釣・食・感

釣行記録と釣魚料理、雑感等をつらつらと。

【食】中国・大連記 3日目 麻辣烫を食す

2015-12-03 22:17:00 | 日記
散歩から帰ってホテルの部屋に戻ったところにSさんから内線が入った。
全日空から連絡があり、明日の12:30に振替便が飛ぶとのこと。
欠航が決まった際、空港で乗客全員から連絡先を集めていたので、係りの人が一人一人に電話しているのだろう。大変だな。

予定通り明日飛べれば、今日が大連最後の晩餐となる。

「今晩は更に庶民的なお店に行こうと思います。」

集合したホテルのロビーでHさんからそう言われた。プライベートで良く行く最近流行りのお店だそうだ。

ホテルからは市内を走る路面電車で移動。

(初めて路面電車に乗れた。これはレトロな旧式車両。最新型も走っている。)

大連の路面電車は同一路線内であれば1回1元(約20円)で乗れて、とてもお手軽。でも時刻表はないので、停留所で待っててもいつ来るかは判らず、道路状況次第。
これまで何度か乗ろうとしたけど、なかなか来ないのに痺れを切らし、結局タクシーを使っちゃってた。

大連駅の近くで降り、地下への階段を降りていった。

(地下街階段の落書き。何か愉しいものがありそうだ。)

怪しい雰囲気の階段を降りていくと、そこは小規模のお店が連なる地下商店街だった。
御徒町のアメ横とか三宮とか高架下にある昔ながらの商店街という佇まいだ。

(ダイソーのパクリのメイソー。日本でも紹介されてたな。)

つらつら見て歩きながら、最初に寄ったのはお茶のお店。
一坪半くらいのスペースのお店だけど、その場で色んな種類のお茶をいただける。もちろん茶葉も買える。

Hさんは常連のようで、免税店や土産屋で買うくらいなら質が良く価格も良心的なここがお勧めとのこと。

(本格的なお茶だ。)

店主のお姉さんが手慣れた手つきでお茶を入れてくれる。

まずはジャスミンティー。
日本の中華料理店で出されるものとは全然違う。あえかな風味の中に高級感が漂う。

(名前を忘れたけど「雪」の字が入ってたお茶。)

次のお茶は好みが別れると言われたけど、こちらも上品なお味でクセなんて気にならなかった。

(白茶でしょうか。)

コーヒー、紅茶や緑茶のように、飲むと言うより、利き酒のように風味を楽しむという感じかな。
それでいて、それぞれのお茶の効能の恩恵は受けられるそうなので、実益も備わっている。
中国茶を嗜むというのは、なかなか高尚な趣味だと感じたな。

閉店時間が迫っていたようなので、そそくさとお店を出て地上に上がり、夕食のお店に向かった。

(流行りのお店。)

麻辣烫(マーラータン)のお店。

中に入ると現地の人しかいなかったが、一番奥のテーブルには、金髪にストリート系ファッションに身を包み大声と大音量でスマフォのオンラインゲームに興じている、判りやすく店のオーナーの放蕩息子と思われる30過ぎのお兄ちゃんがいた。

声とゲームの音がうるさかったけど、本当に絵に描いたように判りやすいキャラだったので、思わず吹き出しそうになっちゃった。

(店の中から。少し床が傾いてたな。)

それはさておき、麻辣烫。
Hさんからシステムを教わった。


まず、ボールとトングを手にして、


食材が並んだら棚から、お好みのものをお好みの量だけ取る。


食材は乾麺から、野菜、肉類、豆腐、何だか良く判らない練り物と、多彩。
ウズラの卵があったのは嬉しかったな。


こんなもんで。と取り終えたらカウンターに行って、ボールを預けて軽量。グラム数に応じたお金を払うと番号札を貰える。


料金は50gで1.6元(約32円)。最低料金が10元(約200円)。
この時は20元くらいだったかな。

暫くすると番号で呼ばれるので取りに行く。


出てきたこれが、麻辣烫(マーラータン)。

なお、料金にはジュース1本が付いてるので、冷蔵庫から好きなのを選べる。


(落花生ジュースをチョイス。以外と美味しかった。)

麻辣烫はチョイ辛で熱々。
見た目は混沌としてるけど、そこは食材を選んだ自己責任というもの。

ただの麺だけより、色んなものを味えて愉しい。選ぶ食材の傾向を変えれば、毎日でも飽きないかもしれないな。自分だけの1杯を見つける楽しみもあるかも。

「どうです?」

Hさんから聞かれ、

「味も悪くないし、何よりシステムが愉しいですね。日本にあってもいいな、と思いますよ。」

と答えた。

落花生ジュースも気に入ったから、これも日本にあったら良いのに。

愉しい大連最後の晩餐でした。



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