告書を出させた。結果は小笠原さんの言うように、いじめだけでなく全般に亙って教師に報告書作成という余分な仕事が増えた。
・教師間の協力も教師内の日教組支持と反対者の間でのぎくしゃくした関係が、教師一体の協力や業務改善の動きの障害となっている。
・教師は聖職でなくて国から搾取される労働者とする日教組と自民党下の文部省の争いは別途に発生した。結果はゆとり教育と言う名の土曜日休日獲得で、この面では日教組の勝利となった。
・民主党の政権発足で日教組出身の輿石さんの政権党幹事長、同出身者の神本美恵子さんの文部省政務官就任で長かった文部省・文科省の戦いは現在では日教組の完勝に終わっている。
勿論、教師の忙しさには戦前と違って情報過多の生徒に集中力を付けさせるための余計の手間が増えて来ましたし、いじめ防止も前回書いたように少子化に伴う子ども社会でのルールの訓練不足やクラス毎の閉鎖社会の発生など要因もあります。
私が纏めたように教師を忙しくし、イジメの減少を妨げ、モンスターペアレンツや学級崩壊などに日教組の存在が大きく関わっているのは間違いないと思います。
民主党が政権与党でありたいなら、官公労、自治労は無理として、日教組を社民党にゆずり、自民党は政権奪回した時は、先ず安倍さんの始めた教育改革を進めるべきだと思います。
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