Toshiが行く

日記や趣味、エッセイなどで描く日々

心身整えるべし

2020年06月09日 05時41分22秒 | 日記
           土谷棚田の火祭り


     長崎県松浦市福島町に、玄海灘を臨んで日本の棚田百選に
     選ばれている土谷棚田がある。
     田植え時期、玄海灘に沈む夕陽が
     棚田をオレンジ色に彩るさまは、まさに絶景。
     また毎年秋には火祭りが行われる。
     棚田の畦道に設置された約3000本もの灯篭が夕暮れとともに灯され、
     棚田はたちまち光の帯に彩られた幻想的な風景に変わっていく。
                            (2015年10月撮影)

     ⁂  ⁂  ⁂  ⁂  ⁂  ⁂  ⁂  ⁂  ⁂  ⁂

6月8日 月曜日 快晴。午前8時久々のマイカー出勤。
車の多さはコロナ以前に戻ってしまった感があるし、
会社のある天神地区の人出も同様。
これで大丈夫かな、と少々心配になる。

    ともかく、今日から職場復帰だ。
    専用のPCを開き、メールをチェックした。「未読」がずらっと並んでいる。
    いちばん古い着信は4月8日だから、
    まるまる3カ月間このPCを開いていないわけだ。
    「未読」がわんさか溜まるのも当然のことだろう。
    ほとんどが広告まがいのものだ。次々、消去していく。

これだけ長期間、仕事から離れていたのは初めてのことだ。
言うまでもなく、コロナ禍が招いた災厄。
当初は、高齢者は出来るだけ外出を控えようみたいなことで、出社を自粛していた。
それが、瞬く間に感染が拡大し、ついには非常事態宣言に。
それで会社も半月ほど休業を余儀なくされ、そのまま自宅待機を続けてきたら、
それが3カ月にもなってしまったのだ。
ようやく非常事態宣言が解除され、会社も6月1日から業務を再開したのだが……
さあ、と勇んだところでがん再発。
手術のため、6月1日からの復帰はかなわず1週間遅れとなってしまった。
             
    3カ月間も放置したままだったPCをやおら開き、仕事開始だ。
    とは言っても、即座に取り掛かれるはずもない。
    これほど長く仕事から離れ、仕事のことは
    すっぽり抜け落ちてしまった頭では、そう簡単なことではない。
    まずは“仕事頭”に引き戻さなければならない。
    じーっとPCのディスクトップをにらみつける。
    そこに、そのための手法が書き出されているわけではないが、
    とにかくそこに気持ちを集中する。
    すると、キーボードがかたかたと鳴ったような……。
    すぐさまディスクトップを見る。
    「少し時間をかけ、心身の状態を整えるべし。急ぐべからず」
    画面に、そう書いてあるように見えた。
    なるほど、なるほど。
    まずは、自分はどんな商品を作りたいのか。そこをしっかり見つめてみよう。
    それから、それにはどんなことが必要なのか。
    場合によっては人の意見やアイデアも聞かなければならない。
    そんなことを一つ一つ組み立てていき、構築を終え次第、着手すればよい。
    その過程で“仕事頭”は戻ってくるはずだ。

もう一つ。やはり体調を整えないといけない。
手術から10日ほど経つが、術後の障害、それに疲労感、
これらは随分軽くなりはしたが、まだまだ若干倦怠感が残っている。

    よく言われるように、心身が整っていないと万事うまく運ばない。
    仕事復帰の初日は、そんなことを改めて思い知らされた1日だった。