Sailing
歌 Rod Stewart
I am sailing I am sailing Home again 'Cross the sea
I am sailing, Stormy waters To be near you, To be free
I am flying, I am flying Like a bird 'Cross the sky
I am flying, Passing high clouds To be with you, To be free
Can you hear me, can you hear me Through the dark night, far away
I am dying, forever crying To be with you, who can say
(写真はお借りしました)
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出勤の道すがら、すぐ前を3歳か4歳ほどの男の子が、
おそらく保育園に行くのだろう、父親に手を引かれ、
何か楽しそうに話しながら歩いていた。
この子には覚えがある。
2年ほど前は、確か父親が押すベビーカーに乗っていたはずだ。
こんなに大きくなったんだ。
実を言えば、この子をしかと覚えていたのではない。父親の方。
いつも、ちょっと洒落た、印象に残るいで立ちなのだ。
この日も、黒のマニッシャハットをロングヘアの上にちょこんと乗せている。
日によって、これがバケットハットやニットキャップなどとさまざまに変わる。
それから白の長袖のコットンシャツ、その上に、これも日によって
さまざまに色が変わるのだが、グレーのベストを合わせ、
それにやや幅広のパンツという様相だった。
そんないで立ちの父親がベビーカーを押し、少し大きくなると
今度は手を引いて保育園の送り迎えをしている、そんな光景だ。
それも、男の子は父親を見上げ、しきりに何か話しかけるなんて、
実に微笑ましいではないか。朝から気分が良い。
心和ませてくれる小さな子の話をもう一つ。
妻に同伴して、スーパーへ買い物に出かけることがある。
そこで、ベビーショッピングカートに乗せられている小さな子をよく見かける。
男の子もいれば、女の子もいる。
ベビーカートに乗せられるほどだから、まだ1、2歳だろう。
どういうわけか、その子たちが「変なお爺ちゃん」と言わんばかりに、
興味深げにこちらをじっと見るのだ。男の子、女の子関係なく。
それで、こちらが見返すと、プイと目をそらしてしまう。
こちらもわざと横を向く。すると、またこちらを見るのだ。
たまにニコッと笑ってみると、これまた横を向いてしまう。
面白いから、そんなことを何度か繰り返した。
そして、バイバイと手を振って離れていくと、
顔と目はこちらをずっと追ってくる。
「俺って、何か変な格好しているかな」そっと妻に聞いてみた。
「あの子にきいてみたら」とニヤリとする。
どうやら、妻はその子とのやり取りに気付いていたらしい。