[やる気があるのかないのか判らない野田さん]
社会福祉と税の一体改革のためには不退転の気持ちでやり抜くと言う野田さん。
然しぼろが続出のマニフェスト。
微妙な運営を迫られている捩じれ国会。
完全にデッドロックに乗り上げている普天間問題。
というのに防衛大臣にズブの素人の一川、田中両氏の起用。
おまけに普天間問題で大失敗をした鳩山さんを外交の最高顧問にする。
これで野田さん、やる気はあるの?
[個々のケースで国民に良い顔をして、結果的に増税で済まそうとする民主党政権]
(年金の掛け金を払ってない人まで)最低保障年金を税金、年金支給開始年齢引上げや70~74歳医療費自己負担引上げ見送り、一方金も無いのに子供手当て所得制限なしに拘るなどなど。
福島第一原発自己の責任は99%は東電にあるのに、その責任の一部を政府にあるとして、本来東電が負担すべきものを政府が支援。
これらは個々のケースでは国民に良い顔をして見せて、結局は税金と言う形で国民に負担をして貰うおうとしているように見えます。
[選挙が怖い綱渡りの小沢さん]
小沢氏は増税反対を明言したうえで、野田首相が増税姿勢のままで解散衆院選を断行することを「民主党内閣、民主党自身の終わりだ。選挙前の再編を含め、国家が混乱しない方策を考えなければならない」と言い切った。陸山会裁判では小沢氏に追い風が吹き始めたのは事実だが、ここまでキッパリと「造反・倒閣宣言」をした意味は大きい。の報道や自身が会長の勉強会で講演し、野田首相が消費税増税を掲げて衆院解散に踏み切る動きを見せた場合はこれを阻止するため、野田内閣打倒を目指す可能性に言及した。と言う報道。
外野から見れば小沢さんは少なくとも今の選挙を怖がっているようです。
何故ならこれも少なくとも小沢チルドレンの殆どは落選は間違いないから、数を頼んでの彼の党の影響力は落ちるからです。
報道をみる限りでは小沢さんの戦略は
(野田さんが解散すれば小沢グループ大敗は確実)→何とかして野田さんに増税をひつ込めさせる→(失敗し脱党すれば選挙で大敗は確実)→どこかの党かその一部と連携
上記のどの戦略を考えても小沢さんが動けば動くほど小沢グループの勢力は選挙があれば大幅に落ちるような気がしますが、残る可能性は公判で無罪を勝ち取った後の風向きが変わり小沢待望論が盛り上がるのを待つしかないようです。
いずれにしても前回のエントリーで書いたように、小沢さんが首相になってガタガタになったマニフェストを守り「国民の生活が第一」を貫抜くための財源が確保出来るのか、それとも大幅に現実的な政策に切り換えるか、そのいずれの可能性は少ないと思いますが。
[国民の自民党アレルギー解消策を示さない自民党]
・衆院選で政権陥落したのに「みんなでやろうぜ」の谷垣さん総裁に選んだ自民党員
・政策決定システムへの不信
政権を奪回したら悪評高い族議員をどのように取り扱うか
人気の人を総裁・首相に選んで裏からリモートコントロールする派閥の領袖の取り使い
民主党勝利の大きい一因となつた行政改革をどのようするのか
麻生さんが進めてきて結局オジャンとなった地方行政機関の統一、公務員制度改革に対する谷人事院総裁の反対ででオジャンになった経緯(特に麻生さんに対して党内でどう動いたか)を明らかにすること。 (*注記参照)
[橋下さんの実行力だけを頼りに、批判続出の政策で国会に打ってでようとする大阪維新の会] (橋下さんは足元の大阪府・市の改革を優先すべき(2)参照)
私は前回のエントリーで昭和初期までいた「国士」・「壮士」に就いて書きましたが、ある意味では橋下さんの「平成の国士」かも知れません。
だから尚更彼が問題ダラケの国に対する政策で失脚しないことを祈っています。
何故なら、このままでは「国民の生活が第一の政策」「政治主導の改革」で大勝し、その売り物の政策で行き詰まっている現在の民主党の道を歩いているような気がするからです。
然し維新の会は日の出の勢い。すりよる民主・自民・公明。その勢いに乗って次の次の選挙では橋下総理実現など維新の会の一人が言っているそうです。
[混迷が続きそうな政局]
全体的に見ますと政局は無罪になるかも知れないが無実ではない小沢さんが今後の政局の中心の一つになっているようです。
小沢さんの作戦は公判で無罪獲得→増税へ不退転の野田さんを(野田さんが降りるか国会解散するか判らないが)どうにか降ろす→2年間で小沢さんが総理になるか(もしなれば国会での「政治と金」の追求にあい国会の議事停滞するので)実質的な総理として「国民の生活第一」という名のばら蒔き政策の続行と財源の開発と言う狭い道を歩くしかないようです。
然し小沢さんの狭い道は経済崩壊の危険性のある日本にとっても狭い道を歩くことになります。
残りの希望は民主党が本当の政権党として立ち直るか、自民党が国民の信頼を回復するか、維新の会・みんなの党がそのどちらかと連立を組むか、ガラガラポンで政界再編成するかです。
私は「外国人参政権」反対か否かで象徴される右派的な人達と、そうでない人達に分けた政界再編成が望ましいと思うのですが。
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*注記:谷人事院総裁の反乱と麻生さん(09年1月記)
麻生さんのやることは、
・部下の甘利さんが言っても言う事を聞かないのなら、自ら谷さんを説得すること。
・そして谷さんの意見の良い所は基本方針を曲げない範囲で取り入れること
・それでも谷さんが反対するなら、その辞表を受理するか、更迭し、内閣の方針に前向きな人事院総裁を選ぶこと
・国家公務員制度改革推進本部に総裁を呼び公開で会議を開くこと、そして出来れば中川秀直さん(もし同本部のメンバーに入っていなければ)、渡辺喜美さんなども入れること
ことだと思います。
この種の会議の公開は絶対条件です。
何故なら橋下さんではないですが、出席者に世の批判を招く様な自己本位の発言をさせないためです。
麻生さんはその主張の将来の消費税増税実現のためには、その前提条件の構造改革は避けて通れない道です。
これを避ければ今でも劣勢の衆院選も大敗は確実になり、麻生さん自身も二度と立ちあがれない打撃を受けるのは目に見えています。
今こそ麻生さんの決断の時ではないでしょうか。