幽 玄
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福岡市に隣接する糸島市の飯原地区と雷山地区の境界に不動池という、
小さな灌漑用ダムがある。周辺地域に農業用水を供給しているが、ここでは
水の中から木々が伸びる幻想的な光景を見ることができる。
あまり知られていない穴場スポットだ。 (2017年1月撮影)
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6月9日 火曜日 暑い。朝9時前、車に乗り温度計を見ると、すでに30度あった。
用を済ませた11時ちょっと過ぎには、35度まで上がっていた。
車載だから、外界より高く示すが、それでも確実に30度を超えているだろう。
夕方のテレビニュースでは、8日は久留米市が35.8度、9日は太宰府市が35.6度と
福岡県が2日続けて全国最高を記録したそうだ。
まだ6月というのにこれでは、この先の猛暑の予感に早くもうんざりする。
体調にはよほど気を付けなければ……。
さて、その朝からの用というのは、運転免許更新に伴う高齢者講習の受講だ。
75歳以上の人に課せられる認知機能検査は、すでに2月25日に済ませている。
そのうえで、双方向型講義、適性検査、それに実車指導などの
高齢者講習を受けなければならない。
この高齢者講習には3時間コースと2時間コースがある。
そのコース分けは、認知機能検査の点数により、
それが76点~100点だったら2時間コース、49点~76点未満だと3時間コース、
49点未満だと認知症専門医の診断を受けなければならず、
場合によっては免許の取り消し・停止処分になる。
幸い認知機能検査が96点だったので、2時間コースとなった。
3時間コースとは言うまでもなく、受講時間が1時間短くて済む
ということのほかに、受講料の違いが大きい。
2時間コースだと5100円だが、これが3時間になると7950円にはね上がるのだ。
認知機能検査の際、76点にほんの数点届かなかった人がいて、
「何とか、もう一度受けさせてくれ」と検査官に泣きついていたのも、
76点取れれば講習は1時間短くて済み、加えて受講料が2850円も
安く済むからだったのかもしれない。
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この高齢者講習は、運転教習所でもやっている。
それで、家から車で10分足らずの教習所に予約を入れていた。
実は2月に認知機能検査を終えてすぐに、この教習所で4月15日受講の
予約を取っていたのだが、コロナウィルスの感染拡大により教習所が休業、
伴って6月9日に変更になっていたのだ。
この日、一緒に受講した人は9人。最高齢は80歳の女性で、78歳男性が続き、
あとひと月もすると78歳になる僕が3番目に高齢だった。
順序は逆になるが、最後に行われた実車指導。教習所の教官が助手席に座り、
S字カーブ、クランク、車庫入れなどを交え、コースを走るのだが、
最後に教官の指導というか、運転評価がある。
「運転技術はまあいいでしょう。ですが、法令はしっかり守りませんとね。
特に一時停止。ほとんど停止していませんでしたよ。
3秒はしっかり止まってください。運転技術の上手い下手より、
こうしたことが事故につながりますからね」
とやや厳しい口調で指摘された。実は前回も同じことを言われたから、
これはよくよく心しなければいけない。
加えて、速度、車間距離……等々。
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それと、僕も含め皆さんたちの不安は、やはり視力だ。
特に動体視力と夜間視力。
僕の場合、動体視力は「やや優れている」との結果だったが、
これはあくまで「75歳以上の中で」ということであり、
30歳~59歳の人に比べると「やや劣っている」という結果になる。
夜間視力も同様で、「75歳以上の中で」は「やや優れている」のだが、
30歳~59歳の人に比べると、やはり「ふつう」になってしまう。
僕自身もこの夜間視力はかねてから気になっており、
できる限り夜間の、それも雨天での運転は控えることにしている。
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どうにか免許更新できる手続きは、これで終えた。
あとは運転試験場で実際に更新すればよい。
次の更新は81歳か。
あるいは、これが最後の免許更新になるかもしれない。