「かけ違いボタンならまたやり直せ」「川柳くろがね」2月号より
前月号鑑賞 小川清隆 選評
「居酒屋に油の切れた顔並ぶ」 中村トシ子
居酒屋は、江戸時代から存在する庶民の社交の場である。彼等はそこで、旧交を温めたり、情報を交換したり、憂さ晴らしに利用したり、オアシスとして広く庶民に支持される。そこで油を注入し、明日へのエネルギーにした。洒は飲むものに非ず、楽しむもの。飲み過ぎに注意。下戸にはこの楽しみは解らない。
「良い時代へと育って欲しい 〝令和″」 前田 伸江
激動の昭和、穏やかに過してきた平成、そして令和という時代の幕が開いた。果たしてどんな時代になるのか。戦争はしてはならない。巻き込まれることのないように。平穏な世になるのではなくて皆の力で平穏を手に入れよう。
(筆者注:作者は自然災害、原発事故の平成と言いたかったような気がします。)
「口止めのネジがお酒ですぐ弛む」 桜木 山彦
日頃、無口な人が、漕が入ると饅舌になる。突然暴力を振るう人もあり、洒は人間を変える魔ものである。酒席では口止めされたことも、ついこぼしてしまうことも多い。逆に本音が知りたければ飲ませること。洒は理性を連れ去ってしまうことも考えて飲むぺし。無理か。
「ああ無情足音さえも歳を取り」 土肥あづま
足音が小さくなるということは歩幅が小さくなること。歩幅が小さくなれば俯く、躓き安くなる。それれが老化というもの。歩く時は大手を振って、目先を高く大股で歩く方がいい。日頃からこのことに留意すれば元気が出て来るというもの。365歩のマーチで
も口遊もう。
>「音叉」 前月号 より
推薦 吉冨 廣、松井 昌子、水谷 そう美、安川 聖
いい事がありそう球が弾み出す 八木田 風子
誰であれ連なり合って作る丸 杉 ちづ子
聞さ役に廻ると見えてくる出口 松村 華菜
横切った言葉が胸を占めている 有松 市子
ひと言を呑んで言葉を捜してる 林田 律子
非常識ぽとぽと落とし生きている 黒川 弧遊
楽しもう弥陀に呼ばれるまでの旅 松村 華菜
残り火を抱いてスタートする勇気 林田 律子
通販の見ると使うに隙間風 的場しずえ
クリスマスケーキを食べてする写経 田中和正
守るもの有るから今日も腕を組む 陣内 いっこう
塩味をどんと男のにぎり飯 古谷 龍太郎
一日の終りに届く糸電話 河野 成子
雑草になって拳は下ろされる 吉冨 廣
江戸からの客東京に目をまわす 本田 さくら
ぽくの名を母が忘れた日の涙 桜木 山彦
合鍵を預けてからの不整脈 中村 鈴女
苦も楽も母が回した水車 中村 トシ子
アナログがひとりよがりの壁つくる 師井 キヨ子
角が欠けよんどころなく丸く居る 杉 ちづ子
川柳ランキングへ
第58回北九州芸術祭川柳大会
時 令和2年4月12日(日) 開場 10時00分
ところ 北九州市立生涯学習総合センター(小倉北警察署隣り)
(JR西小倉駅下車徒歩10分)R
TELO93-571-2712
課題と選者(各題2句)出句締切 11‥30 開会13‥00
「 息 」 北九州 青木 ゆたか 選
「信じる」 荒尾 松村 華菜 選
「ベラベラ」福岡 萩原 奈津子 選
「甘 い」 太宰府 植村 克志 選
「 紙 」 吉野ヶ里 真島 久美子 選
「雑 詠」 北九州 唐鎌 美鶴 選
会費 2、000円 弁当及び発表誌呈
賞 順位賞・各題秀句賞・投句者賞
欠席投句 4Cm X 21Cmの句箋に各1句記入(無記名)各題2枚計12枚
封筒に住所・氏名(ふりなが)を明記してください
投句料 1、000円(発表誌呈)
締切り 令和2年4月4日(土)消印有効
投句先 〒805-0032 北九州市八幡東区松尾町10-8
古川 梓 TEL・FAX 共 093-651-6206
主管 北九州川柳作家連
担当・句会セブンティーン)
第四十八回句牌まつり川柳誌上大会
課題と選者 (各題二句吐)
「 姿 」 中村 鈴女運 (川柳くろがね吟社)
「 素 人 」 黒川 孤遊選 (熊本番傘お茶の間川柳会)
「 泳 ぐ 」 平田 朝子選 (川柳噴煙吟社)
「 シンボル 」 梅崎 流青選 (川柳葦群)
「さまざま} 古谷龍太郎選. (川柳くろがね吟社)
募集期間 令和二年一月一日~四月十五日 (消印有効)
投句要領 所定の用紙(コピー可) 又は便箋に各題二句(計十句)を列記し
郵便番号・住所・氏名(柳名があれば併記)電話番号を明記し、投句料と共に、ご送付
下さい。(お名前には 「フリガナ」を明記して下さい)
前月号鑑賞 小川清隆 選評
「居酒屋に油の切れた顔並ぶ」 中村トシ子
居酒屋は、江戸時代から存在する庶民の社交の場である。彼等はそこで、旧交を温めたり、情報を交換したり、憂さ晴らしに利用したり、オアシスとして広く庶民に支持される。そこで油を注入し、明日へのエネルギーにした。洒は飲むものに非ず、楽しむもの。飲み過ぎに注意。下戸にはこの楽しみは解らない。
「良い時代へと育って欲しい 〝令和″」 前田 伸江
激動の昭和、穏やかに過してきた平成、そして令和という時代の幕が開いた。果たしてどんな時代になるのか。戦争はしてはならない。巻き込まれることのないように。平穏な世になるのではなくて皆の力で平穏を手に入れよう。
(筆者注:作者は自然災害、原発事故の平成と言いたかったような気がします。)
「口止めのネジがお酒ですぐ弛む」 桜木 山彦
日頃、無口な人が、漕が入ると饅舌になる。突然暴力を振るう人もあり、洒は人間を変える魔ものである。酒席では口止めされたことも、ついこぼしてしまうことも多い。逆に本音が知りたければ飲ませること。洒は理性を連れ去ってしまうことも考えて飲むぺし。無理か。
「ああ無情足音さえも歳を取り」 土肥あづま
足音が小さくなるということは歩幅が小さくなること。歩幅が小さくなれば俯く、躓き安くなる。それれが老化というもの。歩く時は大手を振って、目先を高く大股で歩く方がいい。日頃からこのことに留意すれば元気が出て来るというもの。365歩のマーチで
も口遊もう。
>「音叉」 前月号 より
推薦 吉冨 廣、松井 昌子、水谷 そう美、安川 聖
いい事がありそう球が弾み出す 八木田 風子
誰であれ連なり合って作る丸 杉 ちづ子
聞さ役に廻ると見えてくる出口 松村 華菜
横切った言葉が胸を占めている 有松 市子
ひと言を呑んで言葉を捜してる 林田 律子
非常識ぽとぽと落とし生きている 黒川 弧遊
楽しもう弥陀に呼ばれるまでの旅 松村 華菜
残り火を抱いてスタートする勇気 林田 律子
通販の見ると使うに隙間風 的場しずえ
クリスマスケーキを食べてする写経 田中和正
守るもの有るから今日も腕を組む 陣内 いっこう
塩味をどんと男のにぎり飯 古谷 龍太郎
一日の終りに届く糸電話 河野 成子
雑草になって拳は下ろされる 吉冨 廣
江戸からの客東京に目をまわす 本田 さくら
ぽくの名を母が忘れた日の涙 桜木 山彦
合鍵を預けてからの不整脈 中村 鈴女
苦も楽も母が回した水車 中村 トシ子
アナログがひとりよがりの壁つくる 師井 キヨ子
角が欠けよんどころなく丸く居る 杉 ちづ子
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第58回北九州芸術祭川柳大会
時 令和2年4月12日(日) 開場 10時00分
ところ 北九州市立生涯学習総合センター(小倉北警察署隣り)
(JR西小倉駅下車徒歩10分)R
TELO93-571-2712
課題と選者(各題2句)出句締切 11‥30 開会13‥00
「 息 」 北九州 青木 ゆたか 選
「信じる」 荒尾 松村 華菜 選
「ベラベラ」福岡 萩原 奈津子 選
「甘 い」 太宰府 植村 克志 選
「 紙 」 吉野ヶ里 真島 久美子 選
「雑 詠」 北九州 唐鎌 美鶴 選
会費 2、000円 弁当及び発表誌呈
賞 順位賞・各題秀句賞・投句者賞
欠席投句 4Cm X 21Cmの句箋に各1句記入(無記名)各題2枚計12枚
封筒に住所・氏名(ふりなが)を明記してください
投句料 1、000円(発表誌呈)
締切り 令和2年4月4日(土)消印有効
投句先 〒805-0032 北九州市八幡東区松尾町10-8
古川 梓 TEL・FAX 共 093-651-6206
主管 北九州川柳作家連
担当・句会セブンティーン)
第四十八回句牌まつり川柳誌上大会
課題と選者 (各題二句吐)
「 姿 」 中村 鈴女運 (川柳くろがね吟社)
「 素 人 」 黒川 孤遊選 (熊本番傘お茶の間川柳会)
「 泳 ぐ 」 平田 朝子選 (川柳噴煙吟社)
「 シンボル 」 梅崎 流青選 (川柳葦群)
「さまざま} 古谷龍太郎選. (川柳くろがね吟社)
募集期間 令和二年一月一日~四月十五日 (消印有効)
投句要領 所定の用紙(コピー可) 又は便箋に各題二句(計十句)を列記し
郵便番号・住所・氏名(柳名があれば併記)電話番号を明記し、投句料と共に、ご送付
下さい。(お名前には 「フリガナ」を明記して下さい)