家の片隅にある私の仕事場。いつも座る机の上にはPCとプリンター。それに沖縄旅行で買ってきた思い出の品「シーサー」が10数年前からでんと座り続けている。
沖縄の町を歩くといたるところでシーサーに出会う。シーサーは伝説の獣の像、建物の門や屋根、町の高台や公園などに据え付けられ、家や人などに災いをもたらす悪霊を追い払う魔除けだという。シーサーは南国沖縄ならではの風物詩。心が和んだものだ。
語呂合わせではないが、シーサーの故郷沖縄では4月3日を「シーサーの日」と定めていることを最近知った。いろんな行事が行われているようだ。
机の上のシーサーはずいぶん以前の沖縄旅行の折に、宿泊したホテルの売店で買ったもの。
町で見かたシーサーとは少し趣が違う。「盃片手におおいと誰かを呼んでいる姿」はユーモラス。
魔除けとは知らず、一瞬にしてそのユーモラスな姿が気にいり、ずいぶんと高価な買い物をしたようだ。
話は違うが、今朝、散歩の途中で赤い野いちごを見つけた。以前はどこにでもあったが今は珍しい。我が家の奥さまに見せようと少しだけど赤い実を摘んで帽子に入れた。
奥さま喜んだ。枝についた赤い実は花瓶に差して居間を飾った。
残りはキューイと一緒にヨーグルトの上に載せ、奥さま即席のジェラートが出来上がった。3時のおやつにはもってこい。
3時になって机の前にジェラートが運ばれた。いつもは全く意識もされないシーサーが、大きな口を開けてジェラートをにらみつけている。
思わず「一緒にいただきましょうね」と声をかけた。小さな赤いイチゴが、いつもは忘れがちのシーサーとの中をとりもってくれた。