今朝の散歩は楽しい散歩となった。
私と違い“わが家の奥さま”どちらかというと遅寝・遅起きのタイプ。ところが今朝はどうしたことか、6時半の体操の始まる前に起きてきた。
怪訝に思い「どうしたの」と聞くと、「一緒に散歩しようという」。珍しいことだが大歓迎。奥さま、少し太り気味のお腹が気になるのだろうかな。
ラジオ体操で体をほぐしたあと、2人一緒にいざ出発。いつもと違いゆっくりと歩く。歩く距離もいつもの半分。金婚式をまじかに控えた老夫婦が仲良く歩く、これもよし。この散歩とても楽しくなってきた。
日ごろ不足気味の夫婦の会話も絶えることなく続いた。
「遊水公園のお花畑、管理が大変だろうね」
「しらさぎが巣作りの材料を咥えて飛んでるよ。飛ぶ姿はまさに貴婦人のようだよ」
「土筆を摘んだのはこのあたりだったね、来年もまたここにあるかな」。話の種の尽きないものだと感心する。
道の脇には名も知らぬ沢山の野の花が咲いている。一緒になってそれを摘んだ。
蓮池では今満開のハスの花をカメラに収めた。
雉の写真はここで写したよと身振り手振りで説明する姿は、まるで無邪気な子どものようではなかったろうか。少し顔が赤くなった。
家に帰りついて野の花を早速花瓶にさした。居間がずいぶんと明るく見える。これもカメラに1枚。
“うちの奥さま”散歩で身体がとても軽くなったと、1日中元気に家の中を飛び回っている。家事や洗濯、それにお掃除ご苦労さま。奥さまは「明日も散歩しようね」と仰るがどうなることでしょう。少しばかり疑問符のつくことば。
招かざる客、昨日の黄砂は今朝もまだ居座わっているいるようだ。早くどこかへ飛んで行け。