毎日が日曜日・でも多忙です!

おかげさまで、毎日を元気に楽しく過ごしています。普段の出来事、思いつくことなどフリーの立場で記録したいと思います。

「初7日」について

2014-12-18 13:56:17 | 日記

 12月14日のブログで「49日とはどんな日か」と投稿した。きょうは「初7日」について書き留めておこう。

 唐の時代、道明和上という僧が罪によって冥界の死者に連れられて中有(チュウウ)に行き、閻魔王の裁きによって人違いだと判明し、放免されて蘇生した後、その時見聞した中有の世界を世間に伝え広めたといわれている。

 中有では意生身(イジョウシン)といって、身体が滅びて霊魂になるため、香煙だけを食べるといわれ、そのために葬式や供養のとき香を焚いて弔い、香を絶やさないようにあうるのである。

   死者は逆さ水(水に湯をさしたぬるま湯)で清められ、死装束を身につけて、釈迦の涅槃にならって北枕に寝かされる。死装束にはも一つ一つの意味がある。死者はまず、経帷子(一重の木綿の着物で、縫い糸の尻は止めず、返し針や玉結びをしない)を左前に着る。

   頭には天冠という三角の白い帽子をかぶる。中有では王の審判を受けるため、礼を失することのないようにとの配慮である。手には白い手甲をはめ、足には白い脚絆、白足袋に草履をはく。首から頭陀袋を下げ、中には予備の草履や、三途の川渡し賃である六文錢、数珠、旅の無事を守るための守り刀などを入れる。(守り刀は刃先を顔に向けて身体の上に置く)。

   沙汰、身支度を整えた死者は白装束に身を固めて、杖をたよりにただ一人真っ暗な広野を死出の旅に出かける。死者の歩む冥土の旅は、死出の山から始まる。冥界の牛頭(ゴズ)、馬頭(メズ)が鉄棒で打ちかかってくるのを防ぎながら八百里の道を歩く。死出の山には郭公がいて、山を無事に越えたかどうかを知らせてくれる。

  初めての審判が秦公王(シンコウオウ)の前で行われるのが七日目である。仏教には因果応報の思想にもとづいて、現世悪行の結果は地獄へ、善行の結果は天国へという教理があるため、審判が必要となるわけである。

  秦公王のもとでは、書類審査のみで生前の罪の軽重に従って裁きを受け、六道のいずれに転生するかが決まることになるが、最初の関門では結論はなかなか出ないのが普通である。

  この秦公王の憐みのもとに佛果を得て、より良き世界に成仏できるように供養を営むのが「初七日」である。秦公王の判決が下れば、死者は生を得て六道の一つに転生出来るが、結論が出なければ七日ごとの次の審判に委ねられることになる。

 現在の葬儀とはかけ離れたところもあるが、何か教えられるところがあるのではないだろうか。

 

 


雪の朝

2014-12-17 08:51:53 | 日記

 昨日からの猛烈な寒波は日本列島を覆い、各地に大雪の被害をもたらしている。

  北海道では猛吹雪、東北上信越地方では1時間に50センチの降雪があり、新幹線も雪のため動かなくなったという。四国徳島では数か所の集落が孤立し、死者も出た。日本海側だけでなく京都や、広島でも大雪の被害がでている。

   風が強い。爆弾低気圧によるもので、風速30メートルを超える風が吹いたと聞く。台風以上だ。これ以上の被害が出ないことを願っているが、この天気明日も続くという。

  いつもは暖かい熊本だが、今朝起きてみると雪が舞っていた。気温も氷点下近くまで下がっている。当地で雪が降るのは年に1~2回しかない。思わぬ雪景色に気持ちも安らぐというところだが、この大雪に悩む東北や北海道の方々のことを思うと、気が重くなった。

  異常ともいえるこの冬の寒さにはまったく閉口する。今はまだ冬の入り口。これからますます寒くなることだろう。暖かい春が恋しくなった。

 

  

 


阿蘇の噴煙

2014-12-16 21:14:16 | 日記

今朝の寒さは格別だ。今冬一番の寒い朝かもしれない。兄の初7日のお参りに出かけた。青い空のもと、バスの窓から見る田や畑は一面白い霜に覆われている。高く舞い上がる阿蘇の噴煙も望むことができた。

昼のテレビのニュースには、舞い上がり飛び散るマグマのしぶきと小さな噴石が鮮明に写し出されていた。ストロボ式噴火というそうだ。噴煙は高さ1000メートルに達したとある。阿蘇の噴火はしばらく続くそうだが、爆発的噴火に拡大する可能性は低いと言う。

だが、観光地に与える影響は大きい。観光客は激減し、宿泊者のキャンセルは1000人を超えたとある。火山灰の影響も大きい。今盛りの冬野菜は灰をかぶり全く商品にならないという。風向きによっては40数キロ離れた市内中心部にも灰が降ってくる。早く噴火は収まって欲しいものだ。

御嶽山の噴火では沢山の犠牲者が出た。北海道の十勝岳は昨日、噴火レベルを2に引き上げたそうだ。薩摩川内に勤める娘から、大量の灰を巻き上げる桜島の写真がメールで送られてきた。小笠原の西之島では海底からの火山噴火で、ますます島が大きくなっているという。日本は火山列島とも呼ばれるが、最近の各地の火山活動は目覚ましい。

大きな被害が出ないことを願っている。

  

  


総理、正々堂々と国民に眞意を問え

2014-12-15 09:47:03 | 日記

  2014年を表わす漢字は「税」と発表され、京都市の清水寺の森清範貫主が縦1.5m、横1.3mの和紙に墨で書き上げた。

  国の財政再建を増税に頼らざるを得ない政府。アベノミクスで株はあがり円安の効果は出てきたものの、庶民の財布はぜいぜいと泣いている。

   安倍首相は消費増税の先送りを表明し「この道しかない」「今こそ流れを変える時」とアベノミクスの継続を訴え衆議院を解散した。630億円の費用をかけてなぜ今選挙だと、各界で大義なき選挙と批判の声が上がった。

   選挙の結果が出た。自公で定数の3分の2を越す大勝。ところが小選挙区の投票率は52.6%で戦後最低。国民の政治に対する無関心さが浮かび上がった。

   選挙の結果を見て、安倍首相ただちに改憲議論の推進を表明した。安倍首相は選挙期間中は「このみちしかない」とアベノミクスによるトリクルダウンに意欲をしめしたが、改憲について触れることはなかった。

   争点はアベノミクスだけではない。集団的自衛権の行使容認、特定秘密保護法、原発の再稼働などをめぐる政策も大事な論点であった。今回の選挙で全くそれに触れなかった安倍首相にこの選挙、国民はすべて白紙委任したわけではない。

   安倍総理、改憲が悲願なら、正々堂々と持論を国民に問いかけるべきだはなかったか。今回の表明の仕方には大きな不信が募る。まさに卑怯としか言いようがない。

   

   

   

 


四十九日とはどんな日か

2014-12-14 10:22:00 | 日記

 兄が亡くなり行事が続く。今日は家族そろってのお寺詣り。49日が過ぎるまで7日ごとの法要は欠かせない。ずっと前に読んだ本に「49日について」書いてあったことを思い出した。

 仏教には、人間は死んだ後に再び生き返るという輪廻転生(リンネテンショウ)の思想がある。

 人は生まれ、生き、そして死ぬ。受胎する瞬間を生有(ショウウ)、生きている間を本有(ホンヌ)、死を死有(シウ)といい、現世を去った瞬間(死有・シウ)から次の世に再び生まれてくる(生有・ショウウ)までの期間を中有(チュウウ)という。

 中有とは中陰ともいわれ、死者が現世から来世に転生するまでの四十九日のことである。その間死者の魂が迷いの世界に入っているので、生きている者が死者の成仏を祈って追善供養をする。「三途の川渡ったら、そこは地獄の一丁目」などということばが非常にポピュラーなため、人は死ぬとすぐに天国か地獄へ行くと思っている人が多いが、実は四十九日の間は、魂は沙汰があるまでこの中有にとどまっているのである。ここに「四十九日の法要」が重大な意味をもってくる。

 中有の世界でさまよう魂は七日ごとに王の審判を受け、前世の功罪によって判決が下ると、六道という天上、人間、修羅、畜生、餓鬼、地獄のいずれかへ転生し、生まれ変わるといわれ、これを「六道輪廻」という。

 このうち「地獄」へ進んだ者だけが、針の山や血の池などのある、いわゆる八大地獄(等活、黒縄、衆合、叫喚、大叫喚、焦熱、大焦熱、阿鼻または無限という)で責め苦に逢う。

 この中有にさ迷っている故人のために七日ごとに七回法要を行い、追善供養して冥福を祈る最後の供養が「四九日の法要」といわれるものである。四十九日目には来世のゆくべき先が裁定されて、中有の世界の旅がおわるので、四十九日を「尽七日」「満中陰」「七七斎」などという。

 中有の世界にさまよう兄に出来る限りの供養を行う、残された家族みんなのこれが最大の勤めであろう。その後も初盆、1周期、3回忌と行事は続く。