6月29日の読売新聞で参院選についての、世論調査の内容が発表された。
自民党 民主党
選挙区選挙ではどの政党に投票するか 21.7 24.0
比例選ではどの政党に投票するか 20.8 22.2
今回選挙で議席が増えて欲しくない党 35.6 9.9
今支持している党 31.5 19.9
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選挙で重視したい政策や争点
・年金 67.0
・教育 41.3
・政治とカネ 40.2
・景気 31.9
・格差問題 30.3
・公務員制度改革 29.8
・外交、安全保障 26.2
・憲法改正 23.6
この世論調査で見る限り民主党の方が有利な状況のようだが、これは自民、民主の両党にとって大切なことを示している。
<<民主党が考えねばならぬこと>>
1.多くの国民は自民党を支持しているが、政権の交代も望んでいる。
2.参院選では民主党有利だが絶対的ではなく逆転の可能性がある。
3.今回民主党が勝っても、次期の保証はない。どちらかと言えば国民は自民の政権への復帰を希望している。
その理由は民主党のCMと小沢さん その他でも書いたが国民は次の理由で、必ずしも民主党に全面的に信用を置いてないからだ。
1.党内に社民党や自民党と似た様な主張を持つ人達が混在している。
2.現在大きな問題となっている年金問題に関わっている自治労の問題、多年の懸案の教育問題に関わっている日教組の問題を処理しなければならないのに、その自治労や日教組を支持基盤に置いている。
3.小沢さんの選挙のためとあれば、手段を選ばない手法。
(1)主張の違う社民党と選挙協力をする。政治家人気度のワースト5に入っている福島瑞穂さんと同じ壇上に上がる。
(2)社民、共産と協力して時代後れの審議拒否をして総スカンを食う。
(3)教育関連法案で自民が民主の法案を丸呑みにしたといって、自党が出した法案に反対する。
(4)次期政権を狙う党らしくない国会での靖国参拝や慰安婦問題など数々の質問
4.国民は民主党に清新な若い世代(それも中道右派)の人を求めているのに、過去の人となりかけた人達がトップを占めている。
このアンケートに如何に民主党が応えて行くかべきかははっきりしているので省略する。
唯一つ言えるのは、
1.民主党が身辺をすっきりと、身ぎれいにするためには、一部の支持基盤の離反とか、主張を異にする人達の離党など血を流す覚悟がいること。
2.参院選まで民主党が自民党を喜ばせるようなポカをしない事は勿論だが、問題は仮に政権を取った時の対応が正念場と思う。
もしこれに失敗すれば、以降の政権奪取の道は今まで以上に遠くなることを覚悟すべだと思う。
<<自民党が考えねばならぬこと>>
世論調査が示すように、多くの国民は自民党を支持しているが、政権の交代を望んでいる。
この理由は
1.年金問題の影響が余りに大きすぎる。
2.今までの一党支配の時代からの変化に対応しきれていない。
つまり、今回の様に民主党が侮れない勢力となった今でも、自民党政府が何をやっても必ず自民党が勝つ時代のことの記憶が消えない。
(1)例えば消費税値上げは選挙に不利だから、選挙後に話を持ち出そうとか、年金問題が落ち着くまで参院選を遅らせる為に、国会の会期を延長しようと言う様な国民を馬鹿にしたような脇の甘い発言が党内から出てくる。
(2)強行採決しても多くの法案を通す方が選挙に有利になると考える。
この有り様を見ている批判的に見ている国民がいることを忘れている。
3.国民の人気を総裁戦の基準としたつけが廻っている。
安倍さんの人気は、拉致問題に対する強硬な態度に基づいていた。
拉致問題の解決は現況が示す様に言うは安く行うのは難しい見本の様な問題だ。
安倍さんは言わばあぶくの様人気に支えられていたのだ。
そして、安倍さんのやったことは、
(1)おかしな内閣の人事→数々の大臣の不祥事、松岡さんの自殺、小泉さんから更迭された柳沢さんの登用→少子化問題の不適切な発言と今回の年金問題の悪化
(2)その場凌ぎかつ小手先の対応策
教育改革→管理の強化、政府関係機関の関係者による談合防止→天下り防止→人材バンク制度
(3)幼い政治センス (安倍さんごめんなさい)
日本では慰安婦問題についての謝罪したのに、とやかく言って米国の世論を悪化、参院戦では憲法改正を争点にすると言った片方で、集団的自衛権検討のパネルを設置し、護憲論者の安倍さん攻撃を激化するなど。
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なお余談だが、
私は安倍さんの考え方の大部分は基本的に正しいと思う。
然し、総裁に登用→首相は余りにも早すぎた。
仮に参院戦の敗退→安倍さんの下野となっても、必ず再起の機会があり、また自民党はそれを与えるべきだと思う。
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<<自民党と民主党にお願い>>
どちらの党が勝ってもよいから、日本の基幹である教育問題の解決と、今後、米国とどうつきあって行くかという国の将来にも関わる問題に、日本を間違いない方向にリードして行って欲しいと思います。
参照:
安倍内閣支持率低下の原因 (07/1/21)
最近の安倍さん批判について (07/4/25)
安倍さんの理想と現実 (07/6/5)
民主党の皆さんへ (07/1/28)
不評の小沢民主党 (07/2/26)
しっかりしてよ民主党 (07/6/17)
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